REVIEW

ストリートダンサー【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ストリートダンサー』

REVIEW

歌とダンスが見せ場のインド映画で、ダンス映画となれば、どれだけダンスが盛り込まれるのだろうと思ったら、期待通りダンスがてんこ盛り!ダンスが観たくてダンス映画を観る人の欲求を完全に満たしてくれます。公式サイトによると、監督を務めたのは、インド映画界のトップ・コリオグラファー(振付師)として活躍し、映画監督としても活躍の場を広げてきたレモ・デソウザ。さらに、物語の流れを変えるキーパーソンとして、「インド映画界の伝説級のダンサー&コリオグラファー」といわれるプラブデーヴァーが出演しています。脇を固めるキャストにもトップクラスのダンサーが起用されているとあって、ダンスのクオリティが本当に高いです。ソロダンスでもユニゾンでも、全部見せ場といえる迫力があります。そして、腹筋の割れ方が笑っちゃうくらい綺麗過ぎ(笑)。身体能力の高さを最大限に活かしたアクロバティックなパフォーマンスにも目を奪われます。ダンスの種類もさまざまで、登場するダンスグループそれぞれの個性が光る振付け、演出が見事です。2時間半弱の豪華なダンスステージを観ている感覚で没入できます。

映画『ストリートダンサー』

“ストリートダンサー”というタイトルとキービジュアルからダンスバトルが繰り広げられるストーリーなのだろうと予測はつくものの、意外にも社会問題がテーマとされています。物語の舞台はロンドンで、ロンドンで生まれ育ったインド系とパキスタン系の若者が主人公です。恵まれた環境で暮らす彼等が好きなダンスに夢中になっているのに対し、路地裏には住むところもなく食べるものにも苦労する移民達の姿があります。一見住む世界が違う人々のストーリーが絡み合う展開も見どころです。
良い意味で先が読める展開でストーリーがわかりやすく、ツッコミどころもあり、楽しく観られます。映画ファンはもちろん、ダンスファンやダンサー、ダンス業界、音楽業界の方々にも広く観ていただきたい1作です。

デート向き映画判定

映画『ストリートダンサー』ヴァルン・ダワン/シュラッダー・カプール

爽やかな青春物語でダンスパフォーマンスも華やかなので、初デートでも安心して観られる作品です。ダンスショーを観る感覚で楽しめて、テンションも上がるでしょう。鑑賞後はお気に入りのダンスシーンを語るも良し、さらっと次の予定に移っても良しです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ストリートダンサー』シュラッダー・カプール

どのダンスシーンもすごくカッコいいので、ダンスをやってみたくなる方も出てくるのではないでしょうか。ダンスの魅力を引き立てる演出にも凝っているので、芸術的視点で細部を観察するのも有意義でしょう。ダンス以外にも、イギリス、インド、パキスタンの関係がストーリーの背景に絡んでいるので、これを機に調べてみると、知識が増えますね。

映画『ストリートダンサー』ヴァルン・ダワン/シュラッダー・カプール

『ストリートダンサー』
2024年3月1日より全国公開
SPACEBOX
公式サイト

©Remo D’Souza Entertainment ©T-Series ©UTV Motion Pictures

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

映画『白の花実』美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんインタビュー 『白の花実』美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんインタビュー

今回は『白の花実』に出演する美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんにお話を伺いました。撮影前に準備されたことや、本編を観た感想を直撃!

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  2. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  4. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック
  5. 映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP