REVIEW

スキャンダルイブ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈

REVIEW

昨今、問題が複数取り沙汰されている、芸能界の性加害をテーマにしたドラマということもあり、再現ドラマにすら感じる生々しさがあります。当然演じるのは俳優として実際に活躍する方々で、どのキャラクターを観ても、どんな気持ちで演じているのだろうと考えずにはいられないでしょう。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈

序盤では、芸能界の権力者が覇権を誇示するためにあらゆる手を使って気に食わない相手を潰していく様子が描かれつつ、マスコミの報道によって翻弄される俳優や芸能事務所の姿が映し出されます。この時点で一旦敵味方の関係が示されたと思いきや、そのまま終わらない点が本作の見どころです。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』横山裕/鈴木保奈美

1つの問題を解決するために背景を探り真相に迫るにつれ、さらなる闇が浮かび上がってきます。そして、真相がわかってからが最難関で、これまでのエンタメ業界では沈黙によって握りつぶされてきたであろうスキャンダルが世に出るかどうかが描かれています。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』川口春奈/茅島みずき

本作はスキャンダルを公表したら終わりでなく、どう情報を出すかで、キャラクター達が勝負する様子が描かれています。現代は、SNSができたことで情報の拡散力も増し、情報の真偽を問わず、当事者はもちろん情報を受け取っているだけの部外者も翻弄される可能性が増えました。わかってはいても、改めて本作を観ると、情報が凶器になる状況を客観視できます。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』川口春奈/鈴木一真/鈴木保奈美

最後まで観ると、立場は違っても業界を良い方向へ変えていきたいと願う人がいることに希望を持っているドラマだと感じます。だから、キャストの皆さんもいろいろな思いを抱えながら出演したのではないかなというのも感じました。本作のキャラクター達がラストで業界を変えていこうと宣言する姿は、実際に業界で働く方々を代弁していると受け取れます。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈

エンタテインメントを享受する側も無関係ではありません。社会全体の構造から変わらなければいけない部分もあると思います。たかがドラマとはいえ、本作で訴えられているメッセージが本心として多くの方に伝わることを願います。

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈

『スキャンダルイブ』
2025年11月19日よりABEMAにて配信中/Netflixにて配信中
公式サイト
ABEMAで観る Netflixで観る

© AbemaTV,Inc.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル YADANG/ヤダン【レビュー】

タイトルについている“ヤダン”とは、「麻薬犯罪者から情報を引き出し、検察や警察に提供して報酬を得る司法取引のブローカー」…

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ リリー・ジェームズ【ギャラリー/出演作一覧】

1989年4月5日生まれ。イギリス出身。

映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕 架空の犬と嘘をつく猫【レビュー】

家族の絆というより、家族の呪縛を描いているようでいて…

映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン おくびょう鳥が歌うほうへ【レビュー】

世界各国で翻訳され、ベストセラーとなったエイミー・リプトロットの回想録「THE OUTRUN」を原作とした本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『システム・クラッシャー』のノラ・フィングシャイトが監督を務め、若くして数々の名作に出演してきた実力派シアーシャ・ローナンが主演を務めています…

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈 スキャンダルイブ【レビュー】

昨今、問題が複数取り沙汰されている、芸能界の性加害をテーマにしたドラマということもあり、再現ドラマにすら感じる生々しさがあります…

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年12月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年12月】のアクセスランキングを発表!

映画『コート・スティーリング』オースティン・バトラー コート・スティーリング【レビュー】

ダーレン・アロノフスキー監督とオースティン・バトラーがタッグを組んだ本作は…

Netflix映画『10DANCE』竹内涼真/町田啓太 10DANCE【レビュー】

井上佐藤による漫画「10DANCE」を原作とする本作は、鈴木信也(竹内涼真)と杉木信也(町田啓太)という1文字違いの名を持つ正反対の2人の天才ダンサーが主人公…

Netflix映画『ジェイ・ケリー』ジョージ・クルーニー/アダム・サンドラー ジェイ・ケリー【レビュー】

ジョージ・クルーニー、アダム・サンドラー、ローラ・ダーン、ビリー・クラダップ、ライリー・キーオ、ジム・ブロードベント、パトリック・ウィルソン、グレタ・ガーウィグ、エミリー・モーティマー、アルバ・ロルバケル、アイラ・フィッシャーなど、これでもかといわんばかりの豪華キャストが…

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル
  2. 映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕
  3. 映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン
  4. ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈
  5. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP