REVIEW

人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』イヴァナ・ウォン

本作は、恋人に裏切られ仕事も失った主人公のソックが、バスの運転手に転職し周囲の人々に支えながら人生を見つめ直していく姿が描かれています。冒頭からソックが牢屋に入れられている謎のシーンから始まり、そこから彼女の不幸な出来事が映し出されます。辛いことが一気に起こり、どん底に陥るソックですが、そこから彼女がかつての夢を思い出し、動き出していく姿にはとても勇気をもらえます。
主人公のソック役を演じたのは、香港でシンガーソングライターとしても活躍するイヴァナ・ウォンで、彼女の親しみやすい雰囲気がソックのひたむきに頑張る性格にとても合っています。ちなみに、彼女は本作のために実際にバスの運転免許も取得したそうで、努力家であることも伺えます。
物語は、主人公を中心とした人間ドラマがメインですが、思わず笑ってしまうコメディシーンも随所に登場します。中でもあるバスの車内のシーンで、「そんな乗客いる(笑)?」と思う爆笑必至の場面もあるのでお見逃しなく。また、バスと人生を掛けた素敵な名言も登場するので、何か思い悩んでいる人や、壁にぶつかっている人の背中も押してくれる作品です。

デート向き映画判定
映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』イヴァナ・ウォン/エドモンド・リョン/ジャッキー・ツァイ

恋愛要素は元彼との失敗談が中心となるので、カップルで観るより1人か友人と観るほうが心置きなく楽しめると思います。ソックと元彼の恋愛は上手くいっていた時期もありますが、あることを機に少しずつ関係性が変化していきます。最近パートナーとの関係性が微妙だと感じる人は、ソックと同じ道を辿らないよう、今から相手との関係性を見直しておくのもアリかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』フィリップ・キョン

わかりやすいコメディ要素もあるので、皆さんも楽しんで観られると思います。本作のキャラクターを観ていると、「大人っていろいろあって大変だな」と感じる人もいると思いますが、ソックの姿を通して、人生につまずいてしまっても、ちゃんと立ち上がる方法があるということを覚えておいてください。もし何かにくじけそうになった時は本作を観返すのもオススメです。

映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』イヴァナ・ウォン

『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』
2021年10月1日より全国順次公開
武蔵野エンタテインメント株式会社
公式サイト

©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

TEXT by Shamy

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー 『ホーリー・カウ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ホーリー・カウ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『遠い山なみの光』広瀬すず 遠い山なみの光【レビュー】

原作「遠い山なみの光」は、カズオ・イシグロの原点といわれる長編小説デビュー作であり、1982年に発表し王立文学協会賞を受賞…

映画『侵蝕』クォン・ユリ(少女時代)/キ・ソユ 侵蝕【レビュー】

逃げられない怖さっていろいろありますが、こういう現実でも実際にありそうな設定は…

映画『愛はステロイド』ケイティ・オブライアン ケイティ・オブライエン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年2月12日生まれ。アメリカ、インディアナ州インディアナポリス出身。

映画『宝島』妻夫木聡 宝島【レビュー】

真藤順丈が直木賞を受賞した同名小説を、“るろうに剣心”シリーズや『レジェンド&バタフライ』を手掛けた大友啓史監督が映画化した本作では…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル 『ぼくらの居場所』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ぼくらの居場所』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ブラック・ショーマン』福山雅治/有村架純 ブラック・ショーマン【レビュー】

累計発行部数1億冊を超えるベストセラー作家、東野圭吾による小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が待望の映画化…

映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』レネー・ゼルウィガー レネー・ゼルウィガー【ギャラリー/出演作一覧】

1969年4月25日生まれ。アメリカ出身。

映画『8番出口』二宮和也/浅沼成 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年8月】のアクセスランキングを発表!

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット 映画好きが選んだDCコミックス映画ランキング

今回は正式部員の皆さんに好きなDCコミックス映画について投票していただきました。“スーパーマン”や“バットマン”など人気シリーズが多くあるなか、上位にはどんな作品がランクインしたのでしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『遠い山なみの光』広瀬すず
  2. 映画『侵蝕』クォン・ユリ(少女時代)/キ・ソユ
  3. 映画『宝島』妻夫木聡
  4. 映画『ブラック・ショーマン』福山雅治/有村架純
  5. 映画『8番出口』二宮和也/浅沼成

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP