REVIEW

パピチャ 未来へのランウェイ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリ

“暗黒の10年”と呼ばれる1991年に始まった内戦下のアルジェリアを舞台に、ファッションデザイナーを夢見る少女の視点で、イスラム原理主義による女性弾圧の真実を描いた本作。まず驚かされるのは、この物語の舞台が90年代というごく最近の話であるという点。主人公を軸とした物語はフィクションのようですが、紛争や女性弾圧があった歴史的背景は事実なので、実際にこういうことが今も世界のどこかであるのかもしれないと感じるだけでも、本作を観る価値があると思います。また、本作最大の魅力となっているのがファッション。主人公のファッションデザイナーになりたいという夢は、普通の女の子と何も変わらないのに、厳しい社会情勢により、自分達の身の危険も案じながら、夢を追わなければならない状況には胸が苦しくなります。でも、そんな厳しい状況下に負けず、ひたむきに頑張る主人公達の姿からは勇気をもらえますし、夢を追うことの素晴らしさも感じます。ファッションシーンでの、主人公達の真剣な眼差しやキラキラした表情は、観ているこちらも心躍るので、ファッション好きはもちろん、多くの女性に注目して観て欲しいと思います。

デート向き映画判定
映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリ

恋愛部分も描かれていますが、それがメインのお話ではありません。映画好きやファッション好きの相手と観たら、鑑賞後にいろいろな角度で感想を話し合えそうです。また、主人公が、家族や友人、そして夢という大切にしたいものがたくさんあるなかで、恋愛ではどんな選択をするのかという点にも注目してみてください。片想い中や付き合いたての人が観ると、自分が恋愛で大切にしたいものが何なのかが見えてくるかも知れませんよ。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリほか

キッズの場合は世界の社会情勢などを勉強し始めてから観たほうが、より本作を理解できると思います。ティーンは、もし自分が主人公の立場だったらどう行動するのか考えながら観て欲しいと思います。世界には彼女達のように大変な思いをしながら夢を追っている人達もいます。そういった現実を知った上で、自分自身の夢との向き合い方について考えてみるのも良いと思います。

映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリ/シリン・ブティラほか

『パピチャ 未来へのランウェイ』
2020年10月30日より全国公開
クロックワークス
公式サイト

©2019 HIGH SEA PRODUCTION – THE INK CONNECTION – TAYDA FILM – SCOPE PICTURES – TRIBUS P FILMS – JOUR2FETE – CREAMINAL – CALESON – CADC

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ 悪魔退治のノウハウ—韓国映画にみる悪魔祓い

今回は韓国映画の悪魔祓いにスポットを当ててご紹介します。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス HELP/復讐島【レビュー】

本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて…

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ジェシカ・ラング ジェシカ・ラング【ギャラリー/出演作一覧】

1949年4月20日生まれ。アメリカ、ミネソタ州クロケット出身。

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ランニング・マン』グレン・パウエル ランニング・マン【レビュー】

1982年、原作者のスティーヴン・キングはリチャード・バックマンというペンネームで、本作の原作小説「ランニング・マン」を出版し、1985年にキング本人の名前で…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー
  2. 映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮
  3. Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー
  4. 映画『マーズ・エクスプレス』
  5. 映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP