取材&インタビュー

人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

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【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】 10月31日
●羽佐間道夫(総合プロデュース・演出・脚色)/大野裕之(日本チャップリン協会会長・脚本)
●チャーリー・チャップリン『キッド』口演:天﨑滉平、池澤春菜、市川太一、今井文也、高木渉、林原めぐみ、潘めぐみほか
●バスター・キートン『文化生活一週間』口演:山寺宏一

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました。会場を埋め尽くす観客の前に演奏者が現れると、観客は手拍子でこたえ、一体となってステージを盛り上げようとする温かさが伝わってきました。そこへ、本企画の発起人である羽佐間道夫、中心メンバーとして支えてきた山寺宏一、日本チャップリン協会会長で脚本を担当する大野裕之が登壇すると、大きな拍手が巻き起こりました。3人は息ピッタリのオープニングトークで笑いをとり、この日の登壇者をステージに迎えました。登壇したどの出演者も、複数の人気作品で大役を務めているとあって、自己紹介とともに代表作を問われると1つに絞るのに困っていました。そんな姿もファンにはとっては、たまらない瞬間でした。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか

20周年記念となる今回の公演では、日本チャップリン協会の協力のもと、遂にチャップリンの『キッド』が本ライブの新作として登場しました。本編上演に入る前、高木渉(チャーリー役)、林原めぐみ(エドナ役)、潘めぐみ(キッド役)天﨑滉平(ナレーション)らは、生で声をあてるので、下手をするとそれを受ける相手が大変なことになると、緊張感を語っていました。でも期待通り、見事なチームワークで観客を魅了していて、ライブならではの臨場感がプラスされ、新たな芸術に昇華されていました。

1921年に制作された無声映画『キッド』は、チャーリー・チャップリンが監督、脚本、主演を務めており、ストーリー、演出、演技すべてにおいて改めてチャップリンの手腕を感じさせます。また、天才子役ジャッキー・クーガンが本当に可愛くて、潘めぐみの声によって可愛さが引き立っていました。そして、ライブだからこそセリフにアレンジが効くので、現代人に通じる要素が加えられていることで、馴染みやすく、同じところで笑えて、会場の一体感も最高でした。

続いて、山寺宏一がバスター・キートンの『文化生活一週間』を単独で披露しました。この作品も今回初披露とのことで、気合い十分な山寺は全カットに声を入れると宣言していたとおり、約20分間途切れることなくセリフをあてていました。全部のキャラクターを一人で口演していて、それはもう神業といっても過言ではありません!

『文化生活一週間』はバスター・キートンが監督、脚本、主演を務めた1920年の作品です。主人公は結婚を機に自分達で組み立てる家をプレゼントされた新婚夫婦です。まず、大がかりな仕掛けが施された家を舞台とした演出があまりに見事で驚かされます。さらに、ツッコミどころが満載の夫婦のやり取りに、山寺独自のセンスが効いたセリフが入ることで、一層可笑しくみえて、会場からは何度も笑いが起きていました。実は、この演目で山寺は台本を持たず、大野が作成した脚本をベースとしながら、その日その日で演技を変えています。そして、今回は別日程で若手実力派の武内駿輔が本作に挑むとのことで、両方のキャストの回を観るのもオススメです。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一

2作品の上演が終わっても、ライブはまだまだ続きます。エンディングトークでは、改めて口演者が揃って登壇。日本チャップリン協会会長の大野が、三代喜劇王、チャーリー・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドの裏話や当時の貴重な写真を公開しました。さらに、大野は喜劇王と○○をかけた大喜利が得意ということで、池澤春菜が「総理大臣」とお題を出すと、見事に総理大臣にまつわる喜劇王の逸話を披露しました。

どの演目も本当に楽しくて、2時間強のライブもあっという間でした。私は最初から最後までずっと笑いながら観ていて幸福感に満たされました。観客の皆さんもずっと拍手や手拍子でこたえていて声に出して笑い、本当に温かいムードに包まれているライブでした。

往年の喜劇王達の作品は無声映画のまま観ても素晴らしい作品というのは当然ながら、ライブで声が吹き込まれることで、良い意味で別の新しい作品となっています。同じ演目でも毎回異なる楽しさがあるのも本ライブの醍醐味です。期間中はリピーターがお得に観られるチケットもあるとのことです。声優ファンはもちろんのこと、映画ファン、イベント好きの方と広く観ていただきたいです!

合わせて、「20周年記念 ボイスシネマ声優口演ライブ2025」羽佐間道夫さん&山寺宏一さんインタビューもお読みください。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】初日本番:
2025年10月31日取材 TEXT by Myson

「20周年記念 ボイスシネマ声優口演ライブ2025」

20周年記念 ボイスシネマ声優口演ライブ2025
公式サイト  
【東京公演】〈全4公演〉
10月31日(金) 夜 18:30開演
11月1日(土) 昼 14:00 夜 18:30 開演
11月2日(日) 昼 14:00 開演
有楽町よみうりホール
【愛知公演】
11月22日(土) 夜 17:00開演
Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
【仙台公演】
12月6日(土) 夜 17:00開演
仙台電力ホール
【大阪公演】
12月20日(土) 昼 15:00開演
大阪新歌舞伎座

出演者(50音順):
天﨑滉平、池澤春菜、井澤詩織、市川太一、井上和彦、井上喜久子、井上ほの花、今井文也、上坂すみれ、浦和希、大塚剛央、鬼頭明里、寿美菜子、小林由美子、高木渉、武内駿輔、土井美加、戸松遥、冨永みーな、中尾隆聖、仲村宗悟、長縄まりあ、羽佐間道夫、濱健人、林原めぐみ、林勇、速水奨、潘めぐみ、平野綾、福山潤、三石琴乃、森久保祥太郎、安元洋貴、山寺宏一 ほか
【公演サポートメンバー】ムーブマン(東京・名古屋・仙台・大阪)/劇団とっても便利(大阪)
【ゲスト出演】大野裕之(日本チャップリン協会 会長)
【演奏】 emyu、遠藤定、丸茂睦、矢崎浩志

<公演概要>(公演内容が公演ごとに異なります)
●オープニングトーク
●声優口演①
●声優口演②
●エンディングトーク
[全公演の共通プログラム]
◆出演者によるスペシャルトーク 
ゲスト:大野裕之(日本チャップリン協会 会長)
◆プレゼント抽選会
各公演出演者の寄せ書きサイン色紙プレゼント!!

口演無声映画タイトル
チャーリー・チャップリン『キッド』53分
バスター・キートン『文化生活一週間』19分(1人)
ハロルド・ロイド『巨人征服』53分
チャーリー・チャップリン『犬の生活』33分(1人)
総上演時間 120分予定

主催:株式会社ムーブマン(東京、名古屋、仙台公演) 、株式会社シーエイティプロデュース(東京、名古屋、仙台公演) 、株式会社新歌舞伎座(大阪公演)
協力:日本チャップリン協会
脚本:大野裕之
企画・脚色・演出:羽佐間道夫

©「ボイスシネマ声優口演ライブ2025」実行委員会

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  2. 映画『カミング・ホーム』ベン・キングズレー/ハリエット・サンソム・ハリス/ジェーン・カーティン
  3. 映画『全知的な読者の視点から』イ・ミンホ/アン・ヒョソプ/チェ・スビン/シン・スンホ/ナナ/ジス/クォン・ウンソン
  4. 映画『君が最後に遺した歌』道枝駿佑/生見愛瑠
  5. 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ライアン・ゴズリング

PRESENT

  1. 映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ
  2. 映画『キング・オブ・キングス』
  3. 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』峯田和伸/若葉竜也/吉岡里帆
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