REVIEW

夕陽のあと

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『夕陽のあと』貫地谷しほり/山田真歩

生みの母と、育ての母、両方とも子どもへの愛は深く、とても難しいテーマを扱っています。事情があって子どもを育てられなかった生みの母の心情にも共感できるし、育ててきた両親の気持ちも痛いほどわかります。子どもがどちらといるのが幸せかなんて誰にもわからない状況のなかで、子どものことを一番に考えてそれぞれの母親がどんな決断を下すのか、最後まで予想がつかない展開を見せます。子どもを持つ責任の重さ、子どもを産めない辛さといった、その背景にも考えさせられるところがあり、女性のさまざまな生き方を映し出している点も見どころの一つです。辛く切ない物語ではありますが、愛に満ちた作品となっています。

デート向き映画判定
映画『夕陽のあと』貫地谷しほり

母親とは何ぞやというテーマで、女性向けではありますが、家族とは何ぞやと、夫婦、家族の在り方を問う部分もあるので、真剣交際をしているカップルなら一緒に観てお互いの考えを語り合うと有意義だと思います。日本ではまだこういうケースは多くはないと思いますが、いろいろな家族の形があって良いという考えのカップルが増えると、こういう状況に遭遇することもあるかも知れません。家族観を語るきっかけに観てはいかがでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『夕陽のあと』山田真歩

子ども目線で観て「自分にもう1人お母さんがいたら…」と考えると、複雑に思える部分もあると思いますが、親の愛情の深さを実感できると思います。また、血で繋がっていることだけが親子の証ではなく、育ててくれたこと、そこで強くなった絆も家族の証であることが理解できて、いろいろな家族があって良いという概念に触れることができるでしょう。

映画『夕陽のあと』貫地谷しほり/山田真歩

『夕陽のあと』
2019年11月8日より全国順次公開
コピアポア・フィルム
公式サイト

©2019長島大陸映画実行委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド 大切な人ができれば、譲れないことも変わる!?『We Live in Time この時を生きて』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は運命的な出会いを果たし、ぶつかり合いながらもお互いに正直に生きるカップルの物語『We Live in Time この時を生きて』を取り上げます。

映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊 『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー IMMACULATE 聖なる胎動【レビュー】

敬虔な修道女のセシリア(シドニー・スウィーニー)は、イタリアの美しい田園都市にある修道院にやってきます…

映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド ストレンジ・ダーリン【レビュー】

6章からなる本作は、ユニークな構成となっています…

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー/ブランドン・スクレナー ブランドン・スクレナー【ギャラリー/出演作一覧】

1990年6月26日生まれ。アメリカ出身。

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット スーパーマン【レビュー】

ジェームズ・ガン監督らしい表現によって、全く新しい“スーパーマン”が観られます。冒頭の演出からして…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレート アンソニー・ブイサレート【ギャラリー/出演作一覧】

2004年9月27日生まれ。タイ、バンコク出身。

映画『逆火』北村有起哉 逆火【レビュー】

主人公の野島浩介(北村有起哉)は、感動を呼び話題となっている自伝小説の映画化作品の助監督を務めています。野島は作品に活かすため…

映画『アマチュア』来日ジャパンプレミア:レイチェル・ブロズナハン レイチェル・ブロズナハン【ギャラリー/出演作一覧】

1990年7月12日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン 顔を捨てた男【レビュー】

社会が自分を見る目と、自分自身が自分を見る目がいかにして人の心理や生き方、ひいてはウェルビーイングに影響するのかを…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット 映画好きが選んだDCコミックス映画ランキング

今回は正式部員の皆さんに好きなDCコミックス映画について投票していただきました。“スーパーマン”や“バットマン”など人気シリーズが多くあるなか、上位にはどんな作品がランクインしたのでしょう?

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『シークレット・アイズ』キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ /ニコール・キッドマン 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.5

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド
  2. 映画『君がトクベツ』畑芽育/大橋和也
  3. 映画でSEL:告知1回目

REVIEW

  1. 映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー
  2. 映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド
  3. 映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット
  4. 映画『逆火』北村有起哉
  5. 映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン

PRESENT

  1. 映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊
  2. 特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP