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キャンドルスティック【レビュー】

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映画『キャンドルスティック』阿部寛

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金融をテーマとした映画に、なぜ“『キャンドルスティック』というタイトルがついているのかと思っていたら、金融用語では、価格変動を表すグラフの中で使われる部分が燭台に似ているので、“キャンドルスティック”と呼んでいるんですね。本作は、川村徹彦著「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」を原作としており、日本、台湾、イラン、ハワイなど6つの都市をまたいだ金融詐欺にまつわる人達のドラマを描いています。

映画『キャンドルスティック』阿部寛

FX取引をテーマにしているものの、主人公の野原賢太郎(阿部寛)、杏子(菜々緒)の設定がユニークで、微量にファンタジーが入っている点が意外です。また、人間がAIを騙そうとする展開は現代らしい設定で興味を引きます。

映画『キャンドルスティック』阿部寛/菜々緒

ハッカー達の手口が描かれていますが、コーディングなどがわからなくても問題なくストーリーについていけます。本作を観ていると、オンライン取引が主流になった今、やろうと思えばいくらでも不正な操作ができるのかもしれないという怖さを感じます。

デート向き映画判定

映画『キャンドルスティック』阿部寛

ラブストーリーの要素はありつつも、主軸ではないので、逆にどんなカップルでも観やすいと思います。また、FXやAIにまつわる内容ではあるものの、軸になっているのは人と人との騙し合いなので、FXやAIに詳しくなくても楽しめます。2人とも映画そのものに興味があれば一緒に観るのもアリでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『キャンドルスティック』アリッサ・チア/リン・ボーホン

金融取引の仕組みを悪用した詐欺の手口が描かれている点で、少しはお金の勉強になる点はありつつ、本題はその部分ではないので、FXそのものの知識をつける目的ではなく、シンプルにエンタテインメントとして楽しむと良いでしょう。本作で金融に興味を持ったら、自身で勉強してみてください。

映画『キャンドルスティック』阿部寛/菜々緒/アリッサ・チア/サヘル・ローズ/津田健次郎/リン・ボーホン/YOUNG DAIS

『キャンドルスティック』
2025年7月4日より全国公開
ティ・ジョイ
公式サイト

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©2025CANDLESTICK PARTNERS

TEXT by Myson


関連作

「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」川村徹彦 著/パブラボ
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