REVIEW

入国審査【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『入国審査』アルベルト・アンマン/ブルーナ・クッシ

REVIEW

監督、脚本を担当したベネズエラ出身のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケスは、本作で本国スペインほか各国の映画祭で数々の賞を獲得しています。ストーリーは、本作が長編監督デビュー作となるロハス監督の実体験から着想を得たといいます(映画公式サイト)。

映画『入国審査』

スペインからアメリカへ移住するため、飛行機でニューヨークに到着したディエゴとエレナは、入国審査で足止めされてしまいます。2人はどこに問題があるのかも知らされないまま尋問され、予想し得ない状況に追い込まれていきます。

映画『入国審査』アルベルト・アンマン/ブルーナ・クッシ

2人が入国審査で止められた後のシーンは、まるでその場に立ち会っているかのように生々しく描かれています。それまで元いた国では普通に暮らしてきて、必要な手続きをして渡航したはずが、あまりに私的な事柄まで問い詰められ、まるで犯罪者のように扱われるとは信じ難いです。海外旅行によく行く方は、自分の身にも降りかかるかもしれない恐怖心が湧き上がるでしょう。

映画『入国審査』

意外なラストは、予想と異なる展開で唖然とさせられて、余計に「ふざけるな!」と言いたくなる状況が描かれています。入国審査はしっかり行う必要がある一方で、人種差別、排外主義が蔓延り、偏見によって不当な仕打ちがまかり通る状況には懸念を感じます。本作が各国で評価されている背景には、分断が進む社会に対して危機感を持つ方が多いということもあると信じたいです。

デート向き映画判定

映画『入国審査』アルベルト・アンマン/ブルーナ・クッシ

予想外の展開には、カップルにとってとても重要な内容が関わってきます。複雑な心境になる可能性があるので、特に海外旅行に行く約束をしている場合は、一緒に観るのはやめておきましょう。一方で、無事に帰国したばかりのカップルは、平和に海外旅行ができた喜びを一緒に味わえそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『入国審査』アルベルト・アンマン/ブルーナ・クッシ

日本だけではなく、外国でもその国の政府がどういう政策を行っているかは私達に無関係ではないことを実感できる内容です。ディエゴとエレナのように移民としてではなく、単なる旅行客だとしても、入国審査で大変な事態に巻き込まれる可能性はあります。若い皆さんには日本以外の国にも行ってみて欲しいからこそ、こういう事態もある点を事前に知っておいて欲しいです。

映画『入国審査』アルベルト・アンマン/ブルーナ・クッシ

『入国審査』
2025年8月1日より全国公開
松竹
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ【レビュー】

トム・ホランドが主演を務める本シリーズは2017年からスタート、スパイダーマンとしての初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)なので、既に10年間続いていることになります…

映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝 ブルーロック【レビュー】

本作を観て、コミックの人気、アニメ版や2.5次元版の人気の高さにも納得…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン2』ジャンカルロ・エスポジート ジャンカルロ・エスポジート【ギャラリー/出演作一覧】

1958年4月26日生まれ。デンマーク生まれ。

映画『ミニオンズ&モンスターズ』 ミニオンズ&モンスターズ【レビュー】

本作は、映画愛が詰まったストーリーとなっています。冒頭あたりから、不意に…

映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー 『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック 戦争で歪む人の心理―当事者だけが知る残酷な真実―

戦争は人を狂わせ、人生を狂わせます。人は戦争の時だけ苦しめられるわけではなく、その前も後も苦しめられます。今回は、そうした残酷な真実を描く作品をご紹介します。

映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』 ペリリュー −楽園のゲルニカ−【レビュー】

絵は可愛らしいけれど、壮絶な内容です。本作は、武田一義が史実に基づいて描いた同名の戦争漫画を原作としています…

ドラマ『地獄に堕ちるわよ』戸田恵梨香 地獄に堕ちるわよ【レビュー】

本作は、実在した占い師、細木数子の半生を描いています。細木数子の他にも島倉千代子など実在の人物が登場するものの、1話の冒頭では「この物語は事実に基づいた虚構である」という一文が表示されています…

映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』ツェン・ジンホア ツェン・ジンホア【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月30日生まれ。台湾宜蘭県出身。

映画『プライベート・ケース』ジョディ・フォスター プライベート・ケース【レビュー】

ジョディ・フォスター初のフランス映画は、もちろん全編フランス語です…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  2. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  3. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以

REVIEW

  1. 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド
  2. 映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝
  3. 映画『ミニオンズ&モンスターズ』
  4. 映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック
  5. 映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』

PRESENT

  1. 映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー
  2. 映画『左利きの少女』ニーナ・イエ/マー・シーユエン
  3. 映画『トイ・ストーリー5』Tシャツ
PAGE TOP