REVIEW

レベッカ

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflix映画『レベッカ』リリー・ジェームズ/アーミー・ハマー

実生活でも御曹司であり青年実業家であるアーミー・ハマーが、本作でも御曹司を演じたとあって、役にハマりまくってます。もう、めちゃめちゃカッコ良い!これは主人公がメロメロになってもおかしくありません(笑)。そんな説得力もありつつ、リリー・ジェームズの雰囲気もまた主人公にピッタリで、物語がとてもリアルに感じられます。
貴婦人のコンパニオン(付き人)をしていた主人公(リリー・ジェームズ)は、旅先で英国屈指の美しさを誇るマンダレーという屋敷を受け継ぐマキシム・ド・ウィンターに出会います。彼は1年前に妻を亡くしたばかりでしたが、主人公と恋に落ち、ある事情がきっかけとなりすぐに結婚します。こんな感じで、出会いから結婚まではすごくロマンチックで、シンデレラストーリーのような展開が繰り広げられますが、いざ新婚の2人がマンダレーに戻ると、至る所に亡き妻レベッカの名残があり、主人公は疎外感を募らせていきます。
前半は、若くてハンサムな御曹司と電撃結婚したものの、彼の生活に馴染めないでいる主人公が、屋敷の従者から陰湿ないじめを受け、どう立ち向かっていくのかが描かれています。ただ観ていくうちに、実はストーリーの本筋はそこではないことに気付きます。マキシムは妻の死についてほとんど主人公に語りませんが、徐々に妻の死の真相が明るみになるにつれ、ストーリーに別の怖さが出てきます。最後まで観て、そういう話だったのかとなるのをぜひ楽しんでいただければと思いますが、結末としてはそれなりの爽快感があるので安心して観てください。また、途中は不穏な空気が充満しますが、観終わるとめちゃめちゃロマンチックなラブストーリーだったと思えるはずなので、ラブストーリー好きにもオススメです。

デート向き映画判定
Netflix映画『レベッカ』リリー・ジェームズ/アーミー・ハマー

主人公は夫を愛するあまり、あの手この手で彼を喜ばせようと努力しますが、空回りしてしまいます。また、亡くなった前妻のことが気になって、どこかで対抗心を燃やしてしまいます。好きな人が前に付き合っていた人の存在を気にする人もいるかもしれませんが、主人公のようにそれに振り回されるととても辛くなります。そんな気持ちを客観視するのに本作は良い題材になると思うので、デートで観るよりは、1人でじっくり観るか、友達と観て、気持ちをスッキリさせましょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
Netflix映画『レベッカ』リリー・ジェームズ/クリスティン・スコット・トーマス

心理的な怖さはありつつ、映像的にも内容的にもそれほど過激なシーンはありませんが、一応Netflixでは「15歳未満の未成年者の視聴は推奨しません」とされているので、高校生になってから観てください。内容はとてもシンプルなので観やすいし、主人公が恋愛に盛り上がる気持ちや、逆境に打ち勝とうとする姿勢に共感できるので、ティーンの皆さんも楽しめる作品となっています。結末の好き嫌いは分かれそうですが、友達と観て議論してもおもしろいでしょう。

Netflix映画『レベッカ』リリー・ジェームズ/アーミー・ハマー

『レベッカ』
2020年11月21日よりNetflixにて配信中
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』クリスチャン・コンヴェリー THE MONKEY/ザ・モンキー【レビュー】

怖いはずなのにどこか可笑しい絶妙なバランスの本作は、スティーヴン・キングの短編を原作としています…

映画『戦争と女の顔』ヴィクトリア・ミロシニチェンコ ヴィクトリア・ミロシニチェンコ【ギャラリー/出演作一覧】

1994年5月17日生まれ。ロシア出身。

映画『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー 『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー

フランスで3週連続NO.1(仏映画興収/実写映画において)を獲得し、260万人動員の大ヒットを記録した話題作『ファンファーレ!ふたつの音』。今回は本作のエマニュエル・クールコル監督にインタビューさせていただきました。

映画『ひゃくえむ。』 ひゃくえむ。【レビュー】

魚豊著の『チ。 ―地球の運動について―』がすごく好きなので、絶対に本作も…

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』クリスチャン・コンヴェリー
  2. 映画『ひゃくえむ。』
  3. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  4. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  5. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP