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陪審員2番【レビュー】

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映画『陪審員2番』ニコラス・ホルト

REVIEW

ニコラス・ホルトが演じるジャスティン・ケンプは、一見普通の青年です。彼は子どもが生まれてくるのを楽しみにしていて、夫婦で平穏に暮らしています。そんな彼が陪審員を務めることになり、裁判の行方にどう影響するのかと思ったら、突如心拍数が上がる展開が思わぬ形で出てきます。そんな驚きも味わっていただきたいので、あらすじは読まずに観ることをオススメします。
クリント・イーストウッド監督のもと、ニコラス・ホルト、トニ・コレット、J・K・シモンズ、クリス・メッシーナ、ゾーイ・ドゥイッチ、キーファー・サザーランドなど、豪華キャストが勢揃いしているので、それだけでもクオリティは心配ご無用です。

映画『陪審員2番』ニコラス・ホルト

本作では自分でも気付かぬうちに犯してしまった悪意のない行為が、誰かの運命を大きく変えてしまう状況に陥った時、どういう決断をすべきなのか、観る者に問いかけてくる内容です。この“悪意がない”というところがとても厄介で、正しい判断、行動をしようとする者の判断を鈍らせます。そして、守るものがあるからこそ、事なかれ主義を振り払うのが難しくなります。自分がもしあの立場だったらどうするのか、誘惑に勝てる人はいるのだろうかと、さまざまな考えが頭を巡ります。
毎度深いテーマを打ち出すクリント・イーストウッド監督はさすがですね。2024年12月現在、94歳のクリント・イーストウッド監督には、まだまだ映画を撮り続けて欲しいです。

デート向き映画判定

映画『陪審員2番』ニコラス・ホルト

観る者にも価値観を問うてくるストーリーです。カップルでのやり取りも出てくるので、きっと自分達ならどうするかという視点でも引き込まれると思います。観終わった後に感想を述べると、お互いの価値観がくっきり浮かびそうです。また、本作のような深いテーマの作品を観た際は、感想に人間性がにじみ出てきそうです。そう考えると、一緒に観ると少し緊張感が漂う雰囲気になりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『陪審員2番』ニコラス・ホルト

とても難しい問いを投げかけられる作品だからこそ、皆さんにぜひ観て欲しいです。実際にそうなってみなければわからないとはいえ、映画は人生の難局を疑似体験できる点で有意義です。自分自身ならどうするかを考えてみるだけでも、アイデンティティの形成に役立つ部分があるでしょう。

『陪審員2番』
2024年12月20日よりU-NEXTにて独占配信中
U-NEXTで観る

© 2024 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

TEXT by Myson

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情報は2024年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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