REVIEW

よい子の殺人犯

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『よい⼦の殺⼈犯』ホアン・ハー/ワン・チェンリン

本作は、アニメオタクの主人公とある女の子の恋愛物語を中心に貧困家庭や孤独、引きこもりなどの社会問題も盛り込まれた作品となっています。舞台は台湾ですが、主人公が日本のアニメオタクという設定であることから、日本語のアニメも登場するので、日本人としては親近感が湧きます。また、アニメファン同士で集まって会話をする様子なども観られるので、日本のオタク文化と比較してみるのもおもしろいと思います。
主人公のアナンが同じアニメファンの女の子イチゴと出会い恋をし…と一見普通の恋愛物語なのですが、物語が進むに連れまさかの方向に展開していきます(笑)。ネタバレになるので詳細は控えますが、恋愛物語と社会問題を上手く組み合わせて1本の映画として完成させたジャン・ジンシェン監督の手腕も感じます。また、イチゴの小悪魔っぷりも全開で、恋愛初心者のアナンが彼女にどんどんハマっていき、振り回される様子も本作の見どころです。彼の純粋な恋愛がどんな運命を招くのか、最後までハラハラしながらご覧ください。

デート向き映画判定
映画『よい⼦の殺⼈犯』ホアン・ハー

主人公と同様にアニメ好きのカップルなら、観賞後に好きなアニメのトークで盛り上がることができそうです。もし彼と同じように小悪魔タイプの人に恋をしている場合は、ハッとする場面もあるかもしれません。恋をすることはとても素敵なことですが、彼のように相手に振り回され過ぎないよう、冷静な判断を忘れないようにしてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『よい⼦の殺⼈犯』

恋愛やアニメというキーワードからだと楽しい雰囲気を感じられますが、本作には貧困や引きこもりなどのシリアスなテーマも盛り込まれているので、キッズは中学生くらいになってから観たほうが、物語の理解がより深まりそうです。ティーンの場合は、主人公の恋愛に注目しつつ、どんな展開が待ち受けるのか自分なりに予想しながら観てください。何かにハマることは決して悪いことではありませんが、エスカレートして問題を起こしそうになった時は、ぜひ本作の主人公を思い出して欲しいと思います。

映画『よい⼦の殺⼈犯』ホアン・ハー

『よい子の殺人犯』
2021年9月3日より DVDレンタル、発売開始
株式会社ディメンション
公式サイト

© 2019 ANZE PICTURES Co. , Ltd. ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【東京コミコン2025】オープニング:イライジャ・ウッド、カール・アーバン、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウエルズ、ダニエル・ローガン、ジョン・バーンサル、クリスティーナ・リッチ、イヴァナ・リンチ、ノーマン・リーダス、ショーン・パトリック・フラナリー、ジャック・クエイド、マッツ・ミケルセン、浅野忠信、ピルウ・アスベック、セバスチャン・スタン、ジム・リー、C.B.セブルスキー、フランク・ミラー、クリストファー・ロイド、中丸雄一(MC)、伊織もえ(PR大使)、山本耕史(アンバサダー) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』一行や人気アメコミ出演者達が勢揃い!【東京コミコン2025】オープニングセレモニー

年末恒例行事となった東京コミコンのオープニングセレモニーを取材してきました。今年は過去最高といえるのではないかという数のスター達が来日してくれました。

映画『ズートピア2』 ズートピア2【レビュー】

さまざまな動物達が人間と同じように暮らすズートピアを舞台にした本シリーズは…

映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル エディントンへようこそ【レビュー】

アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスの2度目のタッグが実現した本作は、メディアの情報に翻弄される人々の様子を…

映画『愚か者の身分』林裕太 林裕太【ギャラリー/出演作一覧】

2000年11月2日生まれ。東京都出身。

映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン ペンギン・レッスン【レビュー】

『ペンギン・レッスン』というタイトルが醸し出す世界観、スティーヴ・クーガンやジョナサン・プライスといった名優がメインキャストに名を連ねていることからして…

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平 WIND BREAKER/ウィンドブレイカー【レビュー】

にいさとる作の同名漫画を原作とする本作は、不良グループが街を守るというユニークな設定…

映画『ナイトフラワー』北川景子 北川景子【ギャラリー/出演作一覧】

1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年11月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年11月】のアクセスランキングを発表!

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ズートピア2』
  2. 映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル
  3. 映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン
  4. 映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平
  5. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP