REVIEW

HOMELAND/ホームランド

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド ファイナル・シーズン』クレア・デインズ/マンディ・パティンキン

ファイナル・シーズン

前シーズンの最後でキャリーが散々な目に遭い、これ以上どんなストーリーにできるんだろうと思いましたが、ファイナルにふさわしくスケールが大きくて、良い意味で複雑さも極まり、すごく見応えがあります。やはりどんな問題にも結局“あの国”が絡んでくる展開には好き嫌いが出そうですが、国際問題がシンプルに解決できない背景にこういった駆け引きが常にあることがよくわかる内容となっていて、そのリアリティが観る者を惹きつけます。同時にツッコミ出したらキリがない部分もありますが(苦笑)、そこはエンタテインメントとしてのおもしろさを演出するための構成と解釈して、良しとしましょう!最後はどうやって解決するのか、観ると止まらなくなる展開でしたが、キャリーの最後の決断に、愛する人達への思いや、愛国心の深さが存分に感じられて、“ホームランド”というタイトルが意味するところが綺麗に収まる結末となっています。さまざまな思いに揺れ動くキャリーを演じたクレア・デインズの演技にも見入ってしまいますよ。シリーズを通して、後半からクライマックスにかけておもしろさが増しますので、シーズン3、4で挫折せずにぜひ最後まで観てください。

海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド ファイナル・シーズン』クレア・デインズ
海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド ファイナル・シーズン』クレア・デインズ

『HOMELAND/ホームランド ファイナル・シーズン』
2020年5月1日よりデジタル配信開始/12月16日DVDコレクターズ BOX発売
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

© 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation.

TEXT by Myson


シーズン7

海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン7』クレア・デインズ

『HOMELAND/ホームランド』って、シーズンが進む毎におもしろくなっていると個人的には思います。双極性障害を抱えながら、国家を救うために奔走するキャリーが、職場も立場もいろいろと変わりながら、同時に母になり、これまでとは違った選択を多く強いられるという点でドラマチックさがシーズン毎に増しています。娘のフラニーが成長し、だんだん母親のこと、自分のことを心配するようになってくるという状況の中で、国の緊急事態を見逃せないキャリーが現場に復帰せざるを得なくなるという展開は、シチュエーションは全く違えど、世のお母さん方が職場復帰しようとする時に出くわす苦悩と通じる部分があると思います。そういった人間味溢れるドラマがあってこそ、国家の危機を描いたサスペンスとのコントラストが際立って、より引き込まれます。そして、いろいろなテロや攻撃のタイプがこれまで出てきましたが、今回は情報戦争ということで、時代をすごく反映したストーリーも見どころになっています。

海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン7』クレア・デインズ
海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン7』クレア・デインズ/マンディ・パティンキン

『HOMELAND/ホームランド シーズン7』
2018年10月5日DVD発売&レンタル開始/デジタル配信中
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
公式サイト

©2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


シーズン6

海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン6』クレア・デインズ

舞台はまたアメリカ国内に移り、転換期という様相の今シーズンでは、キャリーは国内での陰謀解明に奔走します。“あの人”も大変危険な状態から回復したと見えますが、元の彼に戻ることは難しく、キャリーの心配は消えることはありません。また、娘との関係も複雑に絡んできて、母としての立場、国を守る立場の間で葛藤することに。
シーズン1、2あたりのテンションからだいぶ変わってきましたが、シリアスなテンションで、毎話緊張感があり、観る者を引き込むストーリー展開を維持しています。既存のキャラクターもまだ見えてない部分があり、CIAにはまだ問題などが残されているようです。ラストはすごくショッキングですが、解決したと見られる事件にまだ謎がありそうで、シーズン7も楽しみです。

海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン6』マンディ・パティンキン
海外ドラマ『HOMELAND/ホームランド シーズン6』クレア・デインズ/マンディ・パティンキン/ルパート・フレンド

『HOMELAND/ホームランド シーズン6』
2017年8月9日デジタル配信開始/9月15日DVD発売&レンタル開始
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
公式サイト

© 2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

シーズン1〜5のREVIEWはこちら

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー またヴィンセントは襲われる【レビュー】

主人公のヴィンセントは、ある日突然、会社でインターンの男性に襲いかかられ…

海外ドラマ『三体』エイザ・ゴンザレス ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き】8〜「最近観たNetflix作品」

『三体』は全部観た方とぜひ共有したい、とある伏線についての話で盛り上がっています…

映画『カラーパープル』タラジ・P・ヘンソン タラジ・P・ヘンソン【プロフィールと出演作一覧】

1970年9月11日アメリカ、ワシントンD.C.生まれ。俳優、プロデューサー、監督。2001年『サウスセントラルLA』で注目を集め…

映画『胸騒ぎ』 胸騒ぎ【レビュー】

『胸騒ぎ』というタイトルなので、最初から嫌な予感にアンテナが立ってしまい…

映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン トランスフュージョン【レビュー】

ティーンエイジャーの息子のお父さん役を演じているサム・ワーシントン…

映画『夢の中』山﨑果倫/櫻井圭佑 夢の中【レビュー】

本作は、『蝸牛』でMOOSIC LAB 2019短編部門グランプリほか4冠を達成した都楳勝監督による最新作です。主人公のタエコ(山﨑果倫)の…

『ウォーレン・バフェット氏になる』ウォーレン・バフェット 本物かペテン師か【ビジネスの巨人】映画特集

儲け話というよりも人生訓として、良いお手本、悪いお手本の両方で、どのエピソードにも参考になる要素があります。

映画『無名』トニー・レオン 無名【レビュー】

第2次世界大戦下の1940年代上海で、中国共産党、国民党、日本軍のスパイが…

映画『FARANG/ファラン』ナシム・リエス 『FARANG/ファラン』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『FARANG/ファラン』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ』メルテム・カプタン ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ【レビュー】

トルコ移民のラビエ(メルテム・カプタン)は、ある日、長男のムラートが旅先のパキスタンでタリバンの一員だと疑われて拘束されたことを知り…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『MIRRORLIAR FILMS Season5』横浜流星 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内20代編】

今回は、国内で活躍する20代(1995年から2004年生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で70名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ 映画好きが選んだ2023洋画ベスト

正式部員の皆さんに2023年の洋画ベストを選んでいただきました。どの作品が2023年の洋画ベストに輝いたのでしょうか?

映画『テルマ&ルイーズ 4K』スーザン・サランドン/ジーナ・デイヴィス あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『テルマ&ルイーズ』

今回は『テルマ&ルイーズ』のリメイクを作るとしたら…ということで、テルマ役のジーナ・デイヴィスとルイーズ役のスーザン・サランドンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに聞いてみました。

REVIEW

  1. 映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー
  2. 映画『胸騒ぎ』
  3. 映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン
  4. 映画『夢の中』山﨑果倫/櫻井圭佑
  5. 映画『無名』トニー・レオン

PRESENT

  1. 映画『FARANG/ファラン』ナシム・リエス
  2. 映画『猿の惑星/キングダム』オリジナルTシャツ
  3. 映画『九十歳。何がめでたい』草笛光子
PAGE TOP