REVIEW
タイトルを見ただけでいろいろな想像が掻き立てられるので、それぞれのキャラクターに知られざる一面があるのだろうと、推理しながら観る方が多いでしょう。だから、最初から前のめりで、真相を先読みしてやろうと目を凝らして観るものの、思わぬ角度から1発目のサプライズが投下されます。

そして、その転換点からキャラクターに対する見方が変わってきたかと思えば、また異なる一面が見えてきて、人間同士が腹の探り合いをする様子にどんどん引き込まれていきます。映画としては良い意味で、人間の闇が生々しく描かれていて、怖いモノ見たさで、ストーリーに釘付けになります。

また、人の幸せとは何かについて、皮肉がたっぷり効いています。つまり、「現代社会における幸福像の実態って、こういうことですよね?」と突きつける内容になっています。だから、結末で誰が“本当に自分が望む”幸せを手に入れたかといえば、私達が見慣れている幸福像に当てはまらない人物かもしれません。
ソン・スンホン、チョ・ヨジョン、パク・ジヒョンの演技も見ものです。いろんな意味で怖い本作を観て、価値観が変わる人もいたりして…と思います。
デート向き映画判定

本作はカップルで観ると、とても気まずいというか、もしかしたら自分の中に秘めている本心が引き出されるかもしれません。今のパートナーに対する気持ちに自信がない方は、相手に対する本当の気持ち、恋愛に何を求めているか、ひいては人生観を見つめ直すきっかけに1人でじっくり観てください。
キッズ&ティーン向き映画判定

世の中でもてはやされるキラキラ人生のウラ面を見られる作品です。恋愛に対する幻想も打ち砕かれる部分があるでしょう。とはいえ、客観的に冷静に恋愛関係を考えるきっかけになる部分があると思います。18歳になったら観てみてください。

『秘顔-ひがん-』
2025年6月20日より全国公開
R-18+
シンカ、ショウゲート
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。