REVIEW

マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』マイヤ・イソラ

日本でも人気の北欧を代表するブランド“マリメッコ”で、多くのデザインを手掛けたマイヤ・イソラ。本作は、彼女が家族に送った手紙や日記、娘の証言、当時の様子を映したアーカイブ写真や映像で綴られたドキュメンタリー映画となっています。
マイヤ・イソラの生い立ちから世界的なデザイナーになっていく様子が描かれていて、マリメッコを象徴する花柄のデザイン“Unikko(ウニッコ)”の誕生秘話も知ることができます。本作にはそれ以外のデザインも多く登場しており、どれも美しくて可愛いので、お気に入りを探すのも楽しいと思います。個人的には、モノトーンの柄や壺のデザインが印象に残っています。
また、彼女の人生を観ていると、旅や恋愛がデザインに大きく影響していることがわかります。ヨーロッパやアフリカ、アメリカなどさまざまな国を旅し、その都度斬新なデザインを生み出していく様子は、彼女の感性豊かな才能を感じます。一方、プライベートのマイヤは恋多き女性でもあり、さまざまな男性と出会いと別れを繰り返していきます。そのすべてがデザインにも反映されているように感じるので、彼女の恋愛部分にも注目して観てください。ファッションやデザインに興味のある方はもちろん、1人の女性の生き様としても見どころがあるので、どんな方でも興味を持って観られる作品です。

デート向き映画判定
映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』

ドキュメンタリー映画好きやファッションやデザインに興味のあるカップルなら一緒に観るのもアリです。マイヤは恋愛経験が豊富で、結婚と離婚を繰り返しますが、その経験を糧にさまざまなデザインを生み出していきます。彼女の恋愛模様を参考に、これを機にパートナーとの関係を見直すのも良いと思います。また、彼女のように自らの経験をパワーに変えるという点は真似してみてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』マイヤ・イソラ

アーカイブ写真や映像、手紙の言葉などで構成された作品で、ある程度集中力が必要なので、中学生くらいになってから観ることをオススメします。ティーンの中にはマリメッコを代表する花柄のデザインを見たことがある方もいるのではないでしょうか。本作ではその花柄のデザインはもちろん、他にも多くのデザインが観られるので、皆さんの想像力や感性が刺激されると思います。

映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』マイヤ・イソラ

『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』
2023年3月3日より全国順次公開
シンカ、kinologue
公式サイト

© 2021 Greenlit Productions and New Docs

TEXT by Shamy

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『君の声を聴かせて』ホン・ギョン/ノ・ユンソ 君の声を聴かせて【レビュー】

2009年に制作され、国内興行収入第1位を記録した台湾映画『聴説』が…

映画『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』ミシェル・ルグラン ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家【レビュー】

『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』をはじめ多くの作品の映画音楽を手掛けた、フランスを代表する音楽家、ミシェル・ルグランのドキュメンタリー…

映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』クリスチャン・コンヴェリー THE MONKEY/ザ・モンキー【レビュー】

怖いはずなのにどこか可笑しい絶妙なバランスの本作は、スティーヴン・キングの短編を原作としています…

映画『戦争と女の顔』ヴィクトリア・ミロシニチェンコ ヴィクトリア・ミロシニチェンコ【ギャラリー/出演作一覧】

1994年5月17日生まれ。ロシア出身。

映画『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー 『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー

フランスで3週連続NO.1(仏映画興収/実写映画において)を獲得し、260万人動員の大ヒットを記録した話題作『ファンファーレ!ふたつの音』。今回は本作のエマニュエル・クールコル監督にインタビューさせていただきました。

映画『ひゃくえむ。』 ひゃくえむ。【レビュー】

魚豊著の『チ。 ―地球の運動について―』がすごく好きなので、絶対に本作も…

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『君の声を聴かせて』ホン・ギョン/ノ・ユンソ
  2. 映画『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』ミシェル・ルグラン
  3. 映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』クリスチャン・コンヴェリー
  4. 映画『ひゃくえむ。』
  5. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP