REVIEW

84m²【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflix映画『84m²』カン・ハヌル

REVIEW

平凡なサラリーマンが夢のマイホームを手に入れるという設定は日本でも身近なので、他人事として観られない方もいるかもしれません。平凡なサラリーマンのウソン(カン・ハヌル)は、マンションの一室を手に入れるために、あらゆる手で資金を集めます。でも、やっと手に入れた部屋では、騒音問題に悩まされることに。おまけに騒音を出しているのは自分だと濡れ衣を着せられます。

Netflix映画『84m²』カン・ハヌル

本作の一つ目の見どころは、ウソンの財テクの行方です。資産を全部投入してマンションを買うばかりでなく、他にもハラハラドキドキさせられる展開が出てきます。2つ目の見どころはマンションの騒音問題です。どこから誰が騒音を出ているか、何のためにそんなことをしているのかが謎としてあがり、ウソンは自分への疑いを晴らすために動きます。日本でも騒音問題から事件に発展したケースがあり、過去のニュースが頭に浮かびました。とても、他人事としては観られません。賃貸なら引っ越せばいいですが、買ってしまったマンションだと引越しは厳しいので、ウソンの立場を思うと本当にやるせない気持ちになります。

Netflix映画『84m²』カン・ハヌル/ソ・ヒョヌ

また、騒音問題の謎がわかったらわかったで、別の恐怖が襲いかかります。本当に踏んだり蹴ったりのウソンを観ていると、どうにか解決して欲しい気持ちになるはず。八方を塞がれたウソンはどんな選択をするのか、最後まで目が離せません。欲を出すと大損をするかもしれないと、反面教師としても観られます。カン・ハヌル、ヨム・ヘランの名演もご堪能ください。

デート向き映画判定

Netflix映画『84 m²』カン・ハヌル/ヨム・ヘラン

ロマンチックなムードになる要素は全くありませんが、これから一緒に住もうとしているカップルは部屋の選び方や、賃貸か購入かを選択する際の意見交換のきっかけに観るのもアリでしょう。こんな事態にはならないとしても、騒音問題を含むご近所トラブルにどこまで我慢できるか、情報共有しておくと良いのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

Netflix映画『84m²』カン・ハヌル

たかが騒音問題、されど騒音問題で、騒音問題は、お互いにとって大きなストレスになることがわかります。ティーンの皆さんは近い将来一人暮らしをする可能性もあると思うので、本作を観てご近所トラブルのパターンを予習しておくのも良さそうです。たとえ賃貸でもご近所さんがどんな人か、事前に知っておくことが大切だと実感できるでしょう。

Netflix映画『84 m²』カン・ハヌル/ヨム・ヘラン/ソ・ヒョヌ

『84m²』
2025年7月18日よりNetflixにて配信中
R-16+
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 【映画学ゼミ第2回】「性格特性と映画の好みの関連」「伏線回収と解釈の実践1」参加者募集!

【映画学ゼミ】第2回概要映画学ゼミ第2回もNとSでテーマを変えて実施します。どちらかのみ参…

映画『女性の休日』 女性の休日【レビュー】

ちょうど今から50年前の今日、1975年10月24日に…

映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗 爆弾【レビュー】

呉勝浩による同名ベストセラー小説を原作として映画化された本作は、知らぬ間に…

海外ドラマ『エイリアン:アース』海外ドラマ『エイリアン:アース』 シドニー・チャンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1996年2月13日生まれ。アメリカ出身。

映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン ハード・トゥルース 母の日に願うこと【レビュー】

現代のロンドンを繰り広げられる本作は、対照的な性格を持つ姉妹のそれぞれの日常を…

映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人 ミーツ・ザ・ワールド【レビュー】

この町で出会った、アニメにハマっている腐女子の由嘉里(杉咲花)、キャバ嬢のライ(南琴奈)、既婚の No.1 ホスト、アサヒ(板垣李光人)は、それぞれどこか孤独感、空虚感を…

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』パク・ヒョンシク パク・ヒョンシク【ギャラリー/出演作一覧】

1991年11月16日生まれ。韓国出身。

『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』豆原一成さん、八木莉可子さんインタビュー 『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』豆原一成さん、八木莉可子さんインタビュー

今回は『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』で恋人役として共演された豆原一成さんと八木莉可子さんにインタビューをさせていただきました。

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「なんとなく孤独、これでいいの?」

今回も、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談を2件取り上げました。最後に、2025年10月劇場公開作品の中で特にオススメの3作品を紹介しています。

映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』オリヴィア・コールマン/ベネディクト・カンバーバッチ ローズ家~崖っぷちの夫婦~【レビュー】

昔、同じような設定の映画があった気がすると思っていたら、やはり元ネタは…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 【映画学ゼミ第2回】「性格特性と映画の好みの関連」「伏線回収と解釈の実践1」参加者募集!

【映画学ゼミ】第2回概要映画学ゼミ第2回もNとSでテーマを変えて実施します。どちらかのみ参…

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『女性の休日』
  2. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  3. 映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン
  4. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
  5. 映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』オリヴィア・コールマン/ベネディクト・カンバーバッチ

PRESENT

  1. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP