REVIEW

これって生きてる?【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット

REVIEW

なんとも生々しい夫婦の現実を描いているなと思って観ていたら、実話を基にしているんです。本作が3作目の監督作となるブラッドリー・クーパーは、友人の実話を題材に本作を制作したそうです。脚本は、ブラッドリー・クーパーと、主演のウィル・アーネット、マーク・チャペルが共同で務めています。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット/アンドラ・デイ

ブラッドリー・クーパーは俳優としてはもちろん監督としての才能をめきめきと発揮していますね。本作は、『アリー/ スター誕生』『マエストロ:その音楽と愛と』と少し毛色が異なるのかなと思いきや、エンタテインメントにまつわるストーリーで、音楽にも縁があります。本作は音楽が主ではないからこそ、逆に楽曲起用のセンスの良さが印象に残ります。絶妙なシーンでクイーン&デヴィッド・ボウイのヒット曲“アンダー・プレッシャー”が使われているので、一層心に染みるんですよね。そして、ウィル・アーネットとローラ・ダーンの名演も見ものです。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット/ローラ・ダーン

ストーリーの始めに、突然“夫婦の終わり”が映し出されます。かなりの大ごとであるはずが、その光景はあまりにも静かだからこそ、リアリティを感じます。でも、長年連れ添った夫婦には“外の顔”があります。だから、さまざまなところで、予想以上にややこしい状況に対応しなければいけません。そうした様子もまた生々しく映ります。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット

夫婦が新しい一歩を踏み出すシーンはあるものの、そんなに簡単にはいきません。そうして本当にやるせない気持ちになっていたら、意外な展開が訪れます。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット

まさに破壊からの再生!その過程が観ていて何とも心地よく、実話を基にしていると知ると余計に嬉しくなります(私は前情報を入れずに観るようにしたので鑑賞後に知って嬉しくなりました)。そして、何といっても結末が見事です。綺麗事ではなく、芯を突いているからこそ説得力があります。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット

敢えて何が起こるかは書かないとして、失意の夫アレックス(ウィル・アーネット)の何気ない行動が運命を変えていく様子もぜひ観ていただきたいです。そして、妻テス(ローラ・ダーン)の心の叫びも痛いほど心に響きます。今、恋愛関係や夫婦関係に亀裂が入っているけれど、まだ希望を捨てきれない方は特に必見です。

デート向き映画判定

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット/ローラ・ダーン

夫からはこう見えていて、妻からはこう見えているのだなという両面から夫婦関係を見直すきっかけになるストーリーです。特に夫側からすると、良かれと思って言ったことややったことが、なぜ突然妻を不機嫌にしてしまうのか、客観視できる機会になるでしょう。一生添い遂げたい人がいる方は、一緒に生きる覚悟とは何かを知ることができるので、ぜひパートナーと観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット/ローラ・ダーン

主人公夫婦の子ども目線で観ると、複雑な心境になる部分もあるでしょう。多くの場合、親は子どもの前では体裁を取り繕うかもしれません。でも、本作を観ると裏側はこうなっているのかもしれないという想像を膨らませる機会になりそうです。とはいえ、もう少し大人になってから観たほうが、主人公の立場で臨場感をもって観られるのではないでしょうか。

映画『これって生きてる?』ウィル・アーネット/ローラ・ダーン

『これって生きてる?』
2026年4月17日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『キングダム 魂の決戦』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/志尊淳/神尾楓珠/山田裕貴/坂口憲二/豊川悦司/斎藤工/玉木宏/佐藤浩市/小栗旬 キングダム 魂の決戦【レビュー】

本作でシリーズ5作目となりますが、勢いは止まりません…

映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒 岡本多緒【ギャラリー/出演作一覧】

1985年5月22日生まれ。千葉県出身。

映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン 映画に隠された恋愛哲学とヒント集81:恋愛は長く続けば幸せなのか

今回は、『オブセッション 災愛』と『サヨナラの引力』を例に、恋愛関係は長く続いたほうが幸せなのかを考えます。

映画『チルド』染谷将太 チルド【レビュー】

私達の生活に溶け込んでいるコンビニエンスストアは、角度を変えると、“特別な場所”なのかもしれません。その意味が本作を観ると…

映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ ヌーヴェルヴァーグ【レビュー】

“ヌーヴェルヴァーグ”(日本語に訳すと「新しい波」)とは、「1950年代後半のフランスで台頭した新世代の監督たちが、既存のルールに縛られず…

映画『オブセッション 災愛』マイケル・ジョンストン/インディ・ナヴァレッテ オブセッション 災愛【レビュー】

これはやばい(笑)。いろいろな意味で怖過ぎて、笑っちゃうおもしろさです。監督を務めたのは、1999年生まれの若き新鋭カリー・バーカー…

映画『リライト』篠原篤 篠原篤【ギャラリー/出演作一覧】

1983年2月1日生まれ。福岡県出身。

映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ 大統領のケーキ【レビュー】

本作は、フセイン政権下のイラクが国連安保理により経済制裁を受けていた1990年代を舞台に描かれています。当時フセインは、国民が困窮しているにもかかわらず…

映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン サヨナラの引力【レビュー】

本作は、超大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』(2004)が持つ韓国での観客動員数記録を塗り替え、260万人を突破する記録的大ヒットを飛ばしました…

映画『スーパーガール』ミリー・オールコック ミリー・オールコック【ギャラリー/出演作一覧】

2000年4月11日生まれ。オーストラリア出身。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょうか…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  2. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  3. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以

REVIEW

  1. 映画『キングダム 魂の決戦』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/志尊淳/神尾楓珠/山田裕貴/坂口憲二/豊川悦司/斎藤工/玉木宏/佐藤浩市/小栗旬
  2. 映画『チルド』染谷将太
  3. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  4. 映画『オブセッション 災愛』マイケル・ジョンストン/インディ・ナヴァレッテ
  5. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ

PRESENT

  1. 映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒
  2. 映画『トイ・ストーリー5』Tシャツ
  3. 映画『だぁれかさんとアソぼ?』鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)
PAGE TOP