取材&インタビュー

『カレーの唄。』満島真之介さんインタビュー

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ドラマ『カレーの唄。』満島真之介さんインタビュー

毎話、実在する名店の美味しそうなカレーが登場するドラマ『カレーの唄。』。今回は、破天荒で自由人でどこか謎めいている主人公を演じた満島真之介さんにインタビューをさせて頂きました。濃厚でためになるお話をお聞きし、元気をたくさん頂きました。

<PROFILE>
満島真之介(みつしま しんのすけ):天沢陽一郎(あまさわ よういちろう) 役
1989年5月30日生まれ。沖縄県出身。2010年に、舞台“おそるべき親たち”で俳優デビュー。2012年には、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』に出演した他、映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』で、第37回報知映画賞新人賞、第27回高崎映画祭最優秀男優新人賞を受賞。2013年、『風俗行ったら人生変わったwww』で映画初主演を飾る。以降、大林宣彦監督作『花筐/HANAGATAMI』『海辺の映画館−キネマの玉手箱』や、『オーバー・フェンス』『無限の住人』『STAR SAND -星砂物語-』『忍びの国』『三度目の殺人』『散歩する侵略者』『君が君で君だ』『止められるか、俺たちを』『キングダム』など数々の映画に出演。大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、ドラマ『全裸監督』『白い巨塔』のほか、2020年5月には、オムニバスドラマ『今だから、新作ドラマ作ってみました』(NHK)の第1夜“心はホノルル、彼にはピーナツバター”でドラマ初主演を果たし、2021年には、大河ドラマ『青天を衝け』や、ドラマ『全裸監督 シーズン2』など、多数の待機作が控えている。また、『グータンヌーボ2』や『テレビでハングル講座』にもレギュラー出演をしており、俳優業以外にも幅広く活躍中。

どんな状況でも諦めずに自分の道を進んでいけば、必ず人生の師との出会いがある

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介

マイソン:
役がすごくピッタリだったので、あて書きじゃないかと思うほどでした。陽一郎がご自身と似ている部分と全然違うと思った部分はありますか?

満島真之介さん:
まず全然違うのは、僕は陽一郎のように孤独じゃないという部分ですね。親もいるし、姉弟もいるし、事務所の人達とも仲良くやっているので、そこが違うところです。逆に言うと、陽一郎という人は、ふらふらと1人で生きてきたような空気を出していますけど、僕自身が孤独を感じていない今だからこそできたところがあるんですよね。本当に孤独だったら、見るに堪えないものになっていると思うんです。人のことなんて考えられなくて、ただの放浪者になっていた気がするんですけど、そうじゃなく彼は天が与えた救世主のようであり、掴みどころのない不思議な人物。おもしろいキャラクターになったのは、自分自身との違いが大きかったからかもしれません。
一方で、山﨑佐保子さん(脚本家)が書いた言葉や、カレーに通ずる人間関係の肝の部分に、僕も思っていたようなことがたくさん書かれていたんです。自分が普段考えていることと、山﨑さんがこの作品で作りたかった世界観、そして示したかった人間関係の肝の部分に共鳴できたことが一番でした。
あとは、やっぱりオリジナル作品というのがすごく大きかったです。自分にしかできないものが作れるという喜びもあるし、(原作ものとは違って)世間のイメージがないまま、この作品が世に出るというのは、とても幸せなことなんです。余白だらけというか、皆さんがまっさらな状態で観るのでね。自由に演じさせていただいたので、「すごく自分に近いな」と感じる人もいれば、「よくこういうのやれたね」っていう人もいるかもしれない。今までにない新しい反応が待っているんじゃないかなと思っています。

マイソン:
なるほど〜。監督や脚本家がオリジナル作品の貴重さをお話されるのは耳にしますが、俳優さんにとってそういう目線があるっていうのは、今聞いて新鮮でした。

満島真之介さん:
かなり貴重ですね。もちろん原作ものも物語としてすごくおもしろいものがたくさんあると思います。でも、この作品を作るために新しく物語を紡ぎ出している、そして物語の後半はキャストが決まってから、山﨑さんは脚本を書いていると思うんですけど、皆の顔形がわかっていることで出てくる言葉もたぶんあっただろうし、より世界観がひろがっていったと思います。それがオリジナルドラマのおもしろさでもあるなと改めて思いました。だけど原作があると、原作好きの人達も含めて、やっぱり作品へのイメージが完結してしまっている気がするんです。小説の場合、ビジュアル化されていないだけで、物語の流れとかを皆それぞれ頭の中で作って読んでいるので、自分の思っていた造形とは違うなとか、イメージとの比較になりかねないんですね。それに比べてオリジナルだとすべてが真っさらなのでやはり貴重です。考えてみると、今の時代、真っさらで何かを観ることはあまりないと思うんです。情報が溢れているから、何に対しても自分の勝手なイメージみたいなものが少しはあるはずですよね。

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介/鈴鹿央士

マイソン:
確かにそうですね。

満島真之介さん:
だからこそ、オリジナル作品というものを絶やしてはいけないのはそこなんです。人々にイメージのない新しいものを提示していくことができるから。監督さん達もオリジナルでやりたいんはずなんですよね。とても貴重ですから。

マイソン:
オリジナルは貴重ですね。では、俳優さんとしてこういうところをいつもこだわっているとか、ここは自分でぶれないと決めているところはありますか?

満島真之介さん:
現場で常に明るくいることです。それだけですね。どんな現場でもそうです。すごく暗い作品でも、明るい作品でも、自分が1番年下だろうが、今回みたいに真ん中になろうが関係ないです。いつでも明るい人です。現場の空気を動かします。そういう空気からしか良い作品は生まれないと思うんです。スタッフ・キャスト皆の心が通い合っている現場からは奇跡が生まれるんだけど、通い合っていないところからは何も生まれないんですよ。それは家族でも、会社でも、すべてそうだと思うんです。コミュニケーションが取れていない家族は何かが暗いんですよ、わかり合えていないから。だけど毎日喧嘩をして、言いたいことを言って、「あの家族っていつも口喧嘩していない?」って思われる家族ほど明るくて、わかりあっている。会社もそうだと思うんですよ。外から見ると「何、この会社?」って思うかも知れないけど、皆が思っていることを伝えて、先輩にちゃんと褒められ、怒られ、「じゃあ次はこうしてみよう」と常に変化していくほうが、とても良い業績を上げているはずなんですよね。
だから僕がいつも現場で重要視しているのはコミュニケーションの大切さです。挨拶も確実に伝えるようにしています。相手の目を見て、「おはようございます!元気?」「皆生きているね」って確認をして、今日生きていることに感謝する。「元気じゃないです」って言われたら、「大丈夫、元気分けるから!」というような感じです(笑)。自分がいる現場だけでも、皆がいい空気に包まれるような時間にしたいんです。今回の現場では、初めて連続ものの主役をさせてもらって、主役にこだわっているわけではないんですが、主役は現場にいられる時間が長いですよね。いつもは脇役で、100あるすべての現場で、いても40から50とか、いられなくて20から30くらいの参加だったので、継続的にエネルギーを分け与えるのが難しかったんですが、今回は100あるうちの95くらいいれたんです。ということは、今までよりも直に自分の振る舞いが影響してくるんです。皆が意見を出し合うのが当たり前の現場が作れる最高の機会だなと思いましたし、同時にそれが1番刺激的でした。

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介

マイソン:
確かに空気を作らないと、本音も出せないし、良いものを作ろうとするぶつかり合いも出てこないですよね。

満島真之介さん:
そうですね。期間も短くて、タイトなスケジュールで朝から晩まで撮影していて、「皆、体力持つの?」という時でも、朝から明るくて、終わった時に「お疲れさまでした!今日も頑張ったね」って言える現場は、どれだけ寝られなくても幸せを感じているんですよね。それが作品の中での深みや、物語以上に染みてくる何かに繋がる気がするんです。もちろん製作費や撮影期間、撮影の体制とか、いろいろ文句を言おうと思ったら誰でも言えるんです。でも、「今ここにいられる幸せを思う存分出していこう。少数精鋭でやっているんだから。小さいチームかもしれないけど、こういう小さいところから世界は変えられる気がする」という思いが大切。それを主人公が言っちゃうので、皆「そうだよね!勇気が湧いてきた」「そんな低予算なんて言ってられない」って思うしかない(笑)。「関係ないよ、心の予算は僕らが1番だ!」と、伝え続けていました。

マイソン:
素晴らしい!

満島真之介さん:
皆すごく疲れていたはずですし、今考えるととても大変だったと思うんですけど、毎日楽しかったですよ。皆笑顔で撮影していましたし。誰も弱音を吐かないし、それぞれが自分のやるべきことを一生懸命やっていく、そして称え合う。貴重な日々でした、本当に。

マイソン:
満島さんは他の作品の舞台挨拶とかでもすごくおもしろくて、私のツボにハマっていつも笑わせて頂くんですけど(笑)、今お話されたみたいに、現場ではすごく元気だけど、完全にオフってなる時はありますか?1人になったらすごく静かとか。

満島真之介さん:
1人でいるのにワチャワチャ喋っていたら、さすがにヤバイ奴なので静かですよ(笑)。それって普段から明るくない人がやっている気がするんですよ。心の声が漏れちゃってるというのか、普段明るくして素直にいるほうが、家に帰ると何も残っていないんです。その時は静かだけど、黙っているっていう感覚もないですね。だけど、外で素直に思いを出していない人は、家でぶつぶつ言ってしまう気がします。僕は、それよりも外で出すものを出して、しっかりご飯を食べて栄養を補給し、お風呂に入ってリラックスして寝るといういたってシンプルなことに重点をおいてます。それが素直でいられることの重要さです。思っていることはそこで言わないと、帰ると愚痴になってしまうんですよ。「何でこうなんだよ」とか、1人で言っていると、何も変わらないことに気づかないんですよね。誰か家族がいると、「何、独り言を言っているの?」と言われたり、「これがこうで…」と言える人がいるんであればまだ良いんですけど、それができている人は外でも素直にできているはずですからね。
悩みを乗り越えられずキツかった時期は一人で抱えていましたけど、素直に思っていることをちゃんと人に伝えようと勇気を出して実行してからは、心身ともに一気に変化しました。ぐっすりと眠れるようになったし、日々がすごくちゃんとリセットされていくのを実感するんです。変化を感じているなかで、今年のスタートを飾る撮影が『カレーの唄。』だったのは、とても素晴らしいタイミングでした。毎日がすごく刺激的だったし、楽しかったです。でも、真冬だったので、実はすごく寒くて、冷えまくっていました。あの靴を選んだは良いけど、とてつもなく寒かったなあ(笑)。

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介/鈴鹿央士

マイソン:
そうだったんですね(笑)。30代に突入して何か心境の変化とかありますか?

満島真之介さん:
環境を変えることができたので、日々の生活が大きく変わりました。だけど環境を変えるためには、新しい出会いが必要だったし、共に歩んでいく人達との信頼関係を築くことも必要だったし、今までお世話になったところへの感謝の時間も必要だったんです。という意味では、別に30歳になるから行動を起こしたということではなかったんですけど、自然とがむしゃらに生きていたらそういう流れになっちゃったんですよね。
そう考えると、10年前の20歳になる時もなぜか旅に出て、自転車で日本一周をしていたんです。別に20歳がどうこう考えていたわけではなかったんですけど、自然と10年周期くらいで変わり目がきているなって、時が経ってから感じるものがあります。今までは現場の中で1番年下で、舞台挨拶とかでも先輩達に囲まれて、自分が盛り上げないといけないと思っていましたし、今まではそれで良かったんですけど、年齢というより、今回のような作品が「あなたの今いる場所が少しずつ変化しているよ」ということを伝えてくれているんですよね。鈴鹿央士くんや倉悠貴くん、出口夏希ちゃんとか、20歳くらいの、僕がデビューした時より若い子達がこの作品に出てるっていうのも、無条件に時間を感じさせてくれるんです。「僕もそういう年になってきたんだな」と感じさせられる現場でしたね。そんな新しい気づきをくれる作品で2020年がスタートしたということは、これからそういう流れになっていくんでしょうね。

マイソン:
相手の年齢を問わず、すごく上手にコミュニケーションを取っていらっしゃるイメージがあるんですけど、10歳くらい年が下のキャストの方達とはどんな話で盛り上がったんですか?

満島真之介さん:
僕は20歳の時からこんな感じで、ただ元気があったんです。でも、今回は本当に勉強させられました。彼らは、たぶんこれだけ自分のことを喋ったり、いろいろ聞いてくる人にあまり出会ったことがないんだろうなと思いましたし、カルチャーショックだったんでしょうね。最初は動物に慄くような反応でしたからね(笑)。ちょっとビビッているんだろうなって思ったんですけど、そこで「この子達に合わせなきゃ」って思わなかったんですね。「だって、お前らがコミュニケーションを取らないんだろ」という子どものような気持ちでした。こちらから引くことはなく、お兄ちゃんが弟に「お前、皆にちゃんと挨拶しろよ」って言うように、なんだか不思議な関わり方でしたね。何かで盛り上がるというよりも、常に「何だこの人」って、違う生き物を見る感じでしたけど(笑)。でも説教とか怒るんじゃなくて「もうちょっと声を出したほうが皆に思いが伝わるよ」と心込めて言うと、「はい、出ます」「出せよ、じゃあ(笑)」という感じで、役柄の陽一郎と二汰(鈴鹿央士)そのままの空気になっていきましたね。
役者同士というより人間同士としての会話をしたかったのでどんどん踏み込んでいきました。その結果、現場でいろいろなコミュニケーションをとることで、心の距離が縮まり、それをやってきた時間が映像にちゃんと映っている気がします。それは本当に微々たる変化かもしれないですけど、確実に日々本人が成長している姿と役がリンクしていくはずなんです。今回、僕が目指していたのはそういう人間的な成長だったので、物語の後半になっていくにつれて役の成長を、より感じてもらえると思います。「若い20代と30代の人達が、小手先だけで上手い風の芝居をしようとしているのを誰が観たいの?」と思いますし。今ある等身大を皆で出し合っていくことを、自分が真ん中に立ったらやりたいなって思ったので、難しいことでしたけど、勇気を出して挑戦してみました。でも、こっちが心を開かないと、向こうも心を開くはずがないので、素直にこちらが心をオープンにしていることを毎日伝えながらやっていたことが、最終的には若い子たちにも届いたと思います。とても貴重な経験でした。

ドラマ『カレーの唄。』鈴鹿央士/出口夏希

マイソン:
助監督だった時期もあったと思うんですけど、俳優さんをやってから目線が変わったり、逆に裏方だったことが役立っていることってありますか?

満島真之介さん:
裏方だった頃のことはすごく役に立っています。準備していた側なので、今でも作品に入ると全スタッフのことが見えるし、何を準備してこの現場があるのかということがわかるので。でも20代の最初の頃は「こんなに準備してもらったところで、自分ができるの?」と気負い過ぎて、逆に邪魔になっていたんです。お膳立てされている感じがとても不安でした。今は「これだけ準備してもらっているのだから、自由に思い切りやらせていただきます」と思えます。スタッフはいい作品にしたいという想いで準備してくれているので、セットの端まで皆の思いが詰まっているんですよ。そういうことを感じられるのは裏方をやっていたからだと、今になって、すごく実感しています。央士や倉くんにも、「皆が準備してくれたから、これがあるんだよ。だから俺はこれを使ってみるよ」と芝居の中で提示していました。縁の下で支えてくれているスタッフがいることを遠回しでも感じてくれたら良いなと思っていましたし、僕自身も、よりスタッフに感謝することができました。昔はすごくプレッシャーだったものが、逆に今はすごく力になっていることに自分の変化を感じますし、裏方をやっていたことがとても力になっていると思いますね。
役者になってから何かが変わったのかというと、あんまり実感はないですね。いろいろな役をやることで、新しい発見もあるし、たくさんの人達と出会って、いろいろなことを経験してきましたけど、やっぱりスタッフの力は偉大です。ゼロから作品を作っていく準備をして、僕らは60%くらい出来上がった時に現場に入っていって、担うのは70%〜80%の20%の部分だけ。あとは編集とかこういう宣伝も全部含めてやっと100%になって、公開されたり配信、放送されたりするので、取材でも疲れませんよ。作品に関わっているすべての方の代表として喋るわけですからね。

マイソン:
素晴らしいですね!では最後の質問なのですが、これまでに1番影響を受けた映画とか、人物がいらっしゃれば教えてください。

満島真之介さん:
大林宣彦監督です。4年半くらい前に出会ったんですけど、その時が1番、自分が肉体的にも精神的にも踏ん張らないといけない時期でした。そういう時に大林さんに出会い、救われたんです。孫とおじいちゃんくらい年が離れているんですけど、大林さんが日々やっている、人への言動や愛情のかけ方、挨拶の仕方が、僕とそっくりだったんですよ。「うわ!こんな人がいたんだ!!」と目の当たりにした時、僕はそのままで大丈夫だって強く思ったんです。大林監督から会いたいと言われ会いに行った時に、「君はね、そのまま素直にいてくれたら良いんだから。君のそのままが天然記念物だから」という言葉をいただきました。人生の大先輩だしすごくリスペクトしていて手の届かないところにいらっしゃるんですけど、大林さんの行動を見ていたら、心の中で僕は肩を組んで笑い合う同士のような気持ちになったんですよ。生き方に共鳴したあの日からすべてが変わり始めました。
今までもいろいろな人達に出会い、素敵な言葉もたくさんいただけて感謝しているんですけど、やっぱりあの時期にあの出会いがあったことによって、そして亡くなる最後まで側にいさせてもらって、いろいろな言葉をいただいて、今でも天からずっと見守っていてくれているんだろうなと感じられることの喜びは計り知れません。だから映画監督としてだけじゃなく、大林宣彦という人の背中を今もずっと追いかけている感じなんですよ。どん底に落ちそうな時や、八方塞がりになっている時、そういう奇跡のような人が現れるんですよ。それに気付けたことが本当に幸せですし、監督に手を差し伸べてもらえたことが生きる勇気となりました。どんなにキツくても、元気でい続ける、目が笑っていなくても「笑うよ、顔だけは」って、ずっと諦めなかったんです。それを全部感じていてくれたのかわかりませんが、「君のそのままの役があるから」って言われて、オファーをいただいたのが『花筐/HANAGATAMI』という映画です。人生を諦めてはいけないですし、今までいろいろな経験があったからこそ、大林さんと出会えたんですよね。すべてが繋がっているし、無駄なことは一つもなかったんだなと今までのすべてに愛情が深くなりました。
今考えると、まだ監督と出会う前に『さびしんぼう』っていう映画を観ていて、「これは俺の話だ。“さびしんぼう”って俺じゃん」って思ったところから、大林さんとの出会いの道は始まっていたんです。まさか一緒に作品を拵える日がくるとは思ってもいなかったんですけど、人生は何があるかわからないですね。おもしろい。その出会いからまたいろいろな人達と出会い、新たに人生が動き出していったんです。毎日が愛に溢れるものなってきたし、人生そのものが光り輝いています。そんな若者を見て、大林さんは「あとは任せた!」と、天に昇っていった感じがします。他にも若松孝二監督然り、蜷川幸雄さん然り、僕の人生にはそういう人との出会いが、人生を動かしてくれています。皆、それぞれ出会いによって人生が動いているはずです。だから、どんな状況でも諦めずに自分の道を進んでいけば、必ず人生の師との出会いがありますよ!

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介さんインタビュー
ヘアメイク:齋藤将志/スタイリング:DAN
衣装協力:オーバーシャツ、パンツ/ MISSONI(三喜商事)
シャツ/ 08sircus(08book) シューズ/ BALLY(BALLY GINZA)

マイソン:
今日はすごく元気をもらいました!

満島真之介さん:
良かったです!本当に。僕も幸せになっていきますから、みんな幸せになっていきましょう。

マイソン:
社長とかいろいろとできそうですよね(笑)。

満島真之介さん:
いやいや、やると「俺が社長です!」みたいな感じになっちゃいそうなので、やらないくらいがちょうど良いんです(笑)。役者だと社長にも、パイロットにもなんにでもなれるし。それが1番良いと思うんです。本当になっちゃうと、急に散漫になってしまって収集つかなくなると思うので(笑)。いろいろなことをその場その場で経験していくほうが合っている気がします。これからますます楽しくなっていきますからね。新たにいろいろなことに挑戦し、動いていくんだろうな。
この作品もアジア全体に配信されていきますので、スパイスの香りが広がるように…。スパイスって1度付いたら落ちないじゃないですか、あれと同じです。皆の心のスパイスのようになって、心にも胃袋にも刺激を与える作品になれば嬉しいですね。物語の後半は特に楽しみにしていてください!今日は、ありがとうございました。

マイソン:
ありがとうございました!

満島真之介さん:
楽しかった〜!本当に全然疲れていないんです。とか言って、家に帰ったら急に眠くなりますけどね(笑)。

2020年8月31日取材 PHOTO&TEXT by Myson

ドラマ『カレーの唄。』満島真之介/鈴鹿央士

『カレーの唄。』
2020年10月1日よりひかりTV、dTVチャンネルにて順次配信/10月10日よりBS12 トゥエルビにて放送開始
監督:瀬田なつき/島添亮/金子功
脚本:山﨑佐保子
出演:満島真之介 鈴鹿央士 出口夏希/森口瑤子

世界中を放浪していた天沢陽一郎は、父のアパートの管理人から亡き父の遺骨を預かっていると知らされる。お金がない陽一郎はひとまず管理人が経営する不動産屋の留守番をしたり、お腹が空けば町をぶらりと歩く日々を送っていたが、彼は町で不意に出会った人達の心をいつの間にか開き、毎日カレーを奢ってもらうのだった。

公式サイト

©2020「カレーの唄。」製作委員会

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