REVIEW

Mr.ノーバディ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『Mr.ノーバディ』ボブ・オデンカーク

冒頭シーンで「主人公に何があったんだろう?」「このおじさんは何者なんだろう?」という疑問を湧かせておきながら、彼のそれまでの日常を振り返ると、同じような毎日を繰り返し、妻からはそっぽを向かれている情けないおじさんで、一瞬「あれ???」と混乱させられます。だから、私と同じような反応になったら、あなたも本作の術中にハマっていると思ってください(笑)。
もちろん、これで終わるはずはなく、物語はある事件をきっかけにガラッと様相を変えていきます。そこからが笑っちゃうくらいにド派手で、おじさんの秘められた一面がブワーッと吹き出る様子が存分に楽しめます。それはもう豪快で爽快。さらに、後半では周囲のあるキャラクターも予想外の展開を見せ、退屈な人生を送っているように見えた面々が、活き活きと羽ばたく様子に心地よさを覚えます。本作は特に世のおじさん達に活力と希望を与えるはずであり、誰にとっても、1番力を発揮できる場所で比類のない活躍をする姿はカッコ良く映ると思います。ストレス発散にも良い作品だと思うので、むしゃくしゃしている時にもオススメです。

デート向き映画判定
映画『Mr.ノーバディ』ボブ・オデンカーク

気持ちが冷めてしまった夫婦関係にも希望をもたらしてくれる要素があります(笑)。なので、マンネリカップルや夫婦で観てみると何か化学反応が起こるかもしれません。人の価値観はずっと同じということはないし、ずっと一緒にいても知らないことは絶対にまだあるはずです。ミステリアスな部分が相手に残っていないか、本作を機にお互い探ってみてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『Mr.ノーバディ』ボブ・オデンカーク

もし皆さんが「うちのお父さんは家では寝転んでばかり」「お母さんの尻に敷かれている」と思っているとしたら、ぜひ家族で本作を観てみましょう。家族それぞれの内面に秘められた何かがあるかもしれないと思うと、いつもの同じ風景も全く異なって見えてきます。そして普段は大人しいお父さんも、本作に触発されて、何かが開花されたらおもしろいですよね(笑)。

映画『Mr.ノーバディ』ボブ・オデンカーク

『Mr.ノーバディ』
2021年6月11日より全国公開
東宝東和
公式サイト

© 2021 Universal Pictures

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

映画『8番出口』河内大和 河内大和【ギャラリー/出演作一覧】

1978年12月3日生まれ。山口県出身。

映画『キル・ビル Vol.2』ユマ・サーマン 俳優ファミリー特集Vol.2

親子、兄弟姉妹、親戚揃って活躍する俳優達をご紹介するシリーズ第2弾をお届けします。

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合 てっぺんの向こうにあなたがいる【レビュー】

女性初、エベレスト登頂に成功した、登山家の田部井淳子氏による著書「人生、山あり“時々”谷あり」を原案として映画化された本作は、実話を基にしたフィクション…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「映画アカウントで自分らしい距離感やペースをどう整えていけばいい?」

正式部員さんからいただいたSNSについてのお悩み相談におこたえしました。後半は…

映画『トロン:アレス』グレタ・リー グレタ・リー【ギャラリー/出演作一覧】

1983年3月7日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙 盤上の向日葵【レビュー】

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は…

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 11月6日開催:トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ
  2. 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合
  3. 映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙
  4. 映画『女性の休日』
  5. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP