REVIEW

誰もがそれを知っている

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『誰もがそれを知っている』ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス

親戚一同、スペインの故郷に集まり、結婚式で賑わう様子から一転、参列していた1人の少女が誘拐されてしまいます。警察に言えば殺されると恐れ、一家は自分達で娘を探し救おうとしますが、犯人の不可解な行動が混乱を招き、なかなか見つかりません。タイトルの、“誰もがそれを知っている”というのが1つの手がかりになるのですが、前半ではこのことが逆に犯人を絞れない状況に結びつき、どうやって結末を迎えるのか、観ているこちらも途方に暮れてしまう展開が見事です。物語が進むなかで、どのキャラクターも怪しく思える演出にもどっぷりと浸かれます。ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルスの夫婦共演も見もので、2人が夫婦役ではなく、物語の行方を左右する関係性のキャラクターを演じていることにも見応えを感じます。結果的にはちゃんと事件は何らかの終わりを見せますが、ズシリと重いものを残す内容となっています。ズシリと重いものが何なのかは、観てのお楽しみに。

デート向き映画判定
映画『誰もがそれを知っている』ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス

複雑な恋愛関係、家族関係が描かれていますが、同じような経験をしている方はそういないと思うので、カップルで観るとしても、ある程度の距離感を持って観られるはずです。なので気まずくなるほどでもないと思います。推理していく楽しさがあるので、観終わった後は、どこで真相に気付いたかという話で盛り上がれるのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『誰もがそれを知っている』ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス

これは子どもの立場で観るほうが複雑な気分になるところがあるような気がします。とはいえ、レアケースだとは思うので、警戒するほどでもないでしょう。いろいろな映画を観るようになった人にはトライしてみて欲しいですが、133分という上映時間の長さもあり、大人向けのストーリーなので、せめて中学生以上向けかなと思います。

映画『誰もがそれを知っている』ハビエル・バルデム/ペネロペ・クルス

『誰もがそれを知っている』
2019年6月1日より全国順次公開
ロングライド
公式サイト

© 2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION – MORENA FILMS SL – LUCKY RED – FRANCE 3 CINÉMA – UNTITLED FILMS A.I.E.

TEXT by Myson

関連記事

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

トーキョー女子映画部チャンネルpodcast ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『28年後… 白骨の神殿』『HELP/復讐島』…etc.

今回からテーマを刷新。当WEBサイトのスタンスと変えて、ネタバレありで、個人的にツボにハマったポイントをざっくばらんにお話しています。

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ 超時空英雄伝エイリアノイド PART2【レビュー】

PART1に続く本作では、過去パートにあたる高麗末期にいるムルク(リュ・ジュンヨル)とイアン(キム・テリ)をはじめとした面々が…

映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース センチメンタル・バリュー【レビュー】

『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督とレナーテ・レインスヴェが再びタッグを組んだ本作は、第78回カンヌ国際映画祭において、映画祭最長の19分間に及ぶスタンディングオベーションを巻き起こし、見事グランプリを受賞…

映画『梟−フクロウ−』リュ・ジュンヨル リュ・ジュンヨル【ギャラリー/出演作一覧】

1986年9月25日生まれ。韓国出身。

映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ 嵐が丘【レビュー】

エミリー・ブロンテが1847年に書いた「嵐が丘」は、1970年にも一度…

Netflixドラマ『エミリー、パリへ行く シーズン5』ブリュノ・グエリ ブリュノ・グエリ【ギャラリー/出演作一覧】

1975年7月11日生まれ。フランス出身。

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

映画『災 劇場版』中島セナ 中島セナ【ギャラリー/出演作一覧】

2006年2月17日生まれ。東京都出身。

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』リュ・ジュンヨル/キム・ウビン/キム・テリ 超時空英雄伝エイリアノイド PART1【レビュー】

『10人の泥棒たち』『暗殺』のチェ・ドンフンが監督を務め、『パラサイト 半地下の家族』のCJ ENMが手掛ける本作は…

映画『クライム 101』クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/バリー・コーガン/ハル・ベリー クライム 101【レビュー】

犯罪小説の巨匠、ドン・ウインズロウが書いた原作小説は、収録された短編集「クライム101」(「壊れた世界の者たちよ」から改題)が2020年10月に出版されると、映画化権を巡って…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ
  2. 映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース
  3. 映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ
  4. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』リュ・ジュンヨル/キム・ウビン/キム・テリ
  5. 映画『クライム 101』クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/バリー・コーガン/ハル・ベリー

PRESENT

  1. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP