REVIEW

秘密への招待状

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『秘密への招待状』ジュリアン・ムーア/ミシェル・ウィリアムズ/ビリー・クラダップ/アビー・クイン

物語は、インドで孤児院の運営をしているイザベルに、億万長者のテレサが寄付を申し出るところから始まり、その出会いをきっかけにテレサが娘の結婚式にイザベルを招待します。ビジネスで出会ったばかりの相手に急に結婚式に招待されるのは不思議に思いますが、その理由がだんだんと明らかになっていくのが本作のおもしろいところ。そして、テレサをジュリアン・ムーア、イザベルをミシェル・ウィリアムズが演じており、2人の女優の競演も見どころとなっています。また、本作は2人の女性による人間ドラマが軸となっていますが、その裏に“母”というテーマも見えてきます。あまり語るとネタバレになるので控えますが、母が子を思う気持ちの強さを感じる作品でもあり、女性ならより共感できる点も多いと思います。タイトルにもあるように、本作はある秘密にまつわる物語なので、すべてが明らかになった後に、もう一度観て各人物の言動や行動に注目するのもおもしろそうです。

デート向き映画判定
映画『秘密への招待状』ジュリアン・ムーア/ビリー・クラダップ

特別ムードを盛り上げるタイプの作品ではありませんが、秘密が明かされていく様子を予測しながら楽しく観られるので、デートでも観て欲しい1作です。観賞後は、「こうやって予想していた」などの会話でも盛り上がると思います。また、これから結婚式を挙げようと考えているカップルなら、テレサの娘の素敵なガーデンウェディングの様子も参考にしてみてはいかがでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『秘密への招待状』ジュリアン・ムーア/ミシェル・ウィリアムズ

小さなキッズも登場しますが、主人公は皆さんのご両親世代なので、せめて中学生になってから観たほうが、大人の気持ちも一層理解しながら観られそうです。ティーンは、イザベルとテレサ一家との関わりに注目して観てください。自分なりに展開を予想しながら観たり、それぞれのキャラクターの立場に自分を置き換えながら観ることで、人間関係の複雑さを感じると共に、親の偉大さも感じることができると思います。

映画『秘密への招待状』ジュリアン・ムーア/ミシェル・ウィリアムズ/ビリー・クラダップ/アビー・クイン

『秘密への招待状』
2021年2月12日より全国順次公開
キノフィルムズ
公式サイト

© ATW DISTRO, LLC 2019

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  2. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  3. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  4. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  5. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP