REVIEW
痛みを感じない疾患を持つ主人公、ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)は、銀行に勤めています。痛みに気づかないため、知らぬ間に怪我などをしないよう、ネイサンはいつもあらゆる行動に気をつけながら規則正しい生活をしています。そんな一見退屈な日々に、光をもたらす存在が現れます。それは、職場の新人シェリー(アンバー・ミッドサンダー)です。ネイサンはシェリーに一目惚れし、ひょんなことから急激に親密になります。でも、幸せを実感したのも束の間、2人が務める銀行に強盗が押し入り、シェリーが犯人にさらわれてしまいます。

人柄がよく、腕っぷしでも犯人に対抗できるとは到底思えないネイサンが、シェリーを救いたい一心で“無痛”を武器に戦う姿は、観ていてハラハラドキドキします。無痛であっても無敵ではないし、不死身でもないので、限界がわからないスリルが満点。本人に痛みがないとしても、観ているこちらは逆に痛みに身悶えるような感覚にさせられます(笑)。

『ザ・ボーイズ』でも、誠実さと無謀さを併せ持つキャラクターを演じているジャック・クエイドは、本作のキャラクターにもピッタリです。そして、本作では二世俳優の共演も見ものです。メグ・ライアンとデニス・クエイドの息子ジャック・クエイドと、ジャック・ニコルソンとレベッカ・ブルサードの息子レイ・ニコルソン(レイモンド・ニコルソン)の共演が見られます。レイは、ジャック・ニコルソンとソックリでビックリしますよ。

本作は独特なアクションシーンが見どころでありつつ、ストーリーにも仕掛けがあります。キャラクターの細かい言動に注意しながらご覧ください。
デート向き映画判定

痛々しいシーンが複数あるので、映画鑑賞に慣れていない方を誘うには不向きでしょう。主人公の恋愛が物語の鍵となっているので、カップルで観るといろいろな意味でハラハラドキドキできるはず。お互いの映画の好みにあい、過激な描写の許容範囲が広いなら、デートで観るのも良いでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

コミカルなテンションのアクション映画であるものの、刺激の強いシーンが多く、R-15なので15歳になるまで観られません。主人公が痛みを感じられない疾患という設定ゆえに、逆に痛々しいシーンが生々しく描写されているので、ある程度、刺激の強いシーンのある作品に免疫がついてから観るほうが気楽に楽しめると思います。

『Mr.ノボカイン』
2025年6月20日より全国公開
R-15+
東和ピクチャーズ
公式サイト
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©2025 PARAMOUNT PICTURES.
TEXT by Myson
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情報は2025年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
