REVIEW

ブルックリンでオペラを【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ブルックリンでオペラを』アン・ハサウェイ/ピーター・ディンクレイジ

REVIEW

スランプ中のオペラ作曲家、スティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は、人気精神科医の妻パトリシア(アン・ハサウェイ)の勧めで散歩に出かけ、ひょんな出来事に遭遇します。本作は、そんな日常のちょっとしたことがきっかけで、家族の運命がガラリと変わっていく様を描いています。伏線の回収も楽しい構成となっていて、登場人物達の関係性もどんどん複雑に絡んでいきます。何も知らずに観たほうが先が読めない展開を何倍も楽しめるので、ぜひハラハラドキドキを味わってください。
本作はある家族の一見何でもない日常を映しているだけに見えて、突如緊張感のある展開が何度も勃発します。キャラクターそれぞれの第一印象を良い意味で裏切る展開も魅力です。そういう意味で、何も引っかかりがないように思えたところにも伏線が隠されていて、巧妙なキャラクター設定となっています。
本作の監督、脚本、プロデューサーは『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』のレベッカ・ミラーが務めています。個人的に『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』はすごく好きな作品の1つで、本作にもあの“何ともいえない苦味と甘み”があります。そして、豪華キャストも魅力です。プロデューサーも兼任しているアン・ハサウェイをはじめ、ピーター・ディンクレイジ、マリッサ・トメイ、ブライアン・ダーシー・ジェームズといった名優が揃っています。
映画好きの方はもちろん、気分を変えたい方、ネガティブな出来事をポジティブに捉え直したい方は、ぜひご覧ください。

デート向き映画判定

映画『ブルックリンでオペラを』ピーター・ディンクレイジ/マリサ・トメイ

デートで観るのも良さそうなムードが漂っていながら、状況によっては良くも悪くも2人の関係に何らかの影響を及ぼす可能性がなきにしもあらずです。ネタバレになるので詳細は控えますね(苦笑)。個人的には仲の良い友達と観るか、1人で気楽に観るのが良いのではないかと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ブルックリンでオペラを』アン・ハサウェイ/ピーター・ディンクレイジ

ティーンのキャラクターも重要な役割で登場します。2つの家族の物語が描かれていて、皆さんは子どもの目線で親達を観たり、自分の家族と比較しながら観たりできるのではないでしょうか。若い頃の恋愛、大人になってからの恋愛と、両方を眺めることができるので、未来像を思い描きながら自分の恋愛観を探る機会にもできそうです。

映画『ブルックリンでオペラを』アン・ハサウェイ/ピーター・ディンクレイジ/マリサ・トメイ

『ブルックリンでオペラを』
2024年4月5日より全国公開
松竹
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

© 2023. AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『満ち足りた家族』キム・ヒエ 「親の心子知らず、子の心親知らず」映画特集

2025年初旬に劇場公開される作品の中から、さまざまな親子関係を描いた作品をご紹介します。どれも全くタイプの異なる作品ですが、同じテーマで観比べるのもおもしろいと思います。

映画『ボーダーランズ』ケイト・ブランシェット/ケヴィン・ハート/ジャック・ブラック/エドガー・ラミレス/ジェイミー・リー・カーティス/アリアナ・グリーンブラット ボーダーランズ【レビュー】

世界累計8,700 万本以上という、史上最も売れたビデオゲーム“Borderlands(ボーダーランズ)”を原作とし、イーライ・ロス監督が映画化…

映画『勇敢な市民』シン・ヘソン シン・ヘソン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年8月31日生まれ。韓国出身。

映画『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』ウー・カンレン/ジャック・タン Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり【レビュー】

『ミス・アンディ』『分貝人生Shuttle Life』などの社会派作品のプロデューサーを務めてきたジン・オンの長編監督デビュー作となる本作は…

映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』セバスチャン・スタン ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き26】2025年1月「気になる映画とオススメ映画」

年末年始の話題作が盛りだくさんなので、拾い上げきれない作品もありましたが、今回もなるべく多くの作品についてしゃべりました。洋画、邦画、アニメまで、オススメが多過ぎて、熱が入りました。ネタバレを避けるために、表現がもどかしい部分もありますがご容赦ください(苦笑)。

劇場アニメ『ベルサイユのばら』 劇場アニメ『ベルサイユのばら』【レビュー】

1972年から1973年まで「週刊マーガレット」(集英社)で連載され、1974年に宝塚歌劇団により舞台化されたほか…

映画『籠の中の乙女 4Kレストア版』 籠の中の乙女 4Kレストア版【レビュー】

ヨルゴス・ランティモス監督がキャリアの初期に手掛けた、カンヌデビュー作である本作は、2009年に製作されたギリシャ映画…

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』トニー・レオン/アンディ・ラウ ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件【レビュー】

トニー・レオンとアンディ・ラウが“インファナル・アフェア”シリーズ以来20年ぶりに共演を果たした…

映画『おんどりの鳴く前に』ユリアン・ポステルニク おんどりの鳴く前に【レビュー】

ルーマニア・アカデミー賞で6冠に輝いた本作は、静かに始まり激しく…

映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ジェシー・アイゼンバーグ/キーラン・カルキン リアル・ペイン〜心の旅〜【レビュー】

“リアル・ペイン=本当の痛み”を感じるとは、どういうことなのでしょうか。そして、本当の痛みとは…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダーほか トーキョー女子映画部が選ぶ 2024年ベスト10&イイ俳優MVP

毎年恒例のこの企画では、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『ソルト』アンジェリーナ・ジョリー 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外40代編】個性部門

本部門で上位にランクインしたのはどの俳優なのでしょうか?2024年のイイ俳優ランキングは今回がいよいよ最終回です。ぜひ最後まで結果を見届けてください!

REVIEW

  1. 映画『ボーダーランズ』ケイト・ブランシェット/ケヴィン・ハート/ジャック・ブラック/エドガー・ラミレス/ジェイミー・リー・カーティス/アリアナ・グリーンブラット
  2. 映画『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』ウー・カンレン/ジャック・タン
  3. 劇場アニメ『ベルサイユのばら』
  4. 映画『籠の中の乙女 4Kレストア版』
  5. 映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』トニー・レオン/アンディ・ラウ

PRESENT

  1. 映画『知らないカノジョ』中島健人/milet
  2. 映画『あの歌を憶えている』ジェシカ・チャステイン/ピーター・サースガード
  3. 映画『ドライブ・イン・マンハッタン』ダコタ・ジョンソン/ショーン・ペン
PAGE TOP