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カッティ 刃物と水道管【レビュー】

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映画『カッティ 刃物と水道管』ヴィジャイ/サマンタ

REVIEW

本作は、南インド、タミル語映画界で人気の俳優ヴィジャイと、社会的メッセージを娯楽作品に落とし込むのが得意な名匠A・R・ムルガダース監督が組んだ作品です。歌あり、踊りあり、アクションありとエンタメ性に富んだ作品でありながら、多国籍清涼飲料メーカーがインドに進出したことをきっかけに、環境破壊を起こしていること、農民達から不法に土地を奪っていることなど、社会的なテーマも交えて描かれた物語です。
物語は主人公の詐欺師カディル(ヴィジャイ)が、刑務所から脱獄するところから始まります。カディルは脱獄後すぐに国外へ逃亡しようとしますが、空港で偶然ある女性と出会い、一目惚れをしたことをきっかけに逃亡を中止します。この時点でカディルが真面目とはほど遠い人物だということがわかるのではないでしょうか(笑)。その後も女性やお金になびく展開がありながらも、さらなる出会いが彼の運命を左右していきます。そんなお調子者のカディルが、さまざまな出会いを通してどのように変化していくのか注目です。

映画『カッティ 刃物と水道管』ヴィジャイ

社会問題というテーマとエンタメを上手く融合した作品なので、他の社会派作品と比べるとかなり観やすいと思います。それでいて現実の社会問題と重なるような背景も描かれているので、自然と社会問題についても考えさせられます。また、映画の公式資料によると、主演のヴィジャイは、2024年2月の政界進出をきっかけに俳優引退宣言をしたそうなので、ぜひこの機会に彼の活躍を大きなスクリーンでご覧ください。

デート向き映画判定

映画『カッティ 刃物と水道管』ヴィジャイ/サマンタ

恋愛がメインテーマの作品ではありませんが、デートで観ても楽しめる作品です。カディルがある女性に一目惚れをし、少し勘違いをしながらもアピールする姿はとてもチャーミングです。同様のアピール方法が現実的に役立つかどうかはさておき、彼の積極性を参考にするのはアリかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『カッティ 刃物と水道管』ヴィジャイ/サマンタ

上映時間が163分と長尺なので、それでも集中して観られるのであれば皆さんにもオススメです。迫力あるアクションシーンや豪華なダンスシーンなどは皆さんも楽しめると思います。また、カディルがある人達のために敵に立ち向かい、一生懸命行動する姿にとても勇気づけられるので、ぜひ応援しながら観てください。

映画『カッティ 刃物と水道管』ヴィジャイ

『カッティ 刃物と水道管』
2024年11月1日より全国順次公開
SPACEBOX
公式サイト

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© Lyca Productions

TEXT by Shamy

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