REVIEW
思春期の少年のカラダの中で、“スペルマゲドン”の瞬間を待つ精子達の姿を描くという奇想天外なストーリーながら、大作系アニメーションのクオリティで、まず驚かされます。ミュージカルシーンなどもふんだんに盛り込まれていて、エンタテインメント性も抜群です。
そんな本作は、映画公式サイトによると、「本国ノルウェーではハリウッド超大作規模で公開し、2週連続で堂々の第1位の大ヒットを記録した。台湾や香港でも公開直後から10代を中心に熱狂的な反響が広がり、連日満席回をたたき出す社会現象へ」とされています。

ここで、本作はどんな人が作ったのかなと気になる方もいるでしょう。監督を務める2人のうち1人は、ノルウェーを代表するアニメーション監督、ラスムス・A・シーヴァートセンです。そしてもう1人は、ジェレミー・レナーとジェマ・アータートン主演の『ヘンゼル&グレーテル』や、デヴィッド・ハーバー主演の『バイオレント・ナイト』などアクション映画を撮ってきたトミー・ウィルコラ監督です。どおりでしっかり作られているわけですね。
『ソーセージ・パーティー』的なノリかなと思いきや、若者に対して性教育的なメッセージを楽しく真面目に伝えようとしている印象です。また、性交未経験の若者達がAVで観た言動を真似るシーンは、皮肉たっぷりに描かれているものの、同時にAVと現実は違うというメッセージにも受け取れます。

精子達の冒険を盛り上げるために、実際の生殖の仕組みとは異なる設定はあるものの、最後に説明が付けられています。こうした描写も含めて、このストーリーは、避妊が必要な状況で、どんなに避妊をしてもし過ぎることはないと訴えたいのだろうと読み取りました。でも、そのまま伝えても若者には響かない。だから、受精に執念を燃やす精子や、受精を果たす夢を叶えようとする精子など、さまざまな背景を持つ精子達が必死に卵子に辿り着こうとする壮大な旅路として描くことで、楽しみながら性について学べるようにしたのではないかと思います。
いずれにしても、想像力に富んだストーリーと描写となっているので、ツッコミを入れつつお楽しみください(笑)。
デート向き映画判定

思春期の少年と少女の初体験を描いていて、脳内で起こっていること、体内で起こっていることが映し出されます。さすがに初デートで観るには気まずくなりそうなものの、性交における誤解や、まだ妊娠を望まない状況での避妊の重要性も描かれているので、カップルで一緒に観ると、お互いに気をつけるべき点を共有できるメリットはありそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

ティーンの皆さんは身近に感じる内容であると同時に、知っておいたほうが良い内容でもあるので、ぜひ観てください。一部、実際の生殖の仕組みとは異なる部分はあることは踏まえた上で、避妊の方法はいくつか出てくるので、参考にできる事柄もあるでしょう。かしこまらずに笑いながら観られる内容なので、仲の良い友達と観ると楽しいと思います。

『スペルマゲドン 精なる大冒険』
2026年2月13日より全国公開
PG-12
シンカ
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年2月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。



























