REVIEW

リトル・ジョー

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム

エミリー・ビーチャムとベン・ウィショーの怪しげな白衣姿にも興味をそそられる本作は、あるバイオ企業で新種の植物開発に取り組む研究者のアリスが、持ち主に幸せをもたらす特殊な花の開発に成功するも、その花が成長すると共に周囲の人々の様子が少しずつおかしくなっていき…という物語です。「絶対に花に何かあるに違いない!」と、感じる方も多いと思いますが、開発者であるアリスは、自分が作った花に愛着があり、自分の研究に疑いを持っていないので、最初は観ていてちょっとやきもきすると思います。でも、物語が進んでいくと、誰がおかしくて誰がまともなのか、観ている側も混乱してくるので、ぜひ皆さんの目で真実を見極めながらご覧ください。
作品全体に怪しげな雰囲気が漂っているのですが、特にインパクトがあったのが音楽。観ていると、きっと皆さんも「あれ?もしかして和楽器の音?」と感じるはずですが、本作には日本人作曲家の伊藤貞司による雅楽と西洋のクラシックを融合した音楽が使用されているそうです。本作は、ホラー映画ではありませんが、怪しげな音楽を聴いていると日本の“怪談”を彷彿とさせる不気味さも感じるので、ぜひ音楽にもご注目ください。

デート向き映画判定
映画『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム/ベン・ウィショー

恋愛要素も少しだけありますが、花によって人々が少しずつおかしくなっていく話が軸となっているので、ムードを盛り上げるタイプの作品ではありません。でも、いつもと同じようで何かが少しだけ違うという微妙な違和感を感じることは、恋人同士や夫婦間でとても大切なことだと思います。これを機にそういったお互いの微妙な変化にも気付けるよう心がけると、お互いの好感度や信頼度のアップに繋がりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム/キット・コナー

一見美しい花が少しずつ人々の心を侵食していくという心理的な怖さのある物語なので、キッズは中学生くらいになってから観ることをオススメします。ティーンは、アリスの息子と同世代になるので、彼に共感しながら観ることができそうです。“幸せをもたらす花”と聞くと、すごく魅力的ですが、もし皆さんの前にこの花があったら手に入れたいと思いますか?また、皆さんはどうやって幸せを手に入れるのが本当の幸せだと思いますか?ぜひ本作を通してご自身の幸せについて考えるきっかけにしてみてください!

映画『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム/ベン・ウィショー

『リトル・ジョー』
2020年7月17日より全国順次公開
ツイン
公式サイト

© COOP99 FILMPRODUKTION GMBH / LITTLE JOE PRODUCTIONS LTD / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド 億万長者の不都合な終末【レビュー】

『プラットフォーム』で階級社会を見事に描いたガルデル・ガステル=ウルティア(ガルダー・ガステル=ウルティアと書くこともある)監督の作品…

映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良 マジカル・シークレット・ツアー【レビュー】

金の密輸をした主婦達が中部国際空港で逮捕された事件が報道された2017年、育児に追われていた天野千尋監督は、「【金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕】という記事を目にして…

映画『Chime』吉岡睦雄 吉岡睦雄【ギャラリー/出演作一覧】

1976年7月11日生まれ。広島県出身。

映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒 急に具合が悪くなる。【レビュー】

ずっとセリフを浴びていたいと思える作品です。本作を観て、ヴィルジニー・エフィラが演じるマリー=ルー・フォンテーヌと、岡本多緒が演じる森崎真理の間で繰り広げられる対話に…

映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー 黒牢城【レビュー】

歴史ものでこれほどミステリー色が前面に出ているとは新鮮…

映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ 『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』ジョン・リスゴー 叫んで、泣いて、笑って楽しむ!2026ホラー&スリラー特集

2026年も、ホラー、スリラーがたくさん劇場公開されます。今回は、5つの切り口で分類してみました。お好みの切り口の作品を観る参考にしてもらえると嬉しいです。

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』ジェニファー・ローレンス DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ【レビュー】

REVIEWジェニファー・ローレンスとロバート・パティンソンが共演する本作は、アリアナ・ハ…

海外ドラマ『マンダロリアン シーズン1』ペドロ・パスカル マンダロリアン【レビュー】

本シリーズは新しい流れとして出てくるので、“スター・ウォーズ”の他の作品を全く観ていなくても、問題なくついていけます…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  2. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  3. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド
  2. 映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良
  3. 映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒
  4. 映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー
  5. 映画『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』ジェニファー・ローレンス

PRESENT

  1. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  2. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ
  3. 映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン
PAGE TOP