REVIEW

牛首村【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『牛首村』Kōki,

本作に限らず、東映“恐怖の村”シリーズ(『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』)を通して、ホラーを観慣れている者としては目に映る怖さというよりも、“村”という閉鎖的なコミュニティが醸し出す何ともいえない不気味さがまず魅力なんだろうと思います。その閉鎖された村では部外者には言えない暗い歴史があって、村人はずっとその歴史、習わしに縛られて暮らしていて、たとえ村を離れても、その呪縛から逃げられないというところに怖さを感じます。
もちろん“恐怖の村”シリーズそれぞれに特徴がありますが、今作『牛首村』では実在する廃墟“坪野鉱泉”がそこに建っているだけですさまじい負のオーラを放っていて、それが映るだけで充分世界観が完成されています。さらにそこへ、牛の首にまつわる伝説、何かの謎に繋がると思われる双子といった神秘的な要素が合わさって、さらに不気味さが増しています。本作の主演で映画デビューとなったKōki,の演技にも悲壮感が漂っていて、さらに芋生悠も良い味を出しています。“恐怖の村”シリーズのファンにとっては今作も期待を裏切らない作品となっているので、誰かを誘ってアトラクション感覚で楽しんでください。

デート向き映画判定
映画『牛首村』Kōki,

邦画ホラーは比較的若者に一定の人気がある印象ですが、一方でとても身近な世界で起きていることに感じてしまう分、怖さが増して感じられて、苦手な人も多いと思います。なので、本気でこういう映画が苦手な方を誘うのはリスキーです。逆に邦画ホラーが元々好きだということがわかれば、吊り橋効果があるので急接近のきっかけにできるかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『牛首村』萩原利久/高橋文哉

小学生高学年くらいになると、怖いモノ見たさもあって、こういった作品に惹かれますよね。キッズやティーンの皆さんは、都市伝説にも盛り上がるお年頃だと思うので、本作も気に入るのではないでしょうか。1人で観るとただ怖いだけで終わる可能性がなきにしもあらずですが、友達と観るときっと盛り上がれると思いますよ。

映画『牛首村』

『牛首村』
2022年2月18日より全国公開
東映
公式サイト

© 2022「牛首村」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良 マジカル・シークレット・ツアー【レビュー】

金の密輸をした主婦達が中部国際空港で逮捕された事件が報道された2017年、育児に追われていた天野千尋監督は、「【金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕】という記事を目にして…

映画『Chime』吉岡睦雄 吉岡睦雄【ギャラリー/出演作一覧】

1976年7月11日生まれ。広島県出身。

映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒 急に具合が悪くなる。【レビュー】

ずっとセリフを浴びていたいと思える作品です。本作を観て、ヴィルジニー・エフィラが演じるマリー=ルー・フォンテーヌと、岡本多緒が演じる森崎真理の間で繰り広げられる対話に…

映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー 黒牢城【レビュー】

歴史ものでこれほどミステリー色が前面に出ているとは新鮮…

映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ 『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』ジョン・リスゴー 叫んで、泣いて、笑って楽しむ!2026ホラー&スリラー特集

2026年も、ホラー、スリラーがたくさん劇場公開されます。今回は、5つの切り口で分類してみました。お好みの切り口の作品を観る参考にしてもらえると嬉しいです。

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』ジェニファー・ローレンス DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ【レビュー】

REVIEWジェニファー・ローレンスとロバート・パティンソンが共演する本作は、アリアナ・ハ…

海外ドラマ『マンダロリアン シーズン1』ペドロ・パスカル マンダロリアン【レビュー】

本シリーズは新しい流れとして出てくるので、“スター・ウォーズ”の他の作品を全く観ていなくても、問題なくついていけます…

海外ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン5』リンダ・ハミルトン リンダ・ハミルトン【ギャラリー/出演作一覧】

1956年9月26日生まれ。アメリカ出身。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  2. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  3. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良
  2. 映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒
  3. 映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー
  4. 映画『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』ジェニファー・ローレンス
  5. 海外ドラマ『マンダロリアン シーズン1』ペドロ・パスカル

PRESENT

  1. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  2. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ
  3. 映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン
PAGE TOP