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ちょっと思い出しただけ【レビュー】

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映画『ちょっと思い出しただけ』池松壮亮/伊藤沙莉

本作は、『アフロ田中』『アズミ・ハルコは行方不明』『君が君で君だ』などを手掛けた松居大悟による初の完全オリジナルラブストーリー。主人公は、怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)と、タクシードライバーの葉(伊藤沙莉)で、この2人の6年に渡る恋愛模様が映し出されています。私自身は前情報を入れずに観て、中盤から「そういうことか!」という驚きがあったので、なるべく情報を入れずに観るとより楽しめる部分が増えると思います。
照生と葉の恋愛は、キュンキュンする部分もあれば、胸が苦しくなる部分もあり、恋愛の浮き沈みを疑似体験できると同時に、自分の過去の恋愛も振り返りたくなります。本作を観ていると、恋愛の良し悪しに関わらずその経験自体が自分の一部になっていることも深く感じられるので、自分の恋愛観を見直すきっかけにもなりそうです。
池松壮亮と伊藤沙莉が演じたカップルはとても自然体で、2人だからこそ演じることのできたキャラクターだと思います。照生と葉それぞれに共感できる部分があるので、恋愛のバイブルとしても観られます。最初は疑問だらけの物語がだんだんと繋がっていく展開はとても見応えがありますし、繰り返し観たくなる作品です。照生と葉以外の人物達の6年間の物語もさりげなく展開しているので、隅々まで注意深くご覧ください。

デート向き映画判定
映画『ちょっと思い出しただけ』池松壮亮/伊藤沙莉

1組のカップルの恋愛を客観的に観察できるので、デートで観るのも良いでしょう。照生がなかなか本音を言わず、葉がヤキモキしてしまう場面など、本作にはパートナーとの関係を良好に保つヒントも隠されているので、ぜひ参考にして自分達の恋愛にも活かして欲しいと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ちょっと思い出しただけ』伊藤沙莉/永瀬正敏

皆さんの場合も最初は「なぜ?」「どうして?」がたくさん浮かびそうですが、気になったところは覚えておくと、後半で一気にスッキリすると思います。大人の恋愛について今はピンと来ないかもしれませんが、将来のためのいち勉強として観てください。大人になってもし恋愛に悩んだ時は本作を観直すのもオススメです。

映画『ちょっと思い出しただけ』池松壮亮/伊藤沙莉

『ちょっと思い出しただけ』
2022年2月11日より全国公開
東京テアトル
公式サイト

© 2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

TEXT by Shamy

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