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HELP/復讐島【レビュー】

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映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

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職場の上下関係は、多くの方にとって身近なテーマなだけに、生々しく描かれていると、自分の日常と結び付けて悶々とする気持ちが湧くのではないかと思う方もいるかもしれません。でも、本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて、俳優陣も振り切った演技をしているので、自分の日常と距離感を保ちつつスカッとできるでしょう。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

主人公は、数字に強く陰の立役者として会社を支えてきたリンダ(レイチェル・マクアダムス)です。優秀なリンダは本来なら副社長になる実力があるものの、父から社長を継いだブラッドリー(ディラン・オブライエン)は彼女を足蹴にします。それでもリンダは笑顔でパワハラを乗り切ろうと、社長を含めた幹部と飛行機で出張に出かけます。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン

序盤の職場のシーンも含め全編にわたり、サム・ライミ監督らしい毒気が効いたユーモアがたっぷりで、クセが強い!そして、この世界観を成立させているのが、明るいおばちゃんキャラを全力で演じているレイチェル・マクアダムスです。島でパワハラ上司にブチ切れた主人公が、上司を“弄ぶ”様はどこか『ミザリー』に似た狂気を彷彿とさせていて、明るくポジティブで優しいイメージからのギャップでなお怖く感じます。なのに、その姿で観る者を笑わせちゃうのも憎い。そんなレイチェルの怪演ぶりにも要注目です。

映画『HELP/復讐島』ディラン・オブライエン

好青年のキャラクターを演じてきた印象が強いディラン・オブライエンが、パワハラ上司を演じているのも新鮮です。本当にクソ野郎過ぎて、自分が部下だったら耐えられないでしょうが、映画なので笑えます。リンダの復讐を応援する気持ちもどんどん増していきますよ。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

本作の見どころはまだあります。無人島に着き、道具も何もない場所で、リンダはあらゆるサバイバル術を使います。実際に私達が同じ状況になったら真似をできるのかはさておき、雑学を増やせます。日常から離れ、ヒエラルキーが逆転した状況で繰り広げられる心理戦を、ハラハラしながら、時には笑ってお楽しみください。

デート向き映画判定

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン

リンダに感情移入するか、ブラッドリーに感情移入して観るかによって、反応が異なりそうです。もしも、相手がブラッドリーの立場で本作を観て、パワハラはしていないつもりだけど反省すべき点があるというような感想を述べていたら、ひとまず合格(笑)。そもそもパワハラ上司は多くの場合、無自覚とも考えられるので、ものすごく他人事な感想を述べてきたら、距離を詰める前に相手の本性を見極めましょう(苦笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『HELP/復讐島』ディラン・オブライエン

PG -12なので、12歳未満の方が観る場合、助言や指導ができる大人と観てもらうことになるものの、改めて考えてみると、同伴者の大人が本作の主人公と同じような境遇にいたとしたら、子ども達にどう説明するのだろうと、妙な妄想をしてしまいました(笑)。とにかく、大人達の苦い現実を垣間見ることができるので、過激なシーンがある作品にもチャレンジしてみたい方は、大人と一緒に観てみてください。就職先を考え始めているティーンの皆さんは、これは極端な例として、職場体験として観つつ、爽快感も味わってください。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

『HELP/復讐島』
2026年1月30日より全国公開
PG-12
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

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TEXT by Myson

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