REVIEW

ラーヤと龍の王国【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ラーヤと龍の王国』

かつて聖なる龍達に守られていた“龍の国”クマンドラは、ドルーンと呼ばれる魔物に襲われ、最後の龍が残した“龍の石”によって救われますが、分断されてしまいます。本作は、龍の石を巡る騒動で父を失ったラーヤが、父を生き返らせ、クマンドラを蘇らせるための旅を描いたアドベンチャーです。ラーヤはある人物に裏切られたことで父と国を失ったため、たった1人で旅をしていて、もう誰も信じないと決めています。でも本作の魅力は、ラーヤを孤高のヒロインとして完結させていない点にあり、ラーヤが出会う人々とどんな関係を築いていくかということを通して、信じることの難しさと大切さを描いています。なので、観る前の印象と観終えた時の印象の違いが楽しめるのはもちろん、アクションシーンが多く、クールな要素を保ちながら、周囲には可愛いキャラクターが多く登場し、メリハリが利いています。またラーヤを始めとするそれぞれのキャラクターには意外性がある点も見どころ。例えば、最後の龍シスーはとても親近感のあるキャラクターとなっていますが、その声をオークワフィナ(日本語吹き替え版は高乃麗)が演じていると聞けば、ユーモアいっぱいのキャラクターになっているとイメージできるでしょう。他にもノイ、ブーン、トゥクトゥク、オンギ達といったキャラクターがすごく可愛くて癒されます。美味しそうな料理も出てきたり、アジアンテイストの世界観も味わえる作品となっています。最後はウルウルさせられちゃうので、ハンカチを手に観てください。

デート向き映画判定
映画『ラーヤと龍の王国』

アクションシーンも豊富であると同時に、可愛いキャラクターに癒されるシーンも多く、老若男女が楽しめる作品となっているので、デートで観るのもアリでしょう。すごくざっくりいうと、性善説、性悪説がテーマとなっていて、鑑賞後に感想を述べあうと、お互いの価値観や人間関係を構築する上でのスタンスが垣間見えると思います。ただそれが食い違っているからといって相性が悪いと決めつけず、カップルとしてのバランスとして考えてみるきっかけにすると良いのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ラーヤと龍の王国』

ラーヤの他にも腕の立つキャラクターが登場し、カッコ良いシーンが豊富にあるので、ワクワクしながら観られると思います。ラーヤのお供のトゥクトゥクもすごく可愛くて頼もしくて、自分にもあんな仲間がいれば良いのにと思うはず。すごく個性的で可愛いキッズキャラも複数登場するので、お気に入りのキャラクターが見つかるでしょう。皆さんが身近に感じるテーマが描かれているので、観れば人との付き合い方が変わるきっかけになるかもしれません。

映画『ラーヤと龍の王国』

『ラーヤと龍の王国』
2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス同時公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

©2021 Disney. All Rights Reserved. ©2021 Disney and its related entities

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『秘顔-ひがん-』チョ・ヨジョン/パク・ジヒョン 秘顔-ひがん-【レビュー】

タイトルを見ただけでいろいろな想像が掻き立てられるので…

映画『28年後...』アーロン・テイラー=ジョンソン/レイフ・ファインズ/ジョディ・カマー 28年後…【レビュー】

ダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド(脚本)の最強タッグで制作されてきた“28”シリーズは、2002年『28日後…』、2007年『28週後…』と続き、本作で3作目…

映画『バック・イン・アクション』キャメロン・ディアス キャメロン・ディアス【ギャラリー/出演作一覧】

1972年8月30日生まれ。アメリカ出身。

海外ドラマ『アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実』アンドリュー・ガーフィールド アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実【レビュー】

本シリーズは、ジャーナリストのジョン・クラカワーが、アメリカのユタ州にあるソルトレイクシティ郊外の平和な街で1984年に実際に起きた殺人事件を基に書いたノンフィクション小説「信仰が人を殺すとき」を原作として…

映画でSEL:告知1回目 自分を好きになるための【映画でSEL(社会性と情動の学習)】第1回ワークショップ女性限定無料ご招待!

長らく温めてきた【映画でSEL(社会性と情動の学習)】のワークショップをいよいよスタートします! 「自分を好きになる」をテーマに、毎回さまざまな映画から、内容を引用しながら進めていきます。

映画『顔だけじゃ好きになりません』宮世琉弥 宮世琉弥【ギャラリー/出演作一覧】

2004年1月22日生まれ。宮城県出身。

映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド Mr.ノボカイン【レビュー】

痛みを感じない疾患を持つ主人公、ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)は…

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画でSEL:告知1回目
  2. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  3. 映画『年少日記』

REVIEW

  1. 映画『秘顔-ひがん-』チョ・ヨジョン/パク・ジヒョン
  2. 映画『28年後...』アーロン・テイラー=ジョンソン/レイフ・ファインズ/ジョディ・カマー
  3. 海外ドラマ『アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実』アンドリュー・ガーフィールド
  4. 映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド
  5. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP