REVIEW
『伊藤くんA to E』『私にふさわしいホテル』『早乙女カナコの場合は』などの原作者としても知られる柚木麻子のデビュー作「終点のあの子」が映画化されました。キャストには、當真あみ、中島セナ、平澤宏々路、南琴奈など、若手実力派俳優が名を連ねています。

附属中学から高校に進学した希代子(當真あみ)と、外部から進学してきた朱里(中島セナ)は、同じクラスになります。世界を飛び回る有名写真家を父に持ち海外経験が豊富な朱里は、他のクラスメイトとはどこか違っていて、希代子はそんな朱里から、刺激を受けているように映ります。でも、ある出来事がきっかけで、希代子は朱里に不信感を抱くようになります。

本作は女子校が舞台となっており、女子特有の人間関係がより引き立つストーリーとなっています。そして、性別を問わず学校という社会で何となくできてしまうスクールカーストのなかでは、周りからどう見えるのかを気にし過ぎてしまう心情も生々しく映ります。

改めて、思春期の女子達の心情を想像してみると、アイデンティティが形成されるなかで、どうしても自分と他者を比較してしまい、優越感や劣等感が湧いてくるのだろうと思います。同時に、自分の居場所を見つけようとして無理をしている部分もあって、必死に折り合いをつけようとしているのだと思います。本作は、それぞれの登場人物が必死で保とうとしている心の均衡が、ある出来事によって壊れてしまう瞬間を描いています。

本作を観ると、女子同士の仲の良さは、ホンモノなのかニセモノなのか、判断が難しい側面を持っていると実感します。ただ、愛蔵は紙一重だし、当事者同士にしかわからない、言葉にならない言葉みたいなものもあるように感じます。そんなつかみどころのない部分を、本作は上手く表現していると感じます。これは敢えて、親友と呼べる者同士で観てみてはいかがでしょうか。
デート向き映画判定

特別デート向きというわけではないものの、デートで観るのもアリでしょう。性別に関係なく通じる部分もありつつ、やはり女子同士だからこそ起こりがちな展開が描かれているので、仲の良い女子同士で観たほうが鑑賞後の会話が盛り上がりそうな気がします。
キッズ&ティーン向き映画判定

女子高生達の日常を描いているので、世代が同じ皆さんは等身大で観られると思います。クラス全体での人間関係、グループでの人間関係、個人と個人の人間関係と、それぞれ近い体験をしたことがあるという感覚で観られるはずです。内容が生々しいので、お互いの反応が気になると思いますが、敢えて関係を構築中の友達と観てみると、”予防策”になる部分もありそうです。

『終点のあの子』
2026年1月23日より全国公開
グラスゴー15
公式サイト
ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも
©2026「終点のあの子」製作委員会
TEXT by Myson
関連作
「終点のあの子」柚木麻子 著/文春文庫
Amazonで書籍を購入する
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

- イイ俳優セレクション/石田ひかり(後日UP)
- イイ俳優セレクション/小西桜子
- イイ俳優セレクション/當真あみ
- イイ俳優セレクション/中島セナ(後日UP)
- イイ俳優セレクション/深川麻衣(後日UP)



























