REVIEW
残酷過ぎて、切な過ぎて、優し過ぎて、どうしましょ(笑)。ネタバレを避けると、ほぼ何も書けませんが、伏線の張り方が絶妙です。1つのセリフが場面毎に幾重にも解釈できて、真相が少しずつ明らかになる度に何とも切なくなります。

それぞれの小さな秘密が、結果的に運命を決めることになると同時に、だからこそ、その秘密を心に抱えたまま生きる苦しみが伝わってきます。そうしてどこまで自分が自分でいられているのかがわからない状況、大切な人を想う気持ちが、原案であるスピッツの“楓”の歌詞とも重なって見えてくるので、観る者の心に切なさと辛さが押し寄せてきます。

真相がわかると、福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚ら俳優の演技、行定勲監督の演出がいかに手が込んでいるかわかるはず。最後は満たされて余韻が強く残るので、本作を観ると、しばらくの間、“楓”のメロディが頭の中で流れるでしょう。いずれにしても、どこかでネタバレを踏む前にうちに早く観ることをオススメします。
デート向き映画判定

とてもとてもロマンチックで、切なさが半端ないので、好きな人と観ると気持ちが盛り上がりそうです。そういう意味では、大好きな方と観るにはうってつけな一方で、微妙な相手と観るには不向きでしょう(苦笑)。鑑賞後感を共有したくなるので、仲の良い友達と観るのも良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

伏線回収するおもしろさも抜群なので、一つひとつのセリフや仕草を丁寧に観て欲しいです。そう考えると、ある程度集中力が身についてから観るほうが良さそうです。一方で、序盤から謎めいたシーンが多いので、自ずと集中力が続きそうな気がします。ラブストーリーにハマり出した方は観てみてください。

『楓』
2025年12月19日より全国公開
東映、アスミック・エース
公式サイト
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© 2025 映画『楓』製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2025年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。





























