REVIEW

ザ・スイッチ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ザ・スイッチ』キャスリン・ニュートン

本作は『ゲット・ハウス』『ブラック・クランズマン』“パージ”シリーズなど、話題作を多く輩出してきたスタジオ、ブラムハウスの作品で、製作はもちろん敏腕プロデューサーのジェイソン・ブラムです。物語は、殺人鬼と女子高生の中身がひょんなことから入れ替わるというもの。このユニークな設定から想像される通り、コミカルであるのはもちろんですが、主人公の1人が殺人鬼なのでホラー要素もガッツリあります。ブラムハウスの作品を好きな方には期待通りの刺激と言えそうですが、ホラーに不慣れな方にとっては刺激が強めのシーンもあります。でも、最初から最後までハラハラドキドキがあると同時に、クスッと笑えるシーンも豊富で、緩急の付け方が上手です。そして、殺人鬼と女子高生というギャップ、演じるヴィンス・ヴォーンとキャスリン・ニュートンの見た目のギャップが効いて、怖いけど笑えるという紙一重のおもしろさが実現されているので、ホラーの醍醐味を味わえる作品となっています。
さらにおもしろいのは、女子高生のミリーの内面が、パワフルな殺人鬼の身体に入ることで変化していくところです。どんな展開になるのかは本編で確かめていただくとして、発想がとてもユニークで、一見ネガティブなことにもポジティブな一面を見出す姿勢に共感できます。

デート向き映画判定
映画『ザ・スイッチ』ヴィンス・ヴォーン/キャスリン・ニュートン

前述したとおり、ホラー要素もしっかりあるので、初デートには向いていませんが、お互いにホラーも大丈夫ということなら、吊り橋効果も抜群なので、寄り添いながら楽しめるでしょう。中身が入れ替わっていることを仲間に伝えるのに苦労する場面もありますが、それをヒントにして、こんなことが起きた時のために2人で合言葉を考えてみたり、くだらないけどラブラブな遊びにも発展できそうです(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ザ・スイッチ』キャスリン・ニュートン

学校では目立たず、時にからかわれたりしていた女子高生が、とんでもない体験をすることでどんどん変わっていく様子はとてもおもしろいです。こんなにぶっ飛んだ体験も映画だからできることで、実生活では真似ができないし、真似してはいけませんが、何が変化のきっかけになるのかわからないおもしろさを知るには、良い例になると思います。

映画『ザ・スイッチ』ヴィンス・ヴォーン/キャスリン・ニュートン

『ザ・スイッチ』
2021年4月9日より全国公開
R-15+
東宝東和
公式サイト

© 2020 UNIVERSAL STUDIOS

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

映画『8番出口』河内大和 河内大和【ギャラリー/出演作一覧】

1978年12月3日生まれ。山口県出身。

映画『キル・ビル Vol.2』ユマ・サーマン 俳優ファミリー特集Vol.2

親子、兄弟姉妹、親戚揃って活躍する俳優達をご紹介するシリーズ第2弾をお届けします。

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合 てっぺんの向こうにあなたがいる【レビュー】

女性初、エベレスト登頂に成功した、登山家の田部井淳子氏による著書「人生、山あり“時々”谷あり」を原案として映画化された本作は、実話を基にしたフィクション…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「映画アカウントで自分らしい距離感やペースをどう整えていけばいい?」

正式部員さんからいただいたSNSについてのお悩み相談におこたえしました。後半は…

映画『トロン:アレス』グレタ・リー グレタ・リー【ギャラリー/出演作一覧】

1983年3月7日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙 盤上の向日葵【レビュー】

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は…

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 11月6日開催:トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ
  2. 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合
  3. 映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙
  4. 映画『女性の休日』
  5. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP