REVIEW

ソニック・ザ・ムービー

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ソニック・ザ・ムービー』

ソニックは日本の企業セガが生んだゲームの人気キャラクターなので、このビジュアルや名前に馴染みのある人は多いでしょう。本作は既にゲームからファンの人が楽しめるのはもちろん、ゲームをやったことがないならないで、本作を観て「こういうキャラクター設定で、そんな背景があったんだ」と興味が湧くはずです。物語の最初はちょっぴり切なく、一見地球での生活を満喫するソニックの様子は観ていて楽しいのですが、特別な力を持つがゆえに孤独であることが語られます。そんな序盤ですっかりソニックのキャラクターにグッと心を掴まれるわけですが、彼があるトラブルを巻き起こしてしまってからは、残された時間で地球で何を成し遂げるのかを応援しながら観ることになります。ソニックがはしゃぐ姿を観ていると、「地球って楽しいところなんだな」としみじみ感じさせられたり(笑)、何気ない日々が大切だということを教わります。本当にソニックがキュートでピュアで、私は本作を観ただけですっかり魅了されてしまいました。そして、ジム・キャリーが演じる悪役のドクター・ロボトニックの存在も本作に欠かせません。超クレイジーなドクター・ロボトニックをジム・キャリーがコメディ感全開で演じていて、「これ、これ、久々にこんなジム・キャリーが観たかった!」と大満足させてくれます。また、グリーンヒルズの人々もそれぞれ味があって、ほのぼのとした雰囲気だからこそ、ドクター・ロボトニックとの掛け合いによる化学反応で楽しませてくれます。さらに要所要所で迫力のアクションシーンがあり、ファミリー向けの映画としてはもちろん、大人が観ても楽しめる作品となっています。

デート向き映画判定
映画『ソニック・ザ・ムービー』ジェームズ・マースデン

何ら気まずいこともなく、笑えるシーンも多いので、デートでも楽しく観られます。特にゲームのことは知らなくても全く問題ありません。劇中でソニックがドクター・ロボトニックの追跡から逃げるシーンでは、パリ、万里の長城(中国)、ピラミッド(エジプト)など、世界中を超音速で駆け巡るので、旅行気分もちらっと味わえますよ。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ソニック・ザ・ムービー』ジェームズ・マースデン/ジム・キャリー

ソニックのキャラクターといい、超音速で走ったり、遊んだりするシーンといい、キッズやティーンの皆さんが存分に楽しめる要素が詰まっています。ずっと独りぼっちだったソニックが、あることがきっかけで人と触れあっていく展開も観ていて微笑ましく、「地球で本当の友達ができるかな?」と共感しながら観られると思います。超クレイジーなドクター・ロボトニックもキャラが濃いので、上映時間100分もあっという間です。

映画『ソニック・ザ・ムービー』

『ソニック・ザ・ムービー』
2020年6月26日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト

©2019 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP