REVIEW

Daughters

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『Daughters』三吉彩花/阿部純子

全体的にオシャレでアーティスティックな雰囲気が漂っていると思ったら、同作が初長編作品となる津田肇監督は、ファッションイベント演出家で映像作家ということで納得です。主演を務める三吉彩花、阿部純子の雰囲気もとても世界観に合っていて、ファッションや部屋のインテリアなども、女子が観ていて心地の良いムードに溢れています。2人でルームシェアをしている小春(三吉彩花)と彩乃(阿部純子)は親友同士で、とてもバランスが取れていますが、彩乃が妊娠したことで徐々に関係性が変わっていきます。仲が良いからこそ相手に怒りをぶつけたり、なかなか大事なことを言い出せなかったり、敢えて黙って見守ったり、親友独特の関係性、空気感がとてもリアルに描かれています。そして、2人はまだ若く、親友を大切にしたい気持ちと、自分も大事という葛藤があるのは当然で、自分ならどうするだろうと思いながら観て、どんどん物語に引き込まれていきます。この2人を観ていると、一見活発に見える小春のほうが”静”の役割を果たしていて、大人しく見える彩乃が”動”の役割を果たしているのが興味深く、人と人との繋がりに何だか神秘的なものを感じます。女性は特に、結婚したり、子どもができたりすると、付き合う相手も変わっていってしまい、淋しい思いをすることもありますが、こうやって皆大人になっていくんだなと思うと、一緒にいられる時があったことがとても幸せだと感じます。そんな思いに気付かせてくれる作品です。

デート向き映画判定
映画『Daughters』三吉彩花/阿部純子/大塚寧々

親友あるある的なやり取りがたくさん出てくるので、デートで観るよりも、仲の良い友達と一緒に観たい作品です。でも、デートで観るとしたら、お互いの親友の話をするきっかけにできると思います。まだお互いの友達に会ったことがなければ、本作を機に友達の話をして、いつか会いたいと伝えるのもアリでしょう。親友しか知らないこともたくさんあるので、会える機会があったら、パートナーの知られざる一面を聞けると良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『Daughters』三吉彩花/阿部純子

主人公2人は社会人ですが、親友同士のこの感覚は中高生くらいからあると思うので、ティーンの皆さんでもすんなり物語に没入できるでしょう。男子がどんな風に観るかはわかりませんが、女子同士の独特な空気もあれば、男女関係なく友達同士ならある感覚もリアルに描かれているので、誰が観ても共感できると思います。ずっと今と同じように一緒に仲良く過ごせると思っていても、いつかそれぞれ大人になっていきます。それでも大切な友達であることは変わりなく、友情は続くということに希望を持たせてくれるストーリーなので、ぜひ観てみてください。

映画『Daughters』三吉彩花/阿部純子

『Daughters』
2020年9月18日より全国順次公開
イオンエンターテイメント、Atemo
公式サイト

©「Daughters」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

トーキョー女子映画部チャンネルpodcast ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『28年後… 白骨の神殿』『HELP/復讐島』…etc.

今回からテーマを刷新。当WEBサイトのスタンスと変えて、ネタバレありで、個人的にツボにハマったポイントをざっくばらんにお話しています。

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ 超時空英雄伝エイリアノイド PART2【レビュー】

PART1に続く本作では、過去パートにあたる高麗末期にいるムルク(リュ・ジュンヨル)とイアン(キム・テリ)をはじめとした面々が…

映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース センチメンタル・バリュー【レビュー】

『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督とレナーテ・レインスヴェが再びタッグを組んだ本作は、第78回カンヌ国際映画祭において、映画祭最長の19分間に及ぶスタンディングオベーションを巻き起こし、見事グランプリを受賞…

映画『梟−フクロウ−』リュ・ジュンヨル リュ・ジュンヨル【ギャラリー/出演作一覧】

1986年9月25日生まれ。韓国出身。

映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ 嵐が丘【レビュー】

エミリー・ブロンテが1847年に書いた「嵐が丘」は、1970年にも一度…

Netflixドラマ『エミリー、パリへ行く シーズン5』ブリュノ・グエリ ブリュノ・グエリ【ギャラリー/出演作一覧】

1975年7月11日生まれ。フランス出身。

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

映画『災 劇場版』中島セナ 中島セナ【ギャラリー/出演作一覧】

2006年2月17日生まれ。東京都出身。

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』リュ・ジュンヨル/キム・ウビン/キム・テリ 超時空英雄伝エイリアノイド PART1【レビュー】

『10人の泥棒たち』『暗殺』のチェ・ドンフンが監督を務め、『パラサイト 半地下の家族』のCJ ENMが手掛ける本作は…

映画『クライム 101』クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/バリー・コーガン/ハル・ベリー クライム 101【レビュー】

犯罪小説の巨匠、ドン・ウインズロウが書いた原作小説は、収録された短編集「クライム101」(「壊れた世界の者たちよ」から改題)が2020年10月に出版されると、映画化権を巡って…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ 映画好きが選んだ2025洋画ベスト

正式部員の皆さんに投票していただいた2025年洋画ベストの結果を発表!2025年の洋画ベストに輝いたのは!?

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』キム・テリ
  2. 映画『センチメンタル・バリュー』レナーテ・レインスヴェ/インガ・イブスドッテル・リッレオース
  3. 映画『嵐が丘』マーゴット・ロビー/ジェイコブ・エロルディ
  4. 映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1』リュ・ジュンヨル/キム・ウビン/キム・テリ
  5. 映画『クライム 101』クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/バリー・コーガン/ハル・ベリー

PRESENT

  1. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP