REVIEW

マイ・ハート・パピー【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『マイ・ハート・パピー』ユ・ヨンソク/チャ・テヒョン

REVIEW

『ミッドナイト・ランナー』のキム・ジュファン監督による、人間と犬の絆を描いたハートフルな物語です。愛犬のルーニーを可愛がるミンス(ユ・ヨンソク)は、あることをきっかけにルーニーと暮らすことが難しくなります。そのことを従兄のジングク(チャ・テヒョン)に相談したところ、里親探しを提案され、2人は完璧な里親を見つけるための旅に出かけます。旅の道中でさまざまな境遇の犬と出会い、2人の心は揺さぶられていきます。
まずは犬達がとにかく可愛い!特に犬好きにはたまりません。その一方で、行き場のない犬達の姿も描かれ、胸が痛くなる場面もあります。でも、ミンスとジングクのチャーミングな性格により、クスッと笑える場面もあり、シリアスなテーマでありながら、少し気持ちが救われます。特に2人が旅をするなかで、最初は1匹だった犬が、なぜかどんどん増えていく展開が見どころです。
出演は、ユ・ヨンソク、チャ・テヒョンらキャストに加え、ゴールデンレトリバーやパグ、コリアンテリア、ミックス犬などキュートな犬がたくさん登場します。映画の公式資料によると、犬達の撮影は最大30分ごとに休みながら進められ、きちんと配慮した環境で撮影が行われたそうです。そういった裏側も含め、犬が単なるペットではなく、大切にすべき命であることを優しく教えてくれる作品です。犬好きの方なら共感できるポイントが多いことはもちろん、どんな方でも本作を観たら可愛い犬の魅力に魅了されてしまうと思います。

デート向き映画判定

映画『マイ・ハート・パピー』ユ・ヨンソク

犬好きのカップルには特にオススメです。犬を飼った経験のある方なら、“犬あるある”を堪能でき、鑑賞後も犬トークで盛り上がりそうです。また、本作を観ることで、さまざまな境遇の犬達がいることがわかります。もし今後ペットとして犬を迎え入れることを検討しているカップルなら、本作をきっかけに保護犬を迎え入れるという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『マイ・ハート・パピー』ユ・ヨンソク/チャ・テヒョン

本作には笑える要素もあり、犬達の可愛さも存分に味わえるので皆さんも楽しく観られると思います。思わず犬を飼いたくなる方もいるかもしれませんが、本作に登場する犬達のように人間の勝手な事情により振り回されてしまう犬達がいることを思い出して、最後まで責任を持って飼えるか、まずイメージしてみてください。鑑賞後は保護犬について自分で調べたり、大人と話し合って、ぜひ勉強してみてください。

映画『マイ・ハート・パピー』ユ・ヨンソク/チャ・テヒョン

『マイ・ハート・パピー』
2024年1月2日より全国順次公開
AMGエンタテインメント
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023. Yworks Entertainment Co.,Ltd. All rights reserved.

TEXT by Shamy

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP