REVIEW

ロケットマン

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ロケットマン』タロン・エガ-トン

ハグって大事!幼少期の親の愛ってすごく子どもに影響があるんだなと実感。音楽に疎いほうなので、エルトン・ジョンのことも詳しく知りませんでしたが、ど派手で華やかなステージ衣装とは裏腹に、こんなに孤独な人生を耐えてきたのかと驚きました。彼の心を深く傷つけたさまざまな体験と、その時に作られた歌が折り重なってストーリーが語られていくので、「この曲ってエルトン・ジョンなんだ!」というのと同時に、「そんな背景があったんだ!」という驚きがあって、彼のことをよく知らない人でも彼の歌に改めてすごく興味が湧くはず。孤独な天才ピアニストであり、ロックンローラーである彼が大スターになり、ようやく大切な人にも認められると思っていたところで、再び浴びせられる理解のない言葉や態度が衝撃的で、悲しくなると同時にこんな理不尽なことがあっても良いのかと憤りも感じます。多くのファンから愛されても、本当に愛して欲しい人からは愛されない運命ってなんて皮肉で残酷なんでしょう。名声=幸せではないし、幸せって何だろうと、スターか一般人かというのを抜きにして考えさせられます。でも、一方で彼を支えた友人との深い絆が癒やしと希望を与えてくれて、優しさを感じる作品でもあります。
そしてそして、エルトン・ジョンを演じたタロンが最高!チャーミングで哀愁たっぷりな魅力溢れる姿を見せてくれて、歌声も素晴らしいです。悲しいストーリーだけど、愛おしさを感じる作品です。

デート向き映画判定
映画『ロケットマン』タロン・エガ-トン

誰もが知っているエルトン・ジョンのお話で、たくさんの名曲が流れます。スターとしてというより、1人の人間としての苦悩が描かれている点で、誰もが共感できるし、カップルで観て気まずいシーンもあまりありません。ウルッときてしまうシーンが何度かあるので、女子の皆さんはハンカチとメイク直しグッズを忘れずに。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ロケットマン』タロン・エガ-トン

若い皆さんでも聴いたことがあるくらいの名曲をたくさん作ってきたエルトン・ジョン。なので、彼のことを知らずに観ても感情移入はできるはずです。彼の幼い頃からの苦悩が描かれている点で、むしろ皆さんのほうが等身大で心情を理解できる部分も多いかも知れません。上映時間は2時間あるので、キッズは集中力が持つかわかりませんが、中学生以上なら、主演のタロンを好きな人もいそうなので、ぜひ観てみてください。

映画『ロケットマン』タロン・エガ-トン

『ロケットマン』
2019年8月23日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト

©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ 教皇選挙【レビュー】

圧倒されっぱなしの120分でした。教皇に“ふさわしい”人間の境界線をテーマに、神に仕える聖職者達の言動、ひいては人格を通して…

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ボーウェン・ヤン ボーウェン・ヤン【ギャラリー/出演作一覧】

1990年11月6日生まれ。オーストラリア出身。

ディズニープラス『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』 スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド【レビュー】

本シリーズは馴染み深い要素をベースにしながら、新しい設定が…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 少年と犬【レビュー】

直木賞を受賞した、馳星周著の小説「少年と犬」は、『ラーゲより愛を込めて』を手掛けた平野隆プロデューサーと脚本家の林民夫、瀬々敬久監督により映画化…

映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン 『ガール・ウィズ・ニードル』監督オンライン登壇!トークイベント付き試写会 10組20名様ご招待

映画『ガール・ウィズ・ニードル』監督オンライン登壇!トークイベント付き試写会 10組20名様ご招待

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『Broken Rage』ビートたけし Broken Rage【レビュー】

北野武監督作で殺し屋が主人公のストーリーなので、激しいバイオレンス映画かと思いながら観ていたら、途中から…

映画『私の親愛なるフーバオ』 『私の親愛なるフーバオ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『私の親愛なるフーバオ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『風たちの学校』 心理学から観る映画52:不登校の現状と取り組み、そして子ども達の居場所

今回は日本の不登校の現状や対策を取り上げつつ、ドキュメンタリー映画『風たちの学校』をご紹介します。…

映画『早乙女カナコの場合は』橋本愛/中川大志 早乙女カナコの場合は【レビュー】

柚木麻子の「早稲女、女、男」を映画化した本作は、主人公の早乙女カナコ(橋本愛)が大学に入学し、演劇サークルに所属する長津田(中川大志)と出会ってからの…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『風たちの学校』
  2. 【映画でSEL】海辺の朝日に向かって手を広げる女性の後ろ姿
  3. 映画『ワンダー 君は太陽』ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ

REVIEW

  1. 映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ
  2. ディズニープラス『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『Broken Rage』ビートたけし
  5. 映画『早乙女カナコの場合は』橋本愛/中川大志

PRESENT

  1. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
  2. 映画『私の親愛なるフーバオ』
  3. 映画『デュオ 1/2のピアニスト』カミーユ・ラザ/メラニー・ロベール
PAGE TOP