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バード ここから羽ばたく【レビュー】

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映画『バード ここから羽ばたく』ニキヤ・アダムズ/バリー・コーガン

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イギリス、アメリカ、フランス、ドイツの合作である本作には、イギリス、ケント州出身のアンドレア・アーノルド(監督・脚本)や、アイルランド、ダブリン出身の俳優バリー・コーガン、ドイツのフライブルク・イム・ブライスガウ出身の俳優フランツ・ロゴフスキと、さまざまな国の逸材が集結しています。実は日本からもスチール担当として、静岡県出身の西島篤司が参加しています(映画公式資料)。

映画『バード ここから羽ばたく』ニキヤ・アダムズ

物語の主人公は12歳のベイリー(ニキヤ・アダムズ)です。ベイリーは、父バグ(バリー・コーガン)と異母きょうだいのハンター(ジェイソン・ブダ)と暮らしています。本作ではベイリーがバグからあるニュースを突然聞かされてからの4日間が描かれています。ベイリーはバグから聞かされたニュースに腹を立て、その気持ちを発散するかのような行動に出ます。そのなかでバードと名乗る謎めいた男性(フランツ・ロゴフスキ)に出会います。

映画『バード ここから羽ばたく』バリー・コーガン

物語が展開していくと、ベイリーの複雑な背景が見えてきます。12歳とまだ子どもでありながら、ベイリーには大人に頼らず自分が守るべきと考えている存在がいます。そんなベイリーが自分に起こる異変や危機的な状況を経て、周囲への接し方を変えていく様子に成長が見られます。たった4日間の出来事ながら、ベイリーが大きく成長することで、彼女から見る父バグや兄ハンターの姿が違って見える点も興味深く、アンドレア・アーノルドの脚本と演出の妙、俳優達の演技力の高さを感じます。

映画『バード ここから羽ばたく』フランツ・ロゴフスキ

また、キーパーソンとなるバードが、ベイリーにとってどんな存在なのかを考えながら観るおもしろさがあります。バードは現実と幻想の世界の狭間にいるような不思議な存在です。このキャラクターにリアリティを与えるのはかなり難しいと思えるところ、フランツ・ロゴフスキは見事に演じています。もともとダンサー、振付師というキャリアを持つフランツだからこそできる身のこなしにも要注目です。

映画『バード ここから羽ばたく』バリー・コーガン

本作は、それぞれの立場で生き辛さを抱える人々の姿を描くと同時に、優しさに溢れる清々しい結末によって前向きな気持ちにさせてくれます。不器用でも懸命に生き、日々の些細な幸せに気づく大切さが伝わってきます。

デート向き映画判定

映画『バード ここから羽ばたく』ジェイソン・ブダ

複数のカップルが登場し、中には問題を抱えるカップルもいます。物語の軸は恋愛関係ではないものの、主人公ベイリーの成長に大きく関わる点があると同時に、カップルで観る場合にも考えさせられるところが出てくると思います。デートが盛り上がるような内容とはいえないまでも、現実的な面に一緒に目を向ける機会にできそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『バード ここから羽ばたく』フランツ・ロゴフスキ

皆さんは、12歳のベイリーや14歳のハンター達と同じ目線でこの物語で起こる出来事を体感できるでしょう。特に親を含めた大人に絶望を感じるのか、はたまた希望を持てるのかなど、考えながら観られると思います。思春期は特に大人に対する拒絶反応が出てしまうこともあるでしょうが、視点を変えることで見える景色が変わる擬似体験も、本作の鑑賞を通してできるのではないでしょうか。

映画『バード ここから羽ばたく』ニキヤ・アダムズ/バリー・コーガン/フランツ・ロゴフスキ

『バード ここから羽ばたく』
2025年9月5日より全国公開
アルバトロス・フィルム
公式サイト

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© 2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.

TEXT by Myson

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