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シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―【レビュー】

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映画『シルクロード.com ―史上最⼤の闇サイト―』ジェイソン・クラーク

検索エンジンでは出てこないダークウェブと暗号通貨 “ビットコイン”を組合せ、違法ドラッグから武器の売買、殺人依頼まで完全匿名で取引できてしまう“シルクロード”という名の闇サイト。2011年に生まれたこの“闇のAmazon”と呼ばれる闇サイトにまつわる実話を基にした本作は、野心に燃える若きプログラマーと、昔気質の刑事との攻防戦を描いています。
フィクションの要素もありつつ、やはりこういうことが実際に起きたということには驚愕させられて、この闇サイトを立ち上げたロス・ウルブリヒト(ニック・ロビンソン)がごく普通の青年というところにも驚かされます。彼の世の中への不満と大きな野心に加え、幼さ、未熟さが大変な事態を招いていくのですが、手に余るパワーと財力を手に入れると、必ず人間はコントロールを失うのだなということがよくわかります。最初は「ここまで」と決めていても歯止めが利かず望まない方向に進んでいくけれど、自分もその沼にハマっていくという愚かな姿に学ぶことが多くあるように思います。
そして本作がドラマチックなのは、デジタル世代とアナログ世代という構図で描かれていくところ。一見デジタル世代が優勢と思えますが、やはり一長一短なところがあって、現代の私達の日常を見直すきっかけにもなります。人間ドラマ、サスペンスとして楽しめるのはもちろん、いろいろな意味で勉強になる作品です。

デート向き映画判定
映画『シルクロード.com ―史上最⼤の闇サイト―』ニック・ロビンソン

ロス・ウルブリヒトと恋人の関係、ロスを追う刑事リック・ボーデン(ジェイソン・クラーク)の夫婦関係は、彼らと同じ状況になくても、パートナーが暴走したり隠し事をしているという部分では、誰もが少しは体験することなので、客観視するきっかけになると思います。そんな状況で関係を整理しようか迷っている方は、デートで観ずに1人でじっくり鑑賞するほうが良いでしょう。逆に腹を割って話し合いたい方はデートにパートナーを誘って観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『シルクロード.com ―史上最⼤の闇サイト―』ジェイソン・クラーク

“若き天才起業家”とだけ聞くとカッコ良いですが、犯罪行為はいけません。皆さんも社会のルールを徐々に学んでいるとは思いますが、善悪の境界線は思っている以上に曖昧で、どこから自分が悪いことをしてしまっているかは、大きな力に呑み込まれてくるとわからなくなるのだということが、本作を観るとわかります。小学生にはまだ難しいかもしれませんが、中学生以上なら充分に理解できると思うので、ぜひ反面教師として観てみてください。

映画『シルクロード.com ―史上最⼤の闇サイト―』ジェイソン・クラーク/ニック・ロビンソン

『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』
2022年1月21日より全国公開
ショウゲート
公式サイト

©2020 SILK ROAD MOVIE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

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