REVIEW

ザ・ポリティシャン

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン2』ベン・プラット

シーズン2

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン2』グウィネス・パルトロー

今シーズンでは舞台をニューヨークに移し、物語は思った以上に早い展開を見せます。他のキャラクターの背景も詳細に描かれ、シーズン1では見えなかった面がいろいろと出てきます。特にルーシー・ボイントンが演じるアストリッドや、ゾーイ・ドゥイッチが演じるインフィニティがキーパーソンとして描かれ、良くも悪くもペイトン(ベン・ブラット)の政治家生命を左右する役割を果たします。また、グウィネス・パルトローが演じるジョージーナがよりパワフルになり、何でもアリなキャラクター設定は遊び心満載です(笑)。そして、ニューヨークが舞台となったことで、キャラクター達のファッションも一層華やかになっています。若いキャラクターはもちろん大人の女性達の衣装もすごくファッショナブルなので、そういった点も楽しんでいただけると思います。あとペイトンが歌うシーンが多くありますが、とにかく上手い!ライアン・マーフィーの得意とするファッションや音楽の要素がより一層強く反映されている点でも、今シーズンはバージョンアップしていると言えます。

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン2』ルーシー・ボイントン

今シーズンで繰り広げられる、あり得ないことだらけの選挙戦はポリティカル・コメディとして楽しめると同時に、恐らく現実でも近いことが起きているのかも知れないというリアリティもちらっと感じられます。政治家へ抱く理想と現実の両方をバランス良く社会風刺的に描いている点と、若者も政治に関心が持てるようなドラマにしている点でも共感できます。今シーズンも予想外であると同時に今どきな展開で終わったので、続きが気になります。

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン2』ベン・プラット/グウィネス・パルトロウ/ジェシカ・ラング

『ザ・ポリティシャン シーズン2』
2020年6月19日よりNetflixにて配信中
公式サイト

Courtesy of NETFLIX
NICOLE RIVELLI/NETFLIX
Giovanni Rufino/Netflix

TEXT by Myson


シーズン1

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ベン・プラット

タイトルからして政治家の話だとはわかりますが、実は捻りが利いていて、これは将来大統領になろうとしている青年の物語で、シーズン1は意外にも学園ドラマです。主人公のペイトン(ベン・プラット)は、高校生の段階から実績を積もうとしていて、まずは生徒会長を目指します。たかが生徒会長選挙と思いきや、熾烈な戦いが繰り広げられ、ペイトンもライバルもあの手この手で有権者の心を掴もうとします。ペイトンもその友達もライバルもすごく大金持ちなので、大人顔負けの作戦が展開され、それがバカバカしくて可笑しくもありますが、同時に彼らも普通のティーンと同じように悩んでいます。

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ベン・プラット/グウィネス・パルトロウ

お金持ちだからといって幸せとは限らず、親の圧力に辛くなっている者や、孤独を抱えている者もいて、見た目とは裏腹な内面を抱えたキャラクター達が等身大で描かれていて、彼らが心に秘めた苦しみに共感を覚えます。そういった彼らの葛藤がドラマチックであり、時に悲壮感を漂わせるのですが、彼らが住むすごい豪邸や、彼らが乗る高級車、センスの良い衣装などとのギャップで、一層切なさが増し、独特なコメディとなっています。あと、ペイトンがすごく歌が上手くて、ふいに音楽で魅せるシーンが出てきたり、『glee/グリー』に通じるところも複数あります。

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ベン・プラット

もちろん、学校の生徒は全員お金持ちというわけではなく、一般家庭の子ども達もいて、さまざまな背景を持った生徒同士のやり取りに、貧富の差や人種差別など、現代社会が抱える問題が投影されている点も見どころとなっています。正直なところ観始めは爆発的におもしろいという感じではないのですが、ジワジワおもしろさが増してきて、なぜだか続きを観てしまう魅力があります。今シーズンを最後まで観ると、序章に過ぎなかったと思えて、いよいよシーズン2からもっと盛り上がるのだなと期待が膨らみます。

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ベン・プラット/グウィネス・パルトロウ

『ザ・ポリティシャン シーズン1』
2019年9月27日よりNetflixにて配信中
公式サイト

Courtesy of NETFLIX
Adam Rose

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!【レビュー】

『踊る大捜査線』は1997年に連続ドラマとして放送が開始され、「これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円.。映画第2弾『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は、興行収入173.5億円を記録」した…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 私たちは、ちょうどいい。【レビュー】

普段極力前情報を入れずに観るので、本作の背景も知りませんでした。だから、とてもイイ話だなとウルウルしてたら、最後に…

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ セイディ・ハーラ【ギャラリー/出演作一覧】

1984年1月1日生まれ。フィンランド・キルッコヌンミ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 さとこはいつも【レビュー】

沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作…

映画『ブルーロック』高橋文哉 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年8月】のアクセスランキングを発表!

映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン ワンオペレーション【レビュー】

観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる作品です…

映画『白鳥とコウモリ』風吹ジュン 風吹ジュン【ギャラリー/出演作一覧】

1952年5月12日生まれ。富山県出身。

映画『八つ墓村』尾上松也 八つ墓村【レビュー】

シリーズ累計発行部数5500万部を超える、横溝正史のベストセラー「八つ墓村」は…

映画『顔 -かお-』シン・ヒョンビン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『ドラマなふたり』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』など

今回取り上げた映画は、『5秒で完全犯罪を生成する方法』『ドラマなふたり』『オークストリートの異変』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』です。

映画『ヒンド・ラジャブの声』 ヒンド・ラジャブの声【レビュー】

2024年1月29日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センターでは、スタッフ達が6歳の少女ヒンド・ラジャブを救出するために力を尽くしました…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  4. 映画『ブルーロック』高橋文哉
  5. 映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
PAGE TOP