映画『知らないカノジョ』批評、デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定

REVIEW

知らないカノジョ【レビュー】

REVIEW

『今夜、世界からこの恋が消えても』『きみの瞳が問いかけている』などのラブストーリーを手掛けてきた三木孝浩が監督を務める本作は、フランス映画『ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋の終わりから』を日本なりに改変したリメイク作品となっています。

主人公で小説家志望のリク（中島健人）は、大学時代に歌手を目指すミナミ（milet）と出会い、後に2人は結婚します。それから8年後、リクは歌手の夢を諦めたミナミのサポートのおかげもあり、ベストセラー作家になります。そんなある日、リクが朝目を覚ますと、ミナミが天才シンガーとして活躍し、自分とは出会っていない世界に放り出されてしまいます。

困惑するリクがどうなるのかは本編をご覧いただくとして、リクが元の世界に戻るために奔走する姿はとても見応えがあります。最初は、単に自分の仕事とプライベートが上手くいっている世界に戻りたいように見えますが、リクが自分自身やミナミとの関係を見直し、赤の他人となってしまったミナミと改めて接近していく姿にはキュンとします。

歌手であるmiletが披露する歌のシーンは特に美しく印象的なので注目です。また、桐谷健太、眞島秀和、風吹ジュンらが出演しており、キーパーソンを演じています。

物語の舞台となっている横浜の景色と2人の恋愛模様が相まって、とても美しく彩られ、さすが三木孝浩監督だなと感じます。なお詳細なロケ地については、本作の公式サイトで紹介されているので、鑑賞後に聖地巡礼するのも楽しそうです。

デート向き映画判定

どんなデートにもピッタリの作品です。大学時代の初々しい恋愛から、結婚後の慣れた夫婦の姿も観られるので、ご自身のパートナーとの関係を見直すきっかけになると思います。また、横浜が舞台になっているので、鑑賞後は横浜デートをするのもオススメです。

キッズ＆ティーン向き映画判定

恋愛のハラハラドキドキ感がありつつ爽やかに物語が展開するので、皆さんもぜひ観てみてください。リクが元の世界にどうしたら戻れるのか、または戻れないのか、先の展開を自分なりに予想しながら観ても楽しいでしょう。夫婦関係については、今は理解できない部分があったとしても、大人になってから改めて観ると新たな発見があると思います。