REVIEW
今村翔吾著のベストセラー「イクサガミ」シリーズを原作とする本シリーズでは、岡田准一が主演、プロデューサー、アクションプランナー、藤井道人、山口健人、山本透が監督と脚本を担当しています。そして、Netflix初となるこの時代劇では、『地面師たち』『極悪女王』などのヒット作を生み出した髙橋信一(Netflix)がエグゼクティブプロデューサーを務めています。

これまで数々のアクション映画で演者としても作り手としても才能を発揮してきた岡田准一が手掛けているだけあって、随所にこだわりが見えます。スピード、パワー、身のこなし、小道具、演出と何拍子も揃ったアクションシーンがふんだんに散りばめられています。岡田は「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」という目標を掲げて本作に取りかかったといいます(ドラマ公式資料)。そう話す岡田が藤井道人監督を指名し、2人は本作への意気込みについて以下のように述べています。

自分が芸能界を辞めていない理由は、ベテランスタッフと共に30~40代のスタッフが気を吐いているから。かれらのお陰で日本のエンタメはまだ死なないと思えました。だからこそ、『イクサガミ』を通じてその才能が世界に届くことを見せつけたいです」と語る岡田。そのバトンを受けてチームを束ねた藤井監督は「このチームの一番いいところは“こんな感じでいいでしょ”を許さないところ」と総括する。「その根底にあるのは、観客を諦めない気持ちです。“どうせスマホで観るんだからこんなもんでいい”と思ってしまったら、日本の映像のクオリティは一生上がりませんから(ドラマ公式資料)

本シリーズを観るとキャストの豪華さにも驚かされます。岡田准一のほか、清原果耶、東出昌大、染谷将太、井浦新、山田孝之、吉岡里帆、横浜流星、二宮和也、玉木宏、伊藤英明、濱田岳、阿部寛など、主演作でも活躍する俳優が名を連ねています。また、藤﨑ゆみあや城桧吏といった次世代のスターも活躍の場が与えられています。

そして見応えがあるのはやっぱりストーリーです。時代劇でありながら、現代に通じる内容であることは観ればすぐにわかるでしょう。詳しくは観てのお楽しみとして、あくまで私の印象では、『ドラゴンボール』の天下一武道会、“カイジ”、“るろうに剣心”、“西遊記”などに通じるエッセンスを入れながら新しく生み出されたストーリーとなっています。

また、『ゲーム・オブ・スローンズ』のごとく、重要と思われる人物でもあっけなく消されてしまう潔さにより、何が起こるかわからないスリルが満点です。

第一章は6話で構成されており、一気に観てしまう方も多いはず。第二章も大いに期待できるでしょう。

『イクサガミ』
2025年11月13日よりNetflixにて配信中
公式サイト
TEXT by Myson
関連作
「イクサガミ」今村翔吾 著/講談社文庫
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情報は2025年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。





























