REVIEW

ソング・トゥ・ソング

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ソング・トゥ・ソング』ルーニー・マーラ/ライアン・ゴズリング

監督、脚本は『天国の日々』『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック、撮影監督は『ゼロ・グラビティ』『レヴェナント:蘇えりし者』のエマニュエル・ルベツキが務め、ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンという豪華キャストが集結した本作。物語は、音楽の街オースティンを舞台に、満たされないものを抱えながら生きる男女の人生が交錯する人間ドラマ&恋愛模様を描いています。自分探しをしている主人公のフェイをルーニー・マーラが演じているのですが、全編を通して彼女の透明感のある演技や繊細な表情に魅了されます。そんなフェイの前に現れるのが、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダーが演じる男性陣。最初は、「こんなイケメン達が目の前にいたら本当に最高!」と羨ましくなりますが、だんだんと彼らの夢と現実の狭間で揺れる葛藤や、危険な人間性が浮き彫りになっていきます。私は個人的にはナタリー・ポートマンが演じたロンダに共感しましたが、セリフで多くを語るのではなく、登場人物の語りと情景で魅せるタイプの作品なので、観る人によって感情移入できる部分が変わりそうです。また、リッキ・リーやイギー・ポップ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズら有名アーティストが多数カメオ出演しているので、映画好きだけでなく、音楽好きにとっても注目ポイントの多い作品となっています。

デート向き映画判定
映画『ソング・トゥ・ソング』ルーニー・マーラ/ライアン・ゴズリング/マイケル・ファスベンダー

ベッドシーンも多く、複雑な男女の恋愛関係が描かれているので、初デートや付き合いたてのカップルには刺激が強めです。付き合いの長いor映画好きのカップルであれば、フェイが魅力的な男性陣を前に、本当の愛が何なのか探求していく様子に注目してください。人生にも恋愛にも迷うフェイの行動が正しいかどうかは別として、小悪魔的要素はちょっと取り入れてみるのもアリかもしれません(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ソング・トゥ・ソング』ルーニー・マーラ

大人の複雑な恋愛物語がベースで、アート的な要素もある作品なので、キッズには理解が難しいと思います。ティーンの場合は、共感しながら観るというより、大人の複雑な世界を覗き見するような感覚になりそうです。主人公のフェイのように自分が何者なのか、将来どうなるのか考えることは、今後皆さんにもあるかもしれませんが、たくさん悩んで彼女のように道に迷っても、道を踏み外さないように気を付けてください。

映画『ソング・トゥ・ソング』ルーニー・マーラ/ライアン・ゴズリング/マイケル・ファスベンダー/ナタリー・ポートマン

『ソング・トゥ・ソング』
2020年12月25日より全国公開
PG-12
AMGエンタテインメント
公式サイト

© 2017 Buckeye Pictures, LLC

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

映画『風のマジム』伊藤沙莉 風のマジム【レビュー】

マジムって何だろうから始まり、すぐに主人公の名前とわかると、次に「じゃあ、風のマジムってどういうことなんだろう?」という具合に…

映画『ベスト・キッド:レジェンズ』ベン・ウォン ベン・ウォン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年1月1日生まれ。中国、上海出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  2. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  3. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  4. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ
  5. 映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP