ドラマ『スピナーベイト』制作発表記者会見:加藤清史郎、駿河太郎、萩原護、奥野壮、高橋侃、桃児、吉澤要人、吉村界人
映画、ドラマ、舞台で実写化され大ヒットを記録した漫画「セトウツミ」や、国内外で話題を呼んだアニメ「オッドタクシー」(2021年TX)のオリジナル脚本を手掛け、近年では、「シナントロープ」や「ホウセンカ」の原作・脚本、週刊ヤングジャンプにて連載中の漫画「カミキルKAMI KILL-」(原作)などでも知られる此元和津也の原作漫画がドラマ化されました。今回は、このドラマに出演するキャストが勢揃いし、制作発表記者会見を開きました。

キャスト一同は役柄の衣装で登壇。役作りをしたところや、撮影中の思い出を振り返りました。

加藤清史郎:
僕自身は役作りというもの、特別なことはあまりしないタイプで。撮影が始まってからは怒涛の日々でした。フィッシング部が自警団まがいのことをやっているという部活のお話であるがゆえに、放課後の時間といいますか、昼、夕方から夜にかけてのシーンがとても多くて、夜の撮影時間を増やすために昼夜逆転の生活で夜の撮影に挑む日々でした。夜の撮影を進めている間、夜食として温かいそばとうどんを食べて、「食事で人はここまで心を豊かにできるのか」と感じながら、日々向き合っていたなっていうのが、今1発目に出てきた思い出です。

駿河太郎:
僕は吉見健太郎という役で、ほぼほぼ清史郎くんとニコイチで動くことが多かったんです。吉見健太郎という正義の味方がこの作品にどういうスパイスを加えているのかというのはすごく楽しみにしていただきたいなと思います。思い出というところでは、清史郎くんも言ってたけど、夜にあったかいご飯を食べれるって本当に幸せなんです。
加藤清史郎:
本当にね。時期的にもまだすごく寒かったりもしたんですよね。川沿いで起きた連続殺人事件の話だったりもして、吉見と会うのが大体川沿いなんですよね。
駿河太郎:
冷たいお弁当でもいいんですよ、いいんですけど、本当に僕もスタッフさんも含めて、辛い撮影のなかで、あったかいものを出してくれるという制作陣の心意気に、僕らは頑張ろうという気になってます。

萩原護:
思い出は、ご飯もそうですし、屋上が気持ち良かったです。すごくデカイ月を見ました。

奥野壮:
寺山は元サッカー部ということもあって、リフティングするシーンを撮るから練習してくださいってことを制作陣から伝えられていて、僕はサッカーをやったことがなかったので、すごく練習していたんです。そしたら現場入って、リフティングシーンは撮らないですって言われて。「あ、え?」みたいな。役作りとしてはリフティングを頑張りました(笑)。撮っていないので、お見せすることはないと思うんですけど。なおくん(高橋侃)がサッカーがすごく上手だって聞いてたので、教えてもらいながら一緒にサッカーをしたのが、すごく楽しかったです。
駿河太郎:
リフティング練習してくださいって言われて、現場入ってリフティングを見る前に、もうリフティングは撮らないですってなった?
奥野壮:
そうです。
駿河太郎:
じゃあよかったな(笑)。
加藤清史郎:
(奥野が演じる寺山の)側近の玉城(高橋侃)が上手過ぎたんです。

高橋侃:
ちょっと僕が現場で調子に乗って、ボールとかいじりすぎて。
駿河太郎:
そのクオリティを求められるなら、やめとこって(笑)。

桃児:
僕が演じた火原蓮は、それこそカーストをすごく気にするんですけど、本当に自分より下の階層の奴には暴力をしたり、挑発したりする役柄なんですけど、意外と人間的な、何か同情できる一面があって。結構人間的な哀れさがある役だなと思ったんですけど、その辺をいかにかわいそうと思わせずに見せるかみたいなところは一つ役作りをした上で意識したポイントかもしれません。

吉村界人:
この題材が、苦手な上司とか、大人のヒエラルキーじゃなくて、子ども、学生がすごく悩むというのが懐かしくて。映像を観て、素晴らしくて嬉しかったです。

加藤清史郎:
この『スピナーベイト』という作品には、ものすごくいろんな登場人物が出てきます。社会の中を三井視点で皆さんに覗いてもらう形になると思うんですけど、そこに連続殺人事件だったりとか、人間同士の関わりだったりという展開があります。もともと原作もありますし、台本も全部上がった状態で撮影に挑むことができたんですね。言ってしまえば、その日1日で何話も撮るというか、バラバラに撮影が進んでいく。例えば1話撮ったら、次は10話ですとか、3話を撮って、8話を撮って、ということが多かったんです。三井は特に1話ごとのグラデーションといいますか、心持ちだとか、感じていることだとか、それを表に出す出さないとか、出すにしてもどう出してというのが本当にシーンによって違ったんですよね。それぐらい変化していく青年なので、一つひとつのシーンに向き合って、毎日追われていったという感覚が大きいですね。
今回監督を務めていただいている平瀬さんが、この『スピナーベイト』という作品、脚本、原作にものすごく大きな愛を持ってくださっている方だったので、もうずっと監督と「この時の三井は…」という話をして。「まだそんなにカッコ良くはなってほしくないんだよね」とか、「三井には幸せになってほしくない」というのが監督の口癖で。撮り始める前に、そのシーンを一連でやった後に段取りが終わるまでの間で軽く5分、10分監督と打ち合わせさせていただいたりとか、そんなことを重ねているうちにあっという間に撮影が終わってしまったという感覚です。

Q.加藤さんはイギリスに留学されたと思うのですが、行く前と行った後で何か大きな変化はありましたでしょうか。
加藤清史郎:
僕は高校3年間をイングランドのロンドンで過ごさせていただいて、本当にいろんな収穫がありました。英語はもちろん、お芝居や歌のレッスンも受けてきたんですけど、一番はやっぱり生活面が、いい思い出でもあり、いい経験だったなって思います。寮生活をしていくなかで、サッカー部に所属して、日々サッカーと自分の体のことを考えながら生活するみたいな。日本にいた時も目いっぱい学校には行っていて、驚かれるぐらい休まずに行ってたんですけど、ただスケジュールの関係でチームスポーツっていうものは人に迷惑をかけてしまうので、ずっと諦めてきた学生時代でした。それを高校時代、ロンドンという地で、ちょっと特殊ではありますけど、経験できたというのは、人間としてもすごく大きかっかなと思います。
あと、そこで体に向き合ったことで、アクションだとかスポーツ関連の作品に限らず、やっぱり役者という仕事はその人を生きるという仕事だと思いますので、何かをしているとかではなく、立ち居振る舞いみたいなところで、自分の身体と自分の身体に対する自分の解像度が少し上がったといいますか。今回もたくさん走らせていただいていますし、最近、体を動かす作品もかなり多いんですけど、何かもしかしたらロンドンに行っていなかったら、今そういうものできなかったんじゃないかな、なんて最近は思ったりします。

Q.皆さんのご年齢考えた時に、ちょっと高校卒業から数年経っていたかと思います。改めて制服に袖を通していかがでしょうか?
加藤清史郎:
撮影が終わってからしばらく経って、金髪だった彼(奥野壮)が黒髪になり、彼(高橋侃)が今オレンジ髪で、桃児の赤髪だけは火原の赤で。あと(萩原)護はずっとね、内(=役柄)だよね。
駿河太郎:
ずっと内よな。すごくいいよ。
萩原護:
あ〜ほんとですか。

高橋侃:
2人(萩原護と吉澤要人)はまだ学生に近い年齢だよね。
吉澤要人:
(制服姿は)まだ、いけるなって感じです(笑)。

加藤清史郎:
どうですか制服、着たいですか?
吉村界人:
着たいですね〜。
加藤清史郎:
青春足りてないですもんね。
吉村界人:
青春足りてないです。
会場:
ハハハハ(笑)。

最後に、加藤清史郎は、「本当に一言でいい作品と言っても、全く過言ではない、とても素晴らしい作品になっています」と、胸を張っていました。美味しかったご飯の話や、一緒にお風呂に入った思い出話から、和気あいあいとした現場だったのだなと伝わってきました。この和やかなムードとは一変して、どんなスリリングなストーリーが展開されるのか、乞うご期待。
『スピナーベイト』制作発表記者会見:
2026年6月1日取材 PHOTO&TEXT by Myson

『スピナーベイト』
2026年6月30日よりフジテレビ(関東ローカル)にて放送開始/FODにて独占見放題配信開始
製作:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
原作:此元和津也 「スピナーベイト」(幻冬舎コミックス刊)
公式サイト
©此元和津也/幻冬舎コミックス/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン





























