REVIEW
“ファンタスティック・フォー”は、これまで3作ありました。ヨアン・グリフィズ、クリス・エヴァンス、ジェシカ・アルバ、マイケル・チクリスがファンタスティック・フォーのメンバーを演じ、ジュリアン・マクマホンが悪役を務めた『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] 』(2005)と『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)、ケイト・マーラ、マイルズ・テラー、ジェイミー・ベル、マイケル・B・ジョーダン出演の『ファンタスティック・フォー』(2015)です。どの過去作も魅力的なので、2025年、新たに作られた本作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』にはどんな斬新な要素があるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。

何も知らずに観たい方に、まず注意喚起としてはチラシの裏は見ないでください。冒頭ですぐに明かされる内容であり、原作を読んでいる方はご存じあろう部分ではあるものの、本作の鍵となる部分であり、過去の映像化作品にはなかった要素です。とはいえ、もしその点を知ったとしても、その後どんな展開になるのかまではチラシや映画公式サイトにも書かれていないので、そこは安心してください。

本作で特徴的なのは、まずレトロな世界観です。映画公式資料では、物語は「“ファンタスティック4”がその登場から4周年を迎えるところから始まる」と説明されている点、スタン・リーとジャック・カービーによって生み出された原作誕生が1961年とされている点や、アメリカで宇宙開発が活発に行われていた時代から考えて、物語の舞台は恐らく1960年代半ば頃だろうと思います。登場する一般市民の服装や、“ファンタスティック4”のユニフォームもレトロ感があり、オシャレで独特な雰囲気を醸し出しています。ニューヨークの街並みも風情がありますよ。

そして、ユニークなキャラクターが登場する点も見どころです。ジュリア・ガーナーが演じるシルバーサーファーは、ミステリアスでサーフボードを自在に操り浮遊する姿に見とれます。そして、「マーベル・スタジオ映画史上、最も巨大でスケールの大きい敵、宇宙神ギャラクタス」(映画公式資料)は、迫力満点です。超巨大な敵を相手にメンバーがどう戦うのか、ご期待ください。本作では、ペドロ・パスカルがミスター・ファンタスティック、ヴァネッサ・カービーがインビジブル・ウーマン、ジョセフ・クインがヒューマン・トーチ、エボン・モス=バクラックがザ・シングを演じます。4人の家族観溢れるホッコリシーンには癒され、クライマックスではエモいシーンにウルッときます。そして、エンドロールの最後の最後にも特別なシーンがあるので最後まで席を立たないようにしてください。
デート向き映画判定

ミスター・ファンタスティックとインビジブル・ウーマンの夫婦のやりとりには、ロマンチックなシーンもあれば、シリアスな議論のシーンもあります。カップルとして自分達ならどうするかを考えさせられる要素もあるので、鑑賞後にストーリーを振り返り、究極の選択でどうするかを意見交換すると、お互いの価値観を垣間見る機会になるかもしれません。
キッズ&ティーン向き映画判定

夫婦、姉と弟、親友の4人で形成されたチームが活躍するストーリーで、とてもアットホームな雰囲気にホッコリできると同時に、アクションシーンでは迫力とスピード感を味わえます。チームを影で支える高性能ロボットのハービーも可愛いです。観る方によって魅力を感じるポイントが複数あるので、家族と観ても友達と観ても楽しいですよ。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
2025年7月25日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
