REVIEW

夜明けの夫婦【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『夜明けの夫婦』鄭亜美/泉拓磨/石川彰子/岩谷健司

親と息子夫妻の二世帯で暮らす一軒家を舞台に、夫婦や親子のデリケートな問題が描かれた本作。義理の母が嫁に向けて「そろそろ子どもは?」と聞く場面や、夫婦のセックス事情はとてもリアルで、実際に同じような経験をされている方もいそうだなと感じます。
本作は嫁のさら(鄭亜美)を中心に描かれており、彼女の心情にフォーカスしながら観ることができます。特に義理の母からプレッシャーをかけられる一方で、自分は夫婦関係の悩みを抱えているというもどかしい感情には共感できる方も多いと思います。その一方で、夫の態度を観ていると「もっとしっかりしてよ!」と思う場面も多かったので、世の夫達が本作を観た時にどんな感想を持つのか気になります。
監督、脚本は、ソフトバンクモバイルのCM“白戸家”を手掛け、演劇プロデュースユニット“城山羊の会”の劇作家、演出家としても活躍する山内ケンジが務めています。夫婦や親子のデリケートな問題を見事に映像化している点は監督の手腕を感じます。決して他人事とは思えない家庭の問題が多く出てくるので、鑑賞中は観ている側もとても複雑な心境になります。本作を観ることで親子や夫婦関係を改めて見直すきっかけにもなるのではないでしょうか。

デート向き映画判定
映画『夜明けの夫婦』鄭亜美/泉拓磨

義理の親との関係や夫婦関係がリアルに描かれているので、結婚を考えているカップルにとっては参考になる部分がありそうです。また、本作では1階は両親、2階は息子夫婦という二世帯住宅での暮らしが描かれているので、親との同居を考えている方は本作で疑似体験してみるのも良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『夜明けの夫婦』鄭亜美/石川彰子

R-18+なので、皆さんは18歳以上になってからご覧ください。18歳以上のティーンの方も、本作の大人達の発言や行動には少しショックを受ける場面があるかもしれません。今は理解できなかったとしても、将来もし似たような問題に直面した時に改めて本作を観るのもオススメです。

映画『夜明けの夫婦』鄭亜美/泉拓磨/石川彰子/岩谷健司

『夜明けの夫婦』
2022年7月22日より全国順次公開
R-18+
スターサンズ
公式サイト

©「夜明けの夫婦」製作委員会

TEXT by Shamy

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平 次元を超える【レビュー】

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは…

映画『見はらし世代』黒崎煌代 黒崎煌代【ギャラリー/出演作一覧】

2002年4月19日生まれ。兵庫県出身。

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

新型コロナウイルスワクチンの被害が起こっている現実に着目した、中立した立場の取材に基づくドキュメンタリー…

映画『ファンファーレ!ふたつの音』ピエール・ロタン ピエール・ロタン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年6月20日生まれ。フランス出身。

映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト トロン:アレス【レビュー】

本シリーズ1作目『トロン』(=『トロン:オリジナル』)は1982年、『トロン:レガシー』は2010年に作られ、本作はシリーズ3作目となります…

映画『層間騒音』イ・ソンビン 層間騒音【レビュー】

冒頭から不可解な現象が映し出され、観る側はゾワゾワさせられながら騒音の原因を想像することになるわけですが…

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ミア・スレアプレトン ミア・スレアプレトン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月12日生まれ。イギリス出身。

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル TWELVE トゥエルブ【レビュー】

マ・ドンソク、パク・ヒョンシク、ソ・イングクなど人気俳優が出演する本作は、十二支をモチーフにした守護神達…

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『秒速5センチメートル』松村北斗/高畑充希 秒速5センチメートル【レビュー】

本作は、新海誠監督が33歳の時に作った同名アニメーション作品を、33歳(撮影当時)の奥山由之監督が実写化…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり スイーツを食べながらゆったり学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】女性限定ご招待!

生きていく上でお金との関わりは不可欠です。困ってから慌てるのではなく、先に知っておくと気持ちが楽!だから、私達と一緒にファイナンシャルプランナーさんのお話を聞いてみませんか? 本イベントでは、商品の販売や勧誘はありません。スイーツを食べてホッコリしながら、お話を聞いて、明るい未来を思い描く機会にしましょう!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  2. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女
  3. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃

REVIEW

  1. 映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平
  2. 映画『ヒポクラテスの盲点』
  3. 映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト
  4. 映画『層間騒音』イ・ソンビン
  5. 韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル

PRESENT

  1. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  3. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太
PAGE TOP