REVIEW

犬部!

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『犬部!』林遣都/中川大志

動物の命の大切さやそれを支える人々の懸命な努力を感じられる秀作。本作は、片野ゆかによる著書「北里大学獣医学部 犬部!」が原案となっていて、2004年頃に青森県十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在したサークル“犬部”と、その部を設立した獣医学部の学生が主人公のモデルとなっているそうです。林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大ら人気俳優が、動物の命を守ろうと奮闘する動物保護サークル“犬部”の部員役を演じているのも魅力で、彼らの熱のある演技があってこそ物語により説得力を感じられます。
物語はフィクションのようですが、動物保護に携わる人々の現状などが上手く描かれていて、勉強になる点も多くあります。そして、犬部員達が動物の命と向き合う姿に胸を打たれるシーンも多くあるので、観ている側も決して他人事ではないことを痛感させられます。また、主人公をはじめとした犬部員達にもさまざまな葛藤があり、仲間同士の友情も描かれているので、人間ドラマとしても見応えがあります。動物好きもそうでない人にもぜひ観て欲しい1作です。

デート向き映画判定
映画『犬部!』林遣都

恋愛要素はありませんが、本作をデートで観て一緒に動物の命の尊さを感じて欲しいと思います。犬部員達が動物の命と向き合い奮闘する様子が涙を誘うシーンもあるので、ハンカチは必ず持っておくことをオススメします。今後ペットを飼う予定のカップルなら、これを機に保護犬を検討したり、次回のデートで試しに譲渡会に参加してみるのも良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『犬部!』林遣都/中川大志

動物保護というテーマだけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大ら人気俳優が出ている点や、可愛い犬や猫がたくさん登場するという点では、皆さんにとっても観やすい作品です。また、主人公達はさまざまな問題に直面しますが、仲間と協力しながら乗り越えていく姿は皆さんにも共感できるポイントが多いと思います。もし動物の保護活動や獣医の仕事に興味を持ったら調べてみるのもオススメです。

映画『犬部!』林遣都/中川大志/大原櫻子/浅香航大

『犬部!』
2021年7月22日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

©2021『犬部!』製作委員会

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヒックとドラゴン』メイソン・テムズ メイソン・テムズ【ギャラリー/出演作一覧】

2007年7月10日生まれ。アメリカ生まれ。

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  2. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  3. 映画『果てしなきスカーレット』
  4. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  5. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉

PRESENT

  1. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
PAGE TOP