キャリア・仕事

あなただけのキャリア1:コロナ禍の新卒者はどうしてる?

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』波瑠/西島秀俊

今年は新型コロナウィルス感染症で変化の年になりました。働き方も大きく見直され、業界毎に慣習を見直す必要性も出てきました。同時に個々にこれからの生き方を考えるきっかけとなり、自身のキャリアについて見直している人も多いのではないでしょうか。そこで、キャリアについて考える連載を今回からスタートします。キャリアコンサルタントとしての見地と、私自身の経験から、皆さんそれぞれに合ったキャリアを築いていくためのヒントを少しでもご提供できればと思いますので、よろしくお願いします。

初回となる今回は、「コロナ禍の新卒者はどうしてる?」ということで、新卒者の生の声をお届けします。アンケートに答えてくれたのは、弊社が運営する(現在はお休み中)学生映画宣伝局で在学中にエージェントとして活動してくれた、皆2020年3月に卒業したメンバーです。

Aさん
●業界:IT
●今苦労していること、楽しいと思うこと
苦労しているのは同期との繋がりが薄いこと。本来なら集合研修で実際に顔を合わせて仲を深めることができたが、研修がすべてオンラインになってしまったので、距離を縮めるのが難しい。また、6月から配属となったが、他の社員がコロナ禍のイレギュラーな対応に忙しそうにしている中で、新入社員である自分がお荷物になっているような気がして少しつらい。楽しいと思うことは、日々学ぶことばかりで、伸びしろがあること。新入社員という肩書きだけで、みんな優しく親切にしてくれること。あとは研修していただけなのに、学生時代の倍くらいのお給料をもらえたこと(笑)。
●働く前の想像と違ったこと
IT企業に就職したので、都心のオフィスでパソコンをいじって…という業務を想像していた。しかし実際は、田んぼに囲まれた郊外の現場を訪れることも多く、かなり想像と違った。自宅で黙々とオンライン研修を受けるよりは、現場でいろいろ見させてもらった方が楽しいので、ポジティブに捉えている(笑)。

Bさん
●業界:エンタメ
●今苦労していること、楽しいと思うこと
コロナウイルスの関係で仕事が始まって3週間しか経っていないこともあり、今はまだすべてが新鮮で楽しく感じています!任せてもらえるお仕事は簡単なものばかりですが、資料をまとめたり外部の方とお話をしている時は、会社の1人として働いてるということを実感できて楽しいです!苦労していることは業界用語とマナーです。初めて聞く言葉が多く、会議では聞くだけで精一杯になっている点に苦労しています。また、マナーについては学生の頃に社会人マナーの講義で学んでいましたが、実際に働いてみると知らないことが多くあり日々勉強しています。
●働く前の想像と違ったこと
良い意味で違ったことは、業界のイメージとして男性が多く殺伐とした雰囲気を想像していたのですが、実際は女性が多く明るい雰囲気だったので驚きました(笑)。

Cさん
●業界:放送(テレビ)
●今苦労していること、楽しいと思うこと
覚えることが多く、覚えてもそれを仕事で上手く使えなくて苦戦することが多い。仕事上速さと正確さが求められるので尚更混乱してしまう。多くの人に観てもらう機会があり、反響を身をもって感じることができる。それが今の仕事のモチベーションになっており、自分が作ったものが世に流れているのを見ると嬉しいと感じる。
●働く前の想像と違ったこと
正直想像していた通りだった。この業界は忙しいし、長時間働かないと仕事が回らない。しかし、その分ちゃんと休みも取れるしお給料も働いた分貰える。また、私の就職した会社に限った話しかもしれないが上司がとても優しいし、フレンドリーだったことが驚きだった。

Dさん
●業界:広告
●今苦労していること、楽しいと思うこと
4月は自宅待機、5月になりzoomでのリモート研修、6月からはやっと週2〜3回出社しながらお仕事をしています。苦労することは3ヶ月経った今もまだ直接お会いできていない部署の方がいることで、まだ部署の皆さんと仲良く会話をできないことです。ですが、今は天職なんじゃないかと思うほど仕事が楽しく、この会社に出会って良かったと思う日々が続いています。
●働く前の想像と違ったこと
私達はアフターコロナ世代。コロナの前の会社を知りません。だからこそ「前はこうやったのに…」と感じることはなくすべてをすんなり受け入れられます。zoomでの会議も時差出勤も何もかも、それが普通の考えから始められます。その前を知らないという点は良くも悪くもあると思いますが、考え方次第でなんでも変えられるなと思っています。会社に対するギャップという意味では、なんていい人たちなんだといういい意味でのギャップしかなく、まだ始まったばかりで気が張っているのか毎朝すっきり起きられます。大きく会社も世界も変わっている今をアフターコロナの私達が新しい風を吹かせられるように頑張っていきたいと思います!楽しみです!

とても前向きで積極的な彼女達だからこそ、この状況でも見方を変えてうまく適応しているんだなと感じます。そして、新入社員はいろいろなことがわからなくて当たり前。その特権を活かせるのは今のうちです。今の自分ができることできないことを自覚しながらも、何とか役に立つようにという気持ちや姿勢があれば、上司や先輩達はいろいろと教えたくなるし、助けてくれるはずです。
そして次に紹介するお2人は独自の就活をしたケースです。

Xさん
マスコミ・メディア業界に内定。実はまだ大学生で2020年9月卒業で、2021年4月に入社予定です。留学から帰ってきて就活したので1年遅れる結果になりました。コロナ禍で内定先研修もオンライン上なので、まだなかなか実感が湧きませんが、とりあえずは卒論を頑張ります!

留学したいけれど、就活が遅れてしまうことを不安に思う学生も多そうですが、皆から就活の遅れを取っていることよりも、留学で何を学んできてそれを仕事でどう活かせるかを自覚しているかどうかが肝心です。就職活動、転職活動をする上で、まず自己理解、仕事理解が大切とされますが、自分の強みが何なのかを意識し、留学する前も何を得て帰ってくるのかという意識を忘れなければ、それがきっと強みになります。

Yさん
今私はCGの制作でプロの方に弟子入りしている状況です。去年1年間(在学中)、CGで映画祭に出す作品制作をやってみて、すごく楽しくて、この道に進みたいと思うようになりました。ですが、何せ独学で映画祭用の動画制作に集中していたため、就活に必要な技術などはありませんでした。なので、一度就職してお金を貯めてから学校に通おうかなと思い、4月に自分の時間も作れるような事務系の仕事に就いたところでした。そんな時にコロナの影響で仕事のシフトがかなり減ったため、チャンスかなとCGの就職ができる技術をオンラインで学んでいました。その中で物は試しとプロの方に弟子入りを申し出たところ受け入れてくださることになり、この状況になります。
流石に仕事と弟子入りの両立は不可能だったので、今はCGを学びながらフリーターです。

独学でCG制作を学び、自分が進みたい道に進むために試行錯誤したYさんのお話を聞くと、「習ってないから」とか「専門学校に行ってないから」というような枠に囚われずにチャレンジすれば、道が開けるという希望をもらえますね。そして同時に、彼女は自分のやりたい仕事を目指す道を歩みたいからこそ、今の生活を維持する術もちゃんと考えた行動を取っています。夢を追うために現実もしっかり受けとめて両立させる!これはとても重要なことだと思います。

映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』波瑠/西島秀俊

学生の皆さんはやりたい仕事に就ける就職先はどこかを考えるところからスタートすると思いますが、意外に道はいろいろあるものです。「絶対にここに入りたい」という強い思いも時には必要ですが、視野を広げてみるともっと可能性がたくさんあることに気付くでしょう。ではどういう風に視野を広げれば良いのか。それは次回お届けします。

オススメのお仕事映画

『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
Amazonプライムビデオにて配信中(レンタル、セルもあり)
ブルーレイ・DVDレンタル&発売中

REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
波多野貴文監督インタビュー

憧れの仕事に就いたのに想像と違う!でも、それって早合点かも。まずはその仕事をいろいろな角度から学んだ上で、自分ができることは何かを見つけて、いつかやりたい仕事をやらせてもらえるように頑張りましょう。

オズランド 笑顔の魔法おしえます。

©小森陽一/集英社 ©2018 映画「オズランド」製作委員会

TEXT by Myson(国家資格キャリアコンサルタント)

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロード・オブ・カオス』ロリー・カルキン 俳優ファミリー特集Vol.1

この特集では親子、兄弟姉妹、親戚揃って活躍する俳優達をご紹介します。一度ではご紹介しきれないので、シリーズ化して、随時お届けしようと思います。今回はその第1弾です。

映画『ビバリウム』ジェシー・アイゼンバーグ/イモージェン・プーツ ビバリウム

「新居を探しに行ったらエライ目に遭ってもうた!」というストーリーで…

映画『聖なる犯罪者』バルトシュ・ビィエレニア バルトシュ・ビィエレニア

1992年5月15日ポーランド生まれ。2016年クラコフにある国立アカデミー・オブ・シアター・アーツを…

映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』セバスチャン・スタン/ウィリアム・ハート ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実

本作は、ベトナム戦争中の1966年4月11日に行われた救出作戦で、アメリカ空軍の落下傘救助隊の医療兵として60人以上の兵士達を救い戦死した、ウィリアム・H・ピッツェンバーガーについての実話…

海外ドラマ『シカゴ・ファイア シーズン7』ジェシー・スペンサー ジェシー・スペンサー

1979年2月12日、オーストラリアのビクトリア州生まれ。主な出演作に、ドラマ…

映画『ラーヤと龍の王国』 ラーヤと龍の王国

かつて聖なる龍達に守られていた“龍の国”クマンドラは、ドルーンと呼ばれる魔物に襲われ…

Netflix映画『Mank/マンク』チャールズ・ダンス チャールズ・ダンス

1946年10月10日、イギリス生まれ。俳優で映画監督。これまで多くの作品に俳優として…

Netflix映画『マルコム&マリー』ゼンデイヤ/ジョン・デヴィッド・ワシントン ここだけの話15:パートナーと収集のつかない喧嘩をした後、気持ちをどう整理する?

PodCast【トーキョー女子映画部ここだけの話】では、トーキョー女子映画部のマイソンが、記事には…

映画『太陽は動かない』藤原竜也/竹内涼真 太陽は動かない

心臓に爆弾を埋め込まれ、任務から逃げられない運命にある主人公の奮闘を…

Nerflixドラマ『ザ・ポリティシャン』ベン・プラット ベン・プラット

1993年9月24日アメリカ、ロサンゼルス生まれ。映画『ピッチ・パーフェクト』へ…

部活・イベント

  1. 映画『映画 えんとつ町のプペル』原作:西野亮廣
  2. 映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリ/シリン・ブティラほか
  3. トーキョー女子映画部主宰:マイソン アバターイラスト10周年
  4. 映画『スキャンダル』シャーリーズ・セロン/ニコール・キッドマン/マーゴット・ロビー
  5. 海外ドラマ『SUITS︓ジェシカ・ピアソン』ジーナ・トーレス/モーガン・スペクター/シャンテル・ライリー/ベサニー・ジョイ・レンツ/サイモン・カシアニデス/ウェイン・デュヴァル

おすすめ記事

映画『レ・ミゼラブル』ヒュー・ジャックマン 映画好き女子が“もう一度、映画館で観たい”映画特集2:音楽&ラブロマンス編

今回は、音楽&ラブロマンス編です。音楽にまつわる伝記映画やミュージカル作品、そして思わず胸がキュンとしてしまう恋愛映画はたくさんありますが、部員の皆さんがスクリーンで堪能したい作品としてどんな映画が挙がったのでしょうか?

映画『1917 命をかけた伝令』ジョージ・マッケイ 映画好き女子が“もう一度、映画館で観たい”映画特集1:アクション&コメディ編

今回は、部員の皆さんにデジタル配信やDVDでも観られるけれど、やっぱり映画館で観るのが1番と思える作品を聞いてみました。まずはアクション&コメディ編をご紹介。

映画『美女と野獣』エマ・ワトソン 女子も惚れてしまう恋愛ヒロイン女優:海外編

映画には数々の恋愛ヒロインが登場しますが、中には同性目線でも惚れてしまうほど素敵なヒロインがたくさんいます。今回は、編集部独断で恋愛ヒロインを演じてきたハリウッド女優30名を選抜し、正式部員の皆さんに投票いただきました。

映画『WAR ウォー!!』リティク・ローシャン/タイガー・シュロフ 過小評価されていると思う映画特集:アクション&コメディ編

今回は皆さんが過小評価されていると感じる映画アクション&コメディ編をご紹介!

映画『2分の1の魔法』 トーキョー女子映画部が選ぶ 2020年ベスト5

年末恒例、編集部マイソンとシャミが独断で選ぶ【2020年ベスト5】を発表!

映画『映画 えんとつ町のプペル』原作:西野亮廣 映画好き女子のオススメ度はいかに?『映画 えんとつ町のプペル』部活リポート

映画好きの女子は本作をどう評価したのでしょうか?

映画『去年の冬、きみと別れ』岩田剛典、斎藤工 過小評価されていると思う映画特集:サスペンス&スリラー編

今回は、皆さんが過小評価されていると感じる映画サスペンス&スリラー編をご紹介します。前回のヒューマンドラマ編でもたくさんの作品についてコメントが寄せられましたが、今回はどんな作品が挙がっているのか、コメントにも注目です!

映画『ソング・トゥ・ソング』ルーニー・マーラ テンションが上がる!音楽映画特集

映画には音楽をテーマにした作品が多くありますが、音楽を楽しむだけでなく、感動したり、元気をもらえた経験がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、編集部独断で音楽映画の代表作を選抜し、テンションが上がる作品を伺い、ランキングを出しました!

映画『だれもが愛しいチャンピオン』ハビエル・グティエレス 過小評価されていると思う映画特集:ヒューマンドラマ編

今回は、皆さんが過小評価されていると感じる映画について聞いてみました。たくさんコメントいただいた中からまずはヒューマンドラマ編をご紹介。

映画『パピチャ 未来へのランウェイ』リナ・クードリ/シリン・ブティラほか 女子として、夢を追う者として共感!『パピチャ 未来へのランウェイ』座談会リポート

今回本作にちなんで、ネジュマと同世代の女性に集まって頂き、オンライン座談会を行いました…

REVIEW

  1. 映画『ビバリウム』ジェシー・アイゼンバーグ/イモージェン・プーツ
    ビバリウム

  2. 映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』セバスチャン・スタン/ウィリアム・ハート
  3. 映画『ラーヤと龍の王国』
  4. 映画『太陽は動かない』藤原竜也/竹内涼真
  5. 映画『野球少女』イ・ジュヨン
    野球少女

  6. Netflixドラマ『エミリー、パリへ行く シーズン1』リリー・コリンズ
  7. Netflix映画『マルコム&マリー』ゼンデイヤ/ジョン・デヴィッド・ワシントン
  8. 映画『DAU. ナターシャ』ナターリヤ・ベレジナヤ/オリガ・シカバルニャ/リュック・ビジェ
  9. Netflix映画『時の面影』キャリー・マリガン/レイフ・ファインズ
    時の面影

  10. 映画『ターコイズの空の下で』柳楽優弥
PAGE TOP