REVIEW
1982年、原作者のスティーヴン・キングはリチャード・バックマンというペンネームで、本作の原作小説「ランニング・マン」を出版し、1985年にキング本人の名前で「ザ・バックマン・ブックス」という作品集の一編として再刊したといいます(映画公式資料)。1987年には、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演、ポール・マイケル・グレイザーが監督を務めた映画『バトルランナー』が作られました。そして本作は、エドガー・ライト監督によって、リメイクとしてではなく、新たな作品として生み出されました。エドガー・ライトは下記のように語っています。

私は十代の頃からずっとスティーヴン・キングの大ファンだ。14歳の時に初めて読んだ「ランニング・マン」はとても印象的だった。その数年後の
1987年に公開された映画版は面白かったものの、粗さが目立った。だからそのリメイク版を作るのではなく、私が衝撃を受けたあの小説により忠実なストーリーの新たな映画版をずっと作りたいと思っていたが、そのためのライセンスが取得できずにいた。(映画公式資料)
でも、ライト監督は、『オデッセイ』や”X-MEN”シリーズで米アカデミー賞®にノミネートされた実績を持つ製作のサイモン・キンバーグから本作の監督を依頼されて、念願の夢が叶ったとのことです。

キャストも豪華で、主演のグレン・パウエルをはじめ、ジョシュ・ブローリン、コールマン・ドミンゴ、リー・ペイス、ケイティ・オブライエン、マイケル・セラ、ウィリアム・H・メイシー、エミリア・ジョーンズなど実力派が脇を固めています。

物語の舞台は、極わずかの富裕層が大多数の貧困層を支配する近未来のアメリカ。妻(ジェイミー・ローソン)と病気を患う幼い娘と暮らすベン・リチャーズ(グレン・パウエル)は、理不尽な状況で職を失い、やむを得ず賞金稼ぎのゲームをするテレビに出演することを決意します。そして、過去に生存者がまだ出ていない最難関のゲーム”ランニング・マン”の出場者に意図せず抜擢されてしまいます。

最初から最後まで展開がスピーディーなので、上映時間の133分もあっという間です。腕利きのハンター達に命を狙われ、通報で賞金を狙う一般の視聴者の目もかいくぐりながら、ベンが30日間生き延びられるかという点が見どころの1つであるのはもちろん、同時に社会悪とどう戦うかという壮大なテーマが盛り込まれています。

そして、近未来のテクノロジーは、現代の私達が観てもリアルに感じられて、現実世界で放送、配信されているテレビ番組でも既に同じようなことが起こっているかもしれないという怖さを醸し出しています。

そうした現実味のあるスリルがあると同時に、見応えのあるアクションシーンが展開され、ライト監督が得意とするスピーディーでスタイリッシュなシーンに魅了されます。やられっぱなしじゃ終わらないぞ、という爽快な展開も待っています。ぜひ、大きなスクリーンで熱狂してください。
デート向き映画判定

妻と娘のために命をかける主人公のベン・リチャーズは、血の気が多いものの、誠実で優しく頼もしい男性です。エンタテインメント超大作として純粋に楽しむ分にはデートで観るのにピッタリな作品である一方、不誠実さが気になる人と交際中の方は、一緒に観るとどんどんパートナーの粗が気になってくるかもしれません。そんな時は1人で観るか、友達と観て、自分の恋愛を冷静に振り返る機会にするのもアリでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

情報リテラシーが低いと、見知らぬ権力者にいいように操られてしまう状況が描かれているので、予防策としても観て欲しいです。30日間生き残るためには、身体的な能力も問われつつ、頭脳戦が要となってきます。自分だったらどう切り抜けるか予想しながら観ると、頭の体操にもなりそうです。

『ランニング・マン』
2026年1月30日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト
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TEXT by Myson
関連作
「ランニング・マン」スティーヴン・キング 著/扶桑社
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情報は2026年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。




























