REVIEW

DROP/ドロップ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー

REVIEW

主人公のバイオレット(メーガン・フェイヒー)は、幼い一人息子を育てるシングルマザーで、壮絶な過去を乗り越え、ようやくデートをする気持ちになったところです。それなのに、デートにでかけたレストランで、見知らぬ者からメッセージを“ドロップ”され、バイオレットは家で留守番をする妹と息子の命と引き換えに、目の前にいるデートの相手ヘンリー(ブランドン・スクレナー)を殺すよう秘かに指示を出されます。

映画『DROP/ドロップ』

“ドロップ”とは、近い圏内でのデータ共有を指しています。つまり、見知らぬ相手でも通信圏内にいれば勝手にメッセージや画像、動画などを送ることができる機能を使った行為です。だから、バイオレットは犯人が半径 15m 以内にいる誰かであるとわかっています。それでもなかなか正体がつかめず、レストランにいる人物全員が疑わしく見えてきます。

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー/ブランドン・スクレナー

ヘンリーにバレてはいけない状況かつ、犯人は至近距離にいながら、殺人の指示に従わずに息子達を救うにはどうすれば良いのか、本当に切羽詰まったバイオレットの状況を体感できる演出となっています。バイオレットと犯人の間だけではなく、挙動不審なバイオレットがどういう状況に置かれているかを探るヘンリーの立場と、三者で頭脳戦が繰り広げられるので、最初から最後まで目が離せません。

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー

本作は、『屋根裏のアーネスト』の脚本・監督、『パラノーマル・アクティビティ:呪いの印』『ハッピー・デス・デイ』『ザ・スイッチ』と、ブラムハウスのヒット作を手掛けてきたクリストファー・ランドンが監督を務めていて、ブラムハウス作品のファンの期待に応えるスリリングな内容となっています。冒頭はそこそこ怖いけれど、ホラーではないので比較的観やすいでしょう。

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー

途中アクション映画のような展開も出てくるので、一粒で何粒も美味しい作品となっています。クライマックスまではかなり追い詰められるものの、ラストは爽快感があるので、ストレス解消にもオススメです。

デート向き映画判定

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー/ブランドン・スクレナー

本作はデート中の出来事を描いているので、デートで観るとさらに臨場感が増しそうです。最終的に最高のデートだったのかもしれない、なんて感じもするストーリーなので、初デートならなおさら自分達と重ねて観られて、鑑賞後は妙に連帯感が生まれるかもしれません(笑)。念のため、あらすじを伝えて、相手も興味を示したら、初デートで観るのもおもしろそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー

数々のホラー映画で話題をさらってきたブラムハウス制作の作品ながら、本作はホラーではなくスリラーで、痛々しいシーンなども露骨に映ることが少なく、比較的観やすい作品となっています。主人公バイオレットの息子がとっても可愛くて、キーパーソンとなっています。小学校高学年以上で、スリル満点の作品にチャレンジしてみたい方なら、彼の目線で映画の世界に飛び込んでみてはどうでしょうか。

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー

『DROP/ドロップ』
2025年7月11日より全国公開
東宝東和
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2025 Universal Studios

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

REVIEW日本では2020年1月を機に新型コロナウイルス感染症が蔓延しました。そして、感…

映画『ファンファーレ!ふたつの音』ピエール・ロタン ピエール・ロタン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年6月20日生まれ。フランス出身。

映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト トロン:アレス【レビュー】

本シリーズ1作目『トロン』(=『トロン:オリジナル』)は1982年、『トロン:レガシー』は2010年に作られ、本作はシリーズ3作目となります…

映画『層間騒音』イ・ソンビン 層間騒音【レビュー】

冒頭から不可解な現象が映し出され、観る側はゾワゾワさせられながら騒音の原因を想像することになるわけですが…

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ミア・スレアプレトン ミア・スレアプレトン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月12日生まれ。イギリス出身。

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル TWELVE トゥエルブ【レビュー】

マ・ドンソク、パク・ヒョンシク、ソ・イングクなど人気俳優が出演する本作は、十二支をモチーフにした守護神達…

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『秒速5センチメートル』松村北斗/高畑充希 秒速5センチメートル【レビュー】

本作は、新海誠監督が33歳の時に作った同名アニメーション作品を、33歳(撮影当時)の奥山由之監督が実写化…

映画『サターン・ボウリング』アシル・レジアニ/レイラ・ミューズ サターン・ボウリング【レビュー】

バイオレンスがテーマである点は念頭にあったものの、毎度ながら前情報を入れずに観たので、主要キャラクターの関係性は…

映画『ジュリーは沈黙したままで』テッサ・ヴァン・デン・ブルック ジュリーは沈黙したままで【レビュー】

15歳の若き才能あるテニスプレーヤーを主人公に描く本作は、共同プロデューサーに、ベルギーを代表する名監督ダルデンヌ兄弟、エグゼクティブ・プロデューサーには、日本を代表するプロテニスプレーヤーの大坂なおみが名を連ねています…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女 AI時代を生き延びる人間力を磨く【映画学ゼミ】開講!一緒に学ぶ仲間を募集!

この映画学ゼミでは、時代に翻弄される側ではなく、時代の波を乗りこなす人間力を磨くために、あらゆる角度から映画を通して、自分、他者、人間、社会に対する理解を深めることを目的としています。そして、物理的に孤立しやすい環境が増えた現代だからこそ、皆さんが楽しく集まれる場所になれたら嬉しいです。

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. AXA生命保険お金のセミナー20251106
  2. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女
  3. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃

REVIEW

  1. 映画『ヒポクラテスの盲点』
  2. 映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト
  3. 映画『層間騒音』イ・ソンビン
  4. 韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗/高畑充希

PRESENT

  1. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106
  3. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太
PAGE TOP