REVIEW

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』ジミー・フェイルズ/ジョナサン・メジャース

映画制作スタジオA24とプランBが、アカデミー賞作品賞受賞作『ムーンライト』以来タッグを組んで製作された本作。舞台はサンフランシスコで、都市開発により変わっていく街の中で、家族との記憶が宿った大切な家を取り戻そうと奔走するジミーと、それを支えるモントの友情が描かれています。 現在のサンフランシスコといえば、お金持ちがたくさん住んでいて、有名な観光地の1つでもありますが、その歴史を遡ると、かつては日系人コミュニティがあったり、黒人達が多く住んでいました。でも、急速な発展によって地価が高騰していき、富裕層が住むようになったことで、代々住んでいた人達の多くが行き場を失ったそうです(公式資料参照)。主人公を実名で演じたジミー・フェイルズもその1人で、幼馴染みであるジョー・タルボット監督が、彼の体験談を基に本作を制作しました。劇中では、ジミーが昔住んでいた家を何度も訪れるシーンがありますが、その姿を見ていると、故郷や自分の居場所の大切さを感じると共に、人種問題や貧富の差についても深く考えさせられます。でも、決して難しく描かれているわけではなく、ジミーやモントの視点で観ることで、自然と彼らの気持ちに共感できる内容となっています。また、サンフランシスコの美しい街並みや、スローモーションを活用した映像など、アート作品としても見どころ満載なので、ぜひ細部まで注目してご覧ください。

デート向き映画判定
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』ジミー・フェイルズ

デートで観ても問題ありませんが、アメリカの歴史に興味があったり、アート系の作品が好きな方だとより楽しめそうです。本作は自分の居場所がテーマとなっているので、観賞後はこれを機に、お互いの故郷や幼い頃の思い出話などをして、さらにお互いの距離を縮めるのも良いと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』ジミー・フェイルズ/ジョナサン・メジャース

PG-12なのでキッズも保護者同伴なら観られますが、本作の背景にある歴史的な部分を理解できたほうがより本作の良さがわかるので、中学生以上になってから観ることをオススメします。ティーンの皆さんは、ジミーとモントの友情に注目して観るのも良いですが、観ていると自然と「なぜ、ジミーはこの家から出ることになったのか?」が気になると思うので、観賞後はぜひサンフランシスコの歴史について調べてみてください。

映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』ジミー・フェイルズ/ジョナサン・メジャース

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
2020年10月9日より全国公開
PG-12
ファントム・フィルム
公式サイト

©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『左利きの少女』ニーナ・イエ かわいいだけじゃ務まらない!名子役特集Vol.4

今回も、主役から脇役まで存在感を大いに発揮している名子役をご紹介します!

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ 『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』キャスト&監督登壇!先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『平行と垂直 』安田章大/のん 平行と垂直【レビュー】

主演の安田章大にとって初の企画作品ともなる本作は、自閉スペクトラム症の兄、大貴(安田章大)と、妹の希(のん)の物語です…

映画『オークストリートの異変』アン・ハサウェイ/ユアン・マクレガー オークストリートの異変【レビュー】

本作が斬新なのは、日常に突如恐竜が入り込んでくる点です。文字どおり、家に恐竜が来ちゃうんです…

映画『私はあなたを知らない、』坂口健太郎/堀田真由/倉田瑛茉 私はあなたを知らない、【レビュー】

坂口健太郎が主演の中野量太監督作という情報のみで観たいと思い、ポスタービジュアル、あらすじ、キャッチコピーすら目にすることなく本編を拝見しました…

映画『Mr.ノボカイン』ジェイコブ・バタロン ジェイコブ・バタロン【ギャラリー/出演作一覧】

1996年10月9日生まれ。アメリカ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 『さとこはいつも』キャスト登壇付き特別試写会 5名様ご招待

映画『さとこはいつも』キャスト登壇付き特別試写会 5名様ご招待

映画『時には懺悔を』西島秀俊/満島ひかり 時には懺悔を【レビュー】

打海文三による原作「時には懺悔を」には、著者自身が障がいを持つ息子を育てた実体験が反映されているとのことです…

映画『グレイ・ミッション』ヘンリー・カヴィル/ジェイク・ギレンホール グレイ・ミッション【レビュー】

『コードネーム U.N.C.L.E.』と同様に、女性1名、男性2名のトリオで魅せる作品でありつつ、本作では女性がボスという設定に特徴があります…

映画『君の見る世界をなぞる』エロワ・ポユ/マクシム・スリヴィンスキー 君の見る世界をなぞる【レビュー】

一見恵まれた環境にいるエンゾは、自分のアイデンティティに悩まされ、居場所を見出せずにいます…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『平行と垂直 』安田章大/のん
  2. 映画『オークストリートの異変』アン・ハサウェイ/ユアン・マクレガー
  3. 映画『私はあなたを知らない、』坂口健太郎/堀田真由/倉田瑛茉
  4. 映画『時には懺悔を』西島秀俊/満島ひかり
  5. 映画『グレイ・ミッション』ヘンリー・カヴィル/ジェイク・ギレンホール

PRESENT

  1. 映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ
  2. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  3. 映画『ヒンド・ラジャブの声』
PAGE TOP